紫苑

彼岸が来るとシオンが咲く。と母がよく言っていた。　
源氏物語や枕の草子などにも登場する昔からの花だそうだが？音（オン）だけで聴くとしゃれた名前だ、　キリストの弟子の一人かと思わせる。

今日は、もう一枚残っているコシヒカリを刈る予定だったが、田んぼがこのところの雨でぬかるんでバインダーが入らない？
ここは一番手刈りをすることにした。　昔取った杵柄？　刈り始めると意外と面白い！
身体が覚えていた百姓魂がよみがえった？　父や母や姉たちと一家総出で稲刈りをした、古きよき時代の我が家を思い浮かべながら３畝ばかりを刈る。
明日残りの２畝ばかりを又楽しみながら刈ろう？・・・・紫苑の花の先に残してある？
機械に頼り、効率優先の農業では味わえない収穫の喜びがある。

私達は、農業で何かを忘れていたかも知れない？