久しぶりにすし屋に行った。
近年、とくに退職してからは寿司と言えば・・・回転寿司と決まっていた。
やはり職人が握った寿司がいい!!
機械が握った寿司では、食べる側も機械的にならざるを得ない。
第一、目の前を急がしそうに回る寿司皿が何とも目障りだ。
と言っても、背に腹は代えられない。
今の家内と私の生活費では回転寿司がすし屋の定番になっている。
昔の農家、それも小農の生活では、寿司やに入ることなど夢の世界だった。
一度、出稼ぎで思わぬ大金を得たことがあった。
親孝行のまねごとでもしようと、父と母を出雲の寿司屋へ招待した。
「好きなものを頼んで」と言っても、父や母は握り鮨と言えば高価なものと思っているので、最初から「もう腹いっぱい!」「もう食べられない!」と遠慮ばかりしていた。
父は家に帰ってから・・・
「だいたい俺は、目の前で男が素手で握って出すような料理は嫌いだ!!」
と強がりを言っていた。
強がりを言って、体面を保とうとする悲しい小農の生活だった。
近年、とくに退職してからは寿司と言えば・・・回転寿司と決まっていた。
やはり職人が握った寿司がいい!!
機械が握った寿司では、食べる側も機械的にならざるを得ない。
第一、目の前を急がしそうに回る寿司皿が何とも目障りだ。
と言っても、背に腹は代えられない。
今の家内と私の生活費では回転寿司がすし屋の定番になっている。
昔の農家、それも小農の生活では、寿司やに入ることなど夢の世界だった。
一度、出稼ぎで思わぬ大金を得たことがあった。
親孝行のまねごとでもしようと、父と母を出雲の寿司屋へ招待した。
「好きなものを頼んで」と言っても、父や母は握り鮨と言えば高価なものと思っているので、最初から「もう腹いっぱい!」「もう食べられない!」と遠慮ばかりしていた。
父は家に帰ってから・・・
「だいたい俺は、目の前で男が素手で握って出すような料理は嫌いだ!!」
と強がりを言っていた。
強がりを言って、体面を保とうとする悲しい小農の生活だった。