ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

桜庭統さん After all...

2011-12-05 06:14:04 | 桜庭統さん
 2011年9月18日、川崎クラブチッタで開催された「FANTASY ROCK FES 2011」で凄いライブを魅せてくれたゲーム音楽界の巨匠<桜庭統さん>。このときのライブで演奏された8曲のうち、6曲はこの日の会場で販売されていた、この年に発表された3枚目となるソロアルバム「After all…」からの曲でした。桜庭さんはこれまでに膨大な作品を発表されていますが、ソロアルバムとしては1990年発表の「戯曲音創」、2008年に発表されたピアノオンリーの「Forest of glass」の2枚だったと思います。今回の2011年に発表されたソロアルバムは“ミニアルバム”となっていましたが、10曲も収録されていますので、ほとんどフルアルバムのヴォリュームだと思いますが。広大な風景写真のジャケット、いいですねぇ。
 アルバム1曲目は「Sorrow」。しっとりとした哀しげなピアノリフから静かにはじまって、それが徐々に力強くなって、美しい調べがゆったりとながれて。1分半の序章です。
 2曲目は「Megrim」。テクニカルなオルガンリフからアップテンポのパワフルなリズムが。そしてベースのパワフルなリフをバックにアグレッシブなオルガンソロやモーグソロがスリリングに展開して。ドラムも叩きまくりです。その後ミドルテンポになってゆったりと雄大な感じになるも、アップテンポになってオルガンのテクニカルなリフが。中盤ではドコドコのパワフルなドラムから盛り上がって、ベースのテクニカルなリフからオルガンのアグレッシブなソロへ。終盤ではミドルテンポでシンセの伸びやかな音色が雄大に響き、そのままテクニカルなソロへ。ラストはオルガンリフとドコドコパワフルドラムで盛り上がってFin。
 3曲目は「Try again」。ベースのパワフルなリフからシャッフルのノリノリリズムがはいって、シンセのパワフルなリフ、オルガンのヘヴィなリフが。そしてミドルテンポでゆったりとなったあと、シャッフルのノリノリリズム、変拍子パワフルリズムからパワフルなダークリフがながれ、アップテンポになってテクニカルなモーグソロが。中盤ではミドルテンポでスペーシーな雰囲気になるも、再びアップテンポでダイナミックに。そしてシャッフルリズムでオルガンのパワフルなリフ、ミドルテンポのシンセのリフからダイナミックなリフへ。終盤ではベースのパワフルなリフと叩きまくりドラムにのってオルガンのアグレッシブなソロが。その後ミドルテンポでゆったり、アップテンポでノリノリになって、トリルリフをキメて。めっちゃ攻撃的な激しい曲ですね。
 4曲目は「Not here」。ゆったりとほのぼのした感じのメロディのピアノリフがたおやかに優しくながれて。ラストはしっとりと。1分半の小曲です。 
 5曲目は「Stand still」。パワフルなドラムとアグレッシブなピアノリフからハイテンポで激しくはじまって。そしてピアノの美しい音色が疾走リズムにのって綺麗にながれて。その後リズムがとまってしっとりとした感じになるも、再びハイテンポのリズムがはいってテクニカルなピアノソロが。ハードロックリズム+JAZZピアノのような感じですね。中盤ではミドルテンポでドラマティックなピアノソロが美しくながれて。その後パワフルなピアノリフから再び疾走パワフルリズムがはいってドラムも叩きまくり、ベースも弾きまくって激しく疾走していきます。終盤ではリズムが止まって美しいピアノリフがゆったりとながれて。
 6曲目は「Shade inside grouping」。ミドルテンポでパワフルなドラムがはいって、メロトロン風の哀愁ただよう音色が叙情的にながれて。そしてオルガンの重厚なリフ、シンセの和風なしっとりとしたフレーズがながれ、オルガンのエモーショナルなソロへ。終盤ではメロトロン風の音色がゆったりとながれ、シンセの哀愁メロディが響いてしっとりと。終盤ではドラマティックにダイナミックに。 
 7曲目は「Lie」。ベースのテクニカルなアップテンポのリフからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、シンセの伸びやかなフレーズやテクニカルなリフがながれ、そしてベースとドラムがリズミカルでダイナミックなリフを。その後シンセのテクニカルなリフからオルガンのアグレッシブなソロが。中盤ではパワフルなドラムとベースのヘヴィなリフからシンセの伸びやかな音色が響き、ダイナミックなリフが。その後ミドルテンポでシンセのエモーショナルなソロ、オルガンのアグレッシブなソロが。終盤ではパワフルな変拍子リズムにのってシンセのテクニカルなソロが。ラストはパワフルでダイナミックなリフが。
 8曲目は「After all…」。アップテンポの変拍子でダイナミックなリフがはいって、ヘヴィなオルガンリフへ。スリリングな変拍子の高度な曲です。その後ミドルテンポになって幻想的なベースソロが。バックではメロトロンサウンドがながれて。そして変拍子アップテンポになってシンセのパワフルなリフからオルガンのアグレッシブなソロへ。中盤ではミドルテンポでオルガンのフレーズがゆったりとながれ、ベースのヘヴィなリフからダイナミックなリフがはいって、変拍子アップテンポでアグレッシブなオルガンソロが。終盤ではドコドコドラムがはいって盛り上がったあと、ミドルテンポでシンセサウンドが雄大な感じでながれ、そしてベースのエモーショナルなソロが。ラストはシンセのテクニカルなソロから雄大なフレーズがながれて。 
 9曲目は「The way」。スペーシーなシンセサウンドが響き、シンセとオルガンのパワフルなリフからアップテンポのノリノリのドライブ感たっぷりリズムでオルガンのメロディアスなフレーズがながれ、ヘヴィなリフやテクニカルなリフが。その後、ベースのかっくいいカッティングリフからミドルテンポのパワフルリズムでシンセのテクニカルなソロ、そしてアップテンポになってオルガンのアグレッシブなソロが。心躍る戦闘モードのめっちゃかっくいい曲ですね。
 10曲目は「Sufferung mind」。しっとりとしたピアノのリフからゆったりとはじまって、緩急織り交ぜて気の向くままに、心の揺れ動く様をそのまま表現されたような感じのするピアノ小曲ですね。
 美しいピアノの調べと、攻撃的な変拍子テクニカルプログレハードが楽しめる素敵なアルバムですね。10曲43分ながら桜庭さんの“美味しい”とこが堪能できます。で・・・今回の演奏メンバーはどなたなのかな?とライナーノーツを見ると“All Compositions & All Performances Motoi Sakuraba”って。ベースはともかくもドラムは明らかに生ドラムの音に聴こえます。ということは桜庭さんご自身でドラムを叩いたということでしょうか。う~ん、凄いわ。

11.11.26 zonk-monk with ISAOさん

2011-12-02 06:22:32 | ライブレポ プログレ2008-2011
◇ 2011.11.26 吉祥寺Silver Elephant
 自分の好きなバンドが11/26にシルエレで行われるプログレイベントに出演すると知って、速攻で予約して楽しみにしていました。で、当日のスケジュール表の対バンドをよく見ると<zonk-monk>というバンド名が。メンバーはドラムス<高田圭吾さん>、キーボード<長崎祥子さん><大沼あいさん>のツインキーボード+ドラムスという変則トリオで、ゲストギタリストには先日関内でのライブで<IK Groovin’>でかっちょいいギターを聴かせてくれた<ISAOさん>が参加されるとのことで。いったいどんなサウンドを聴かせてくれるのか、全く事前情報ナシで当日を迎えました。

 さて当日。トップのいバンドが終わってステージはあわただしくセットチェンジが行われています。ステージ左右に向かい合うように同じようなキーボードセットが2セット準備され、足元にはベースペダルも。中央後方には2タム1バスのドラムセット、フロント中央にはレッド7弦ギターを持ったISAOさんが。フロント3人はお揃いの黒の“SPARK7”Tシャツで、アイさんはフリフリのミニスカで、祥子さんはパンツで。お二人ともめっちゃ可愛いっす♪

 19時15分頃、客席が暗くなってSEが止まって。1曲目は「Air」。ピアノのアップテンポのテクニカルなリフが響き、パワフルなドラムとヘヴィなギターがはいってダイナミックなリフが。ピアノとギターがユニゾンでメロディを奏で、アップテンポのダンサブルなリズムになってキーボードとギターがユニゾンでフレーズを。その後一旦止まってピアノのしっとりとしたリフからオーボエ調のサウンドがゆったりと幻想的にながれて。クラシカルで繊細になめらかに。それが徐々に盛り上がってパワフルなドラムとヘヴィギターからダイナミックなリフが。ギターとキーボードがユニゾンで。そしてテンポアップして疾走モードになってギターとキーボードがスリリングなユニゾンリフを。中盤では変拍子リズムでギターのテクニカルな弾きまくりソロが。ドラムも叩きまくりで照明が点滅してスリル感を煽って、そしてダンサブルな感じになってテクニカルなピアノソロが。ISAOさんは後ろに下がって見守ってます。終盤ではギターとキーボードのユニゾンリフからミドルテンポでゆったりと雄大な感じになり、そしてパワフルな変拍子リフからダイナミックなリフへ。ラストはピアノのアップテンポのリフが徐々にテンポダウンしてしっとりとFin。

 「皆さんこんばんは!zonk-monkです。大阪からきました!」って圭吾さん、大拍手です。「元々はキーボード2人とドラムでやってます。今日はゲストにISAOさんに来てもらいました!」って大拍手!「ギター、ISAOさん!オンキーボード、アイ!オンキーボード、祥子!ドラムス、高田圭吾!」って圭吾さんメンバー紹介を。おのおのに大拍手です。

 2曲目は「プディング・バスターズ」っておっしゃったかな?ハイハットからスリリングなブレイクリフが。ドラム叩きまくりで照明が点滅して煽ってます。そしてアップテンポのノリノリモードでヘヴィなギターリフからキーボードとユニゾンでトリルをキメて。その後パワフルな疾走モードになってテクニカルなギターソロが。途中キーボードとのユニゾントリルをはさんでアグレッシブモードに。

 「ISAOさん、紹介したばかりですけど、ちょっとお休みいただいて」って圭吾さん。ISAOさんは大拍手のなか一旦ステージを降りて。「ISAOさん、ありがとうございました。一旦休憩を」ってアイさん。「ISAOさんの曲は超絶」ってアイさん。
「次は激しい曲から打って変わってゆったりと」「森のなかにいるような、森のイメージで」ってアイさん。ここで本来のツインキーボード&ドラムのトリオで2曲です。
 3曲目は「into the green world」。シンセのミステリアスなリフがゆったりとながれ、アップテンポのピアノのダークなリフがはいって。圭吾さんはスティックを回してます。そしてハイハットのリズムがはいってピアノのテクニカルなリフがスリリングに。その後シンセのたおやかなメロディがゆったりとながれ、そこに綺麗なピアノリフが加わって、ミドルテンポでロマンティックな感じに。中盤ではピアノのダークなリフから美しいヴァイオリン風サウンドがしっとりとながれて。終盤ではピアノのダークなリフからロマンティックモードになって、そしてテクニカルなピアノソロが。

 続いて4曲目は「U.T.-a hole in danger-」。パワフルなドラムのダンサブルなリズムからオルガンリフがはいって、モーグのリズミカルなフレーズがながれて。そしてオルガンのブルージーな感じのフレーズ、パワフルでリズミカルなリフからいきなりオーケストラサウンドのダイナミックなリフがはいってビックリ!オルガンリフとオケサウンドリフが交互にながれて。その後アップテンポのパワフルなドラムからダイナミックなリフがはいって、モーグのテクニカルなソロが。ドラムも凄い迫力で叩きまくって。中盤ではオケサウンドリフとオルガンリフが交互にながれたあと、シンセのゆったりとしたフレーズがたおやかにながれて。そしてミドルテンポのちょっぴりファンキーな感じのリズムにのってオルガンリフをバックにモーグのブルージーな感じのフレーズがながれて。終盤では一旦静かになるもパワフルなドラムからリズミカルなオルガンリフとオケサウンドのダイナミックなリフが交互に。

 「ありがとうございました!」「それではISAOさん、どうぞ!」って大拍手のなか、ISAOさんが再びステージに登場!「休憩できましたか?」ってアイさん。「そりゃもう」ってISAOさん。ここでISAOさんがマイクを。「しゃべるの得意じゃないんですけど」って爆笑!ISAOさんはzonk-monkには何度もゲスト参加されているそうで。「20歳とか21歳のコらが凄い音楽をやってて、けしからん!と先輩面してきましたが」「打ちのめされてしまいました」って爆笑!「今日CDあるんですよね」ってISAOさん。ここでアイさんがCDの宣伝を。「先ほどISAOさん抜きでやった曲が2曲・・・」ってアイさんが説明すると「なんかトゲがあるなぁ」「ちょっとあとで楽屋で詳しく」ってISAOさん爆笑!

 5曲目は「エクリプス」っておっしゃったかな?ピアノのダークなリフからゆったりとはじまるも、アップテンポのパワフルでテクニカルなリフに。そしてミドルテンポのパワフルなドラムがはいってミステリアスな感じでキーボードとギターがユニゾンで。その後ピアノリフをバックにシンセの伸びやかな音色が響いて、ギターとキーボードがテクニカルなユニゾンリフを。中盤では一旦止まってピアノのアップテンポのパワフルなリフ、ギターのヘヴィなリフをバックにシンセのテクニカルなソロが。終盤ではピアノリフがしっとりと幻想的に響き、シンセのドラマティックなフレーズながれ、ギターとキーボードがユニゾンでダイナミックで雄大なフレーズを奏で、そしてシンセのエモーショナルなソロが。ラストはピアノのアップテンポのリフからユニゾンリフをキメてFin。

 続いて6曲目は「カレイド・スコープ」っておっしゃったかな?ピアノリフがゆったりとミステリアスな感じでながれ、ミドルテンポでダークでヘヴィなリフからギターの伸びやかな音色が哀愁たっぷりにながれて。そしてアップテンポになってギターのヘヴィなリフからキーボードのテクニカルなリフがスリリングに。その後ダイナミックなブレイクリフから伸びやかなギターソロへ。終盤ではダイナミックなブレイクリフからド迫力のミドルテンポのパワフルなドラムからギターのアグレッシブなソロへ。そしてアップテンポの疾走モードになってキーボードのテクニカルなリフがスリリングに展開して、ラストはダイナミックなリフが

 「ありがとうございます」って圭吾さん。「もう右腕がプルプルしてます」ってアイさん。「大変ですね、今日は」って祥子さん。「大阪から来たんでしょ?あまりナマってないね」ってISAOさん。ここで再び3曲収録のミニアルバムの宣伝を。「宜しくお願いします」

 「次が最後の曲です」「ありがとうございました」って。オーラス7曲目は「Disorder –out of the cosmos-」。チェンバロ風サウンドのテクニカルなリフから優雅にはじまって、ド迫力のダイナミックなリフが。そしてギターとキーボードのテクニカルなユニゾンリフからアップテンポのノリノリモードでギターのハンガリアンっぽいフレーズ、キーボードの伸びやかなフレーズがながれ、ブレイクリフとテクニカルなユニゾンリフをキメて。中盤ではめっちゃ叩きまくりのドラムソロが。このときISAOさんは後ろに下がって。その後、元のチェンバロ風サウンドの優雅なリフがながれ、そしてダイナミックなユニゾンリフからドラマティックに展開し、ギターのアグレッシブなソロへ。終盤ではアップテンポのノリノリモードでギターのハンガリアンなフレーズ、そしてキーボードとのテクニカルなユニゾンリフから♪ジャーン!で弾きまくり叩きまくりで盛大にFin。

 曲が終わると大拍手大歓声!「ありがとうございました!」ってメンバーの皆さんはお辞儀をしてライブ終了。時計を見ると20時5分。約50分のパワフルかつテクニカルなライブでした。
サウンドはクラシカルなシンフォプログレでもあり、パワフルなプログレメタルでもあるような、めっちゃダイナミックで凄い迫力でしたね。パワフルなドラムに繊細かつテクニカルなツインキーボード、そこにスーパーギターのISAOさんが加わってもう音の洪水。凄かったっす。もちろんミニアルバム買いました。また機会があればライブ観に行きたいっす。