ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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一人じゃない

2010-06-09 | 育児
 役割分担をして、仕事を進めることは日常的に行われています。そして、任された役割を果たすために一生懸命に働こうと努力します。
 この時に忘れてしまうのがその仕事の目的です。
任された役割を果たすことが目的になってしまうと、いい仕事ができません。それは、仕事全体を見渡すことができず、任された役割が仕事だと思い込んでしまうからです。 
 例えば、掃除中に「そこのゴミを捨てておいてね。」と頼むと、「それは私の仕事ではない。」と返ってくることがあります。与えられた掃除場所を綺麗にするためにゴミ拾いをお願いしても、自分の役割とは違うからしないというのです。  
 係りの仕事も同じです。学級の一員としてよりよい暮らしを作るために働いているはずなのに、目の前のことだけにとらわれて、全体が見えないと「係りの○○さんがすべきだ。」などと平気で言い切るのです。
 隙間はどこにでもあります。全体を見ないで部分だけを見ていると、その隙間が見えません。その隙間を埋めることのできる人がいれば、救われます。  
 互いに至らない点を補い合うだけが助け合うことではないようです。全体を眺めて、足りない点に気づき、動くことも助け合いになります。誰もが全体を眺めることができたら、ミスなく、隙間なく、互いに喜び合えるいい仕事ができるように思います。
 ここには、「私がやった。」というよりも、「みんなでやった。」という感覚があるように思います。そして、充実感を味わっているこの瞬間に、互いの努力を認め合ったり、相手の思いやりに気づいたりするのではないでしょうか。自己満足に終わらないで、周りに目を向けると仕事ぶりが変わってくるように思います。
 子どもに言う前にまず、教師自身の仕事を振り返ってみることが重要に思います。「役割を果たせばそれでよし。」にしていると子どももそれがよいと思って動く子どもに育ちます。
 任された仕事だけでなく、仕事全体に責任を負える子どもに育てたいと思います。