常識について思うこと

考えていることを書き連ねたブログ

地方分権への道標を目指す

2010年01月06日 | 会社

普段、あまり地域振興などを意識することはありませんでしたが、最近、自分が拠点を置く地域について考えることが多くなりました。

政治の世界では、よく地方分権といったキーワードで論じられることがあります。これを主張する方々のお気持ちはよく分かりますし、私自身、地方でできることは、できる限り地方で解決するべきであろうと考えます。ただし、それは同時に、地方の側が、ある程度国から自立していかなければならないことを意味しています。端的に言えば、地方は地方なりに自らの経済を活性化させ、国に頼らず、独自の責任と裁量によって、様々な施策を打てるようにならなければならないということです。

権利を求める以上、それに相応しい責任能力を備えていなければならないのは、至極、当然のことです。

こうした地域経済の活性化については、よく「カジノ構想」の類が持ち出されるように思います。人の発想は自由ですし、それらはその方々が良かれと思っておっしゃられていると思うので、あまり否定的なことを言うつもりはありません。ただ、少なくとも私は、もっと違った方法を模索するべきではないかと考えます。それは、自分自身の事業を中心に描かれていく構想です。

先日、テレビを見ていたら、年末の大晦日の夜、東京都内の某所が、年越しを祝う群衆で荒れに荒れていたという内容がありました。通常、ビジネスを大きく展開するのであれば、東京に事業所を構えるのが一般的なのではないかと思います。それはそれとして、非常に合理的だと思われますし、そのメリットが多分にあることは否定しません。しかし、私としては、本当に社会に必要とされている事業を行うのであれば、そんなに荒れるような(あまり魅力的に映らない)東京にわざわざ出向く必要もないのではないかとも思います。それと同時に、地域経済活性化についての思いが頭をよぎったとき、「しっかり地元で足固めをしよう」とも思うのです。

地域に根付いた経営をして、世界有数の企業に成長していくという例は、世界中にあるのではないかと思います。日本の超有名な大手メーカーでも、こうした事例が数多く挙げられることも、また間違いのない事実です。

まだまだ、先のことかもしれません。しかし、私としては、自分の会社を育てていくにあたり、それを単に一所の事業体としてではなく、新しい時代における地方分権の実現に向けて、何か大きな道標になるような事例にできたらと思うのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする