ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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信頼を得ることが目的ではない

2010-07-28 | 育児
私たちは、子どもとの関係や保護者との関係を作るために信頼を得る努力をします。
 そのために情報を提供したり、理解を得るための関わりを深めたりすることは多いと思います。
 しかし、信頼関係を作ることは、入り口であって目的ではありません。私たちは、子どもに力をつけて初めて、教師なのです。
 その力をつけることなく、情報を提供したり、理解を得るための関わりを深めたりする時間を作ったとするとこれは、間違いだと思います。
 私たちは、もっと子どもを育てることに時間を費やすべきだと思います。
 子どもの姿を見てくださいともっと強く訴えることが重要ではないでしょうか。
 当然、子どもを育てるには時間が必要です。すぐに結果がでるようなものではないことはわかっています。しかし、子どもの姿で勝負しなければ、ならないのが私たち教師なのです。
 地道にこつこつと努力すれば、必ず子どもは力をつけます。その変化は、保護者や地域が期待するものと比べるとわずかな変化かもしれません。しかし、この努力を積み上げるしかないのです。
 努力が足りないと言われても、謙虚に受け止めながらも努力するしかないのです。子どもの育ちに目を向けることのできる人ならば、きっとその努力は伝わるものです。
 わかってもらえる人を増やす努力は必要です。細かいステップを設けて子どもの成長を捉え、理解してもらうために情報を提供することも大切です。
 多くの保護者や地域の人は、一部の子どもの姿しか見ていません。学校全体を眺めながら子どもを育てるのが私たちです。
 ある時は、巨視的な見方で、ある時は微視的な見方で対応するのです。決して保護者や地域の人の言葉に惑わされることなく、子どもを見続けるのです。
 子どもたちは、必ず応えてくれます。私たちの深い愛情に支えられている子どもたちです。応えないはずがありません。
 この気構えが家庭や地域の人々に必ず伝わると信じ、こつこつと地道な努力をしたいと思います。
 決して派手ではありません。しかし、それが教育だと思います。光りすぎれば必ず影ができます。裏表を作っても地に足がつきません。一部の子どもが輝いてもだめなのです。どの子も輝く子どもにしなければならないのです。ですから、派手なことはできません。
 学校は常に変化しています。その変化に対応できない家庭や地域でもあります。教育環境に関わる人的物的な変化が常にある学校です。対応できなくて当然です。
 理解を得るための最低の努力は必要ですが、その理解を得ることだけに済ませるわけにはいかないのです。子どもを育てるという視点をきちんと伝えることができれば、理解はあとからでも済んでしまいます。
 そして、学校に任せればいいという信頼も得ることができます。家庭や地域の協力なしではできないことも多くあります。協力を依頼する前に学校が十分努力していることなしに、家庭や地域に協力を求めることは横柄だと思います。

 まずは、学校の努力を子どもの姿で示すことが先だと思います。