ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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「ありがとう。」と「ごめんなさい。」

2014-01-14 | 育児
 今まで、自分一人の力で、やってこられたことが多く、あまり人に頼ることはしませんでした。そのため、現実を変化させた時に、自分の力があったからだと考えることが多かったように思います。できないことがあれば、逆に自分の力がなかったと考えてしまいます。

 ここで発見するのが、「ごめんなさい。」という言葉と「ありがとう。」という言葉の使い方です。

 私は、なかなか「ありがとう。」という言葉が使えません。
その代わりに「ごめんなさい。」を使っていることが多いと思います。

 してもらったことへの感謝というよりも、自分でできなかったことへの思いが強くなり、「ごめんなさい。」「すみません。」「迷惑をかけてしまった。」「申し訳ない。」などの気持ちが湧きあがってくるのです。

 相手がどんな思いでそのことをしたのかということを考えることよりも、自分の至らなさに焦点が当たるのです。

 これは、学級担任として、自分の学級に責任をもって取り組んできたという職業を通して身に付けた価値観によるものかもしれないと考えています。

 なかなかこの価値観を手放すことができません。

 本当ならば、感謝しなければならないことであっても、自分を責めて、「申し訳ない。」という気持ちだけを伝え、感謝の気持ちを伝えずにいることがなかっただろうかとちょっと心配になります。

 感謝の気持ちを伝えるという体験が少ないため、相手に対して失礼な行為をしてきたかもしれないと思うこともあります。

 うまく感謝の気持ちを伝えられる人を見ると羨ましいと思うこともあります。

 プレゼント一つでもそうです。自分の感謝の気持ちを物で表すことはとても苦手です。「気持ちは、物では表すことなどできない。」という考えが邪魔をしていて、なかなか適切なものを選ぶことができません。

 感謝の言葉も同様です。「申し訳ない。」という顔が出てしまうため、「ありがたい。」という顔にはならず、「ありがとう。」という思いが十分に伝わらないのではないかと思っています。


 このことは、失敗した時でも同様です。人を責めることをあまりせず、自分に落ち度はなかったか、自分を見つめることになります。
 相手にとってみれば、責められることがないので、とても楽になります。


 人を頼ることへの罪悪感をもっているのかもしれません。

 頼まれたことはなかなか断れません。自分の能力を試す機会だと考えてしまうため、人に頼ることなく、何とか自分でできることはないかと思ってしまいます。お人よしと言われることもあります。

 人に頼れないことの裏返しだと思います。自分で何とかしなければならないという気持ちが、人に任せられない自分を作り出しているのでしょう。


 自分の価値観が自分の世界を作り出しているということがよくわかります。これが生きづらさにつながっているとすると、解消する必要があります。

 「もっと感謝できる自分になりたい。」・・・・・一人でできないことが多くなったり、任せることが増えたりしていることを実感している今だからこそ、大切にしたいと思っています。