バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

胃X線における早期胃がん発見の向上を振り返る

2015年01月20日 | すきくぴの独り言
こんばんは、すきくぴです。
年末からマンモグラフィーにデビューしています。
新しいモダリティーを勉強することは1からのスタートですが、試行錯誤しながらレベルアップをしていく。そんな過程が実は一番充実しているときかもしれません。思い起こせば胃X線に関しても、初めは検査中において早期胃がん発見などほとんどできていませんでした。
早期胃がんを200例近くでしょうか。本などの症例を見ながら、この症例は検査中に拾い上げるためにはどのようにしていけばよいのか。ただひたすらイメージし、考えていたころが懐かしいです。検査中に発見できるようになった瞬間は大変嬉しい思いでした。今もやりがいは感じますが、当時の発見できた瞬間というのは今も忘れません。ブレイクした年の胃がん発見率はその前の年に比べ0.30%以上高い、約0.50%でした。
今現在の胃X線検査の早期胃がん描出に関しては、部位別にみると、胃角部小彎や体部小彎など住民検診のルーチンでは接線方向でなくては描出しづらいところに限られてきています。検査中においてバリウムを流して透視観察できる部位におきますと、ほとんど描出し追加撮影ができております。最後の砦ではないですが、研究し最後の砦を攻略する必要があります。