ひよりの音楽自己満足

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14.8.17 KENSO (前半)

2014-08-19 21:55:05 | ライブレポ プログレ2014-2016
◇ 2014.8.17 川崎CLUB CITTA
<新作リリース記念、そして結成40周年記念ライブ>
◆前半◆
 日本プログレッシブロック界の最高峰に君臨する孤高のスーパーバンド<KENSO>。現役歯科医師(医学博士)であり、バンドリーダーでギタリストの<清水義央さん>が高校2年生の時の1974年に結成され、これまで8枚のスタジオアルバムと数多くのライブアルバムやDVDを発表され、2012年暮れには集大成となる14枚組BOXアルバムを発表されました。
 <KENSO>、現メンバーはギター清水先生、ベース<三枝俊治さん>、ギーボード<小口健一さん>、<光田健一さん>、そしてドラムス<小森啓資さん>の5人です。
 数年前よりニューアルバムの発表の話があったものの、メンバーの多忙や、小森さんの“人間部活動”専念による活動休止期間もありましたが、KENSO結成40周年という節目の2014年、7月23日にニューアルバム「内ナル声ニ回帰セヨ」が発表されました。これがまた素晴らしい出来栄え。8/17の結成40周年記念&レコ発ライブがめっちゃ楽しみになりました。2011年12月に行われたライブでは、“人間部活動”中の小森さんに代わって初期KENSOを支えたドラマー<山本ハルキチさん>が一夜限り復活し、初期の曲中心のセットで素晴らしい演奏を披露してくれました。今回は小森さん復活で、さらにはニューアルバムに参加されたソプラノヴォーカリスト<半田美和子さん>がゲスト出演されるとのことで、なんだか凄いことになりそうです。

 さて当日。お盆休み最後の日です。当然休みなので開演予定の17時半に間に合うように家を出て川崎へ。早めに着いたので物販の列にならんで、予告されていた40周年記念本を購入し、のんびりと開演を待ちます。ステージは向かって左に光田さんのキーボードセット。その隣が清水先生のギターコーナー。後ろにはマーシャルのスピーカーが。中央後方にはオレンジラメの1バス1タム2フロアーのシンプルなドラムセットが。2009年の時の超巨大要塞セットとは正反対ですね。バスドラがデカくて"ひぐっつあん”のセットに似てるような。その隣が三枝さんのベースコーナーで、ステージ右が小口さんのキーボードセットです。客席もだいぶ埋まっているようで。イス席とはいえ、ワンマンでチッタを埋められる日本の現役プログレバンドって、いまやKENSOくらいかな。

 17時39分ころ、客席が暗くなって、ステージが薄暗いブルーライトに包まれ、SEでは「KENSO76/77」に収録されている歌モノHRがながれて。そしてメンバーの皆さんが登場して大拍手大歓声で迎えられます。清水先生はいつものように白衣を纏って。レッドボディのストラト風ギターと、ダークブルーのレスポール風ギターが準備されているようです。三枝さんはレッドボディの5弦ベースとナチュラルボディのベースが用意されて。光田さんは黒系のファッショナブルなスタイルで。帽子がキマってますね。かっくいいっす。

 パワフルなドラムフィルから、ブルー&グリーンライトのなか、ギターがメロウにのびやかに奏でて。1曲目は「Good days Bad days」。ベースのアップテンポのリズミカルなリフからパワフルなドラムがはいって、レッドライトのなか、オルガンが響き、ギターとキーボードがノリノリモードでリズミカルなリフを。そしてダイナミックなリフからギターのヘヴィサウンドがのびやかに、キーボードものびやかに奏で、ブルー&イエローライトのなか、ギターがゆったりとメロウに奏で、ミドルテンポのリズムがはいって、キーボードもメロウに奏で、ギターとユニゾンでほのぼのメロディを奏でて。中盤ではパワフルなブレイクからピアノのパワフルでリズミカルなリフがはいって、ギターのリズミカルなリフにのって光田さんのオルガン&ピアノのテクニカルなソロ、続いてブレイクからギターのアヴァンギャルド風のソロが。その後ミドルテンポのピアノの綺麗なリフがながれ、そこからアップテンポになってノリノリモードでリズミカルなリフやブレイクやユニゾンからキーボードのテクニカルなソロが。終盤ではギターとキーボードがゆったりとほのぼのメロディを奏で、ダイナミックなブレイクからベースのドライブ感たっぷりのリフがはいって、ラストはダイナミックなリフが。

 「長いことお待たせしました。KENSOです」って大拍手!「今日はどんなジャンルの方も安心して楽しめるMCです」「人の名前は出ません」って爆笑!「最後まで楽しんでいってください」って大拍手!

 ダイナミックなリフから楽しいリズミカルなリフが。2曲目は「在野からの帰還」。キーボードのリズミカルなリフ、ギターのヘヴィリフからミドルテンポでオルガンが響き、アップテンポの変拍子でキーボードがのびやかに爽やかに奏で、リズミカルなリフからテクニカルなユニゾンも。そしてミドルテンポのリフから光田さんがモーグでのびやかに奏でて。中盤ではギターがのびやかに奏で、キーボードが加わってユニゾンで。その後ベースのグルーヴィなリフからキーボードのリズミカルなリフ、ギターのワウヘヴィリフがはいって、そしてテクニカルなユニゾンも。終盤ではピアノの綺麗なリフからギターのヘヴィリフがはいってテクニカルなブレイクからユニゾンも。そしてミドルテンポで光田さんがモーグでのびやかに奏で、ギターものびやかに。ラストはドラムフィルで締めて。

 「ありがとうございます」って清水さん、ピックを投げて、ここでレッドSTからブルーLPにチェンジ。「今回はノートを見ずにMCするつもりでしたけど・・・」ってノートを用意しようとしたときにギターを落としてビックリ!ストラップが外れたようで。「この程度じゃ驚きません。57年も生きてきたんで」「過去には人がステージに上がってきたことも」って。音がちゃんと出てひと安心。でも光田さんが「チューニングしたほうがいい」って助言。すかさず清水先生「志村さ~ん!」ってギターテクの志村さんを呼んで、ブルーLPを託して。
ここでメンバー紹介です。「この男が戻ってきました」って大拍手!清水先生が音頭を取って「おかえり~!」って大合唱!しかも清水先生と三枝さんが3mくらいの“おかえり”横断幕を広げてさらに大拍手大歓声!清水家総出で夜中に作成されたとか。「小森啓資!」って大拍手!続いて「吹奏楽から(某演歌歌手)までアレンジャーとしても活躍されている」「光田健一!」大拍手!「音楽の次に文房具が好き。1番はコンパス、2番が三角定規」「オンベース、三枝俊治!」大拍手!そして「KENSOの不思議ちゃん。きゃりー○○のような存在」って爆笑!「オンキーボード、小口健一!」大拍手!「私がギターの清水義央です」って大拍手!「同じレコード会社のA○Bさんが大変儲けてくれたおかげで、14枚組のBOXセットも出してもらえて」「TVでA○Bが出てると手を合わせて拝んで」って爆笑&大拍手!「私のことは嫌いでもKENSOは嫌いにならないで」って爆笑&大拍手!

 「ニューアルバムから」ってダイナミックなリフからはじまった3曲目は「若き日の私へ」。アップテンポでパワフルに明るく楽しくはじまってミドルテンポになってキーボードがのびやかに爽やかに奏で、ギターとユニゾンからバンドリフとドラムフィルの掛け合いが。そしてグリーンライトのなか、ミドルテンポでギターとキーボードがゆったりとほのぼのメロディを奏で、アップテンポのノリノリモードでギターとオルガンがのびやかに奏でて。ここでベースのグルーヴィなリフがはいって、ギターがサンバーストのストラトにチェンジしてアヴァンギャルドな感じのソロを。中盤ではピアノのしっとりとしたリフがゆったりとながれ、ギターがブルーLPにチェンジしてミドルテンポのリフを。そしてベースとキーボードがユニゾンでアップテンポでリズミカルなリフを弾き、キーボードとオルガンが爽やかなリフを奏で、ギターものびやかに爽やかに奏でて。終盤ではピアノの綺麗で爽やかなリフからダイナミックなリフと叩きまくりドラムが。そこからミドルテンポでギターとキーボードがほのぼのメロディを奏で、ギターがドラマティックなソロを。ラストはリズミカルなリフからドラムが叩きまくって。

 続いて4曲目は「朱に交わればRED」。薄暗いブルーライトのなか、キーボードがゆったりと幽玄に奏で、複雑なリズムのなか、ギターがメロウにのびやかに奏で、ピアノの綺麗なリフからシンセがゆったりと幻想的に奏でて。その後アップテンポになってリズミカルなリフがはいって。中盤ではダイナミックなリフからベースのテクニカルなフィルがはいって、ギターとシンセがゆったりとドラマティックに奏で盛り上がっていって。終盤ではリズミカルなリフが徐々にテンポアップしていってドラムが叩きまくって。ラストは一旦止まってからゆったりと。

 続いて5曲目は「Voice of Sankhara」。薄暗いブルー・グリーン・パープルライトのなか、小口さんのシンセサウンドが低く響き、アップテンポのパワフルなタムドラムがはいって、ギターのカッティングリフとオルガンのリズミカルなリフが。そしてミドルテンポになってリズミカルなリフからブレイクが。その後、パワフルなタムドラムにのってギターが弾きまくり、キーボードがリズミカルなリフを。中盤ではアップテンポでリズミカルなリフがスリリングに展開し、ミドルテンポになってキーボードがのびやかに、ギターが爽やかに奏でて。その後一旦止まってからパイプオルガンサウンドのアップテンポのリズミカルなリフがはいって、ギターがサンバーストSTにチェンジして、ベースとシンセがゆったりとのびやかに響くなか、ギターがシタール風サウンドをのびやかに奏でて。終盤ではギターがレッドSTにチェンジして、パワフルなタムドラムにのってオルガンとギターがリズミカルなリフを弾き、シンセサウンドが壮大に響き、ギターがのびやかにドラマティックに奏でて。ラストはアップテンポのノリノリモードでギターのスライドからダイナミックなブレイクが。

 「ありがとうございます」って。ここで「リーダーの宿命」って物販の宣伝を。本日発売された40周年記念本ではメンバーの皆さんの文も載っていて、小森さんは“人間部活動”の詳細と苦悩を語られ、三枝さんは2年間で81kgから62kgまで落としたハイテクダイエット法を言及され、光田さんはツイート風に短い文章でたくさん語られ、小口さんはZEPのカヴァーバンドでヴォーカリストだったことを告白されているとか。

 6曲目は「Rhyme-stone in Cotswolds」。ダイナミックなリフからリズミカルでテクニカルなリフが明るく楽しく爽やかにながれ、ギターがメロウに奏で、オルガンがゆったりと響き、ダイナミックなリフからユニゾンリフ、そしてアップテンポのノリノリモードになって明るく楽しいリズミカルなリフ、そこからオルガンのリズミカルなソロが。その後ミドルテンポでギターとキーボードがのびやかに奏で、ドラムが叩きまくり、ギターのテクニカルなリフとキーボードリフの掛け合いも。中盤ではリズミカルなユニゾンリフからダイナミックなリフと叩きまくりドラムがはいって、シャッフルモードでリズミカルなリフとテクニカルなリフが。そしてダイナミックなブレイクからミドルテンポでギターとキーボードがのびやかに奏で、ドラムが叩きまくって、アップテンポのノリノリモードでリズミカルなリフが。終盤ではピアノのリズミカルなリフからオルガンがのびやかに奏で、パワフルなドラムからシャッフルモードでリズミカルなリフがはいって、ラストはスリリングなブレイクからゆっくりとFin。

 続いて前半最後となる7曲目は「美深」。薄暗いブルーライトのなか、光田さんのしっとりと美しいピアノソロが。そしてギターのカッティングリフがはいって、シンセのリズミカルなリフからパワフルなドラムがはいってダイナミックリフからブレイクが。その後ベースとキーボードのリズミカルでテクニカルなリフからキーボードがのびやかに奏で、ダイナミックなブレイクからピアノのしっとりとしたリフにのってギターがのびやかに奏でて。中盤ではギターとオルガンがしっとりとメロウに奏で、おっかけやユニゾンからダイナミックなリフが。その後ギターとシンセがのびやかにドラマティックに奏で、ギターのエモーショナルなソロが。終盤ではギターのヘヴィリフから盛り上がっていって、ダイナミックなブレイクからシンセとギターがのびやかにたおやかに奏で、ゆっくりと盛り上がっていって。

 曲が終わると大拍手!すると場内が暗くなって、ステージ後方にスクリーンが下りてきて、メンバーの皆さんはステージを降りて楽屋へ。ここで18時40分くらいかな?スクリーンには不可思議な模様が映し出され、清水先生が10代の頃にかかれたという詩も。それが引いていくと、ニューアルバムのジャケットのブルーの宝石に。そこからはこれまで発表されたアルバムやDVDがダイジェストで映し出されて。さらにはバンドの集大成として計画されている「全ライブDVD化計画」の一端も。

 このスライドショータイム、できれば事前に告知されたほうがよかったのではないかと思います。トイレに行きたい人・TELしたい人・一服したい人・人と隣り合わせの窮した状況から一旦開放されたい人などいらしたでしょうから、いつメンバーの皆さんがステージに戻って演奏を始めるかわからない状況では席を立つに立てない方もいらしたのではないかと。もちろんバンドですから、CDやDVDの宣伝は大事なことですけど、事前に20分くらいのスライドショーがあるとわかっていれば、前述の方々ももっと楽しめたのではないかと。

(後半につづく)