ひよりの音楽自己満足

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Head Pop Up  五色沼

2014-07-24 23:18:35 | 21th J-プログレ
 <Head Pop Up>は、90年代初頭に当時B-GANGのギタリストだった<岩澤篤さん>と、ベーシストの<三上輝郎さん>がメンバー募集をしたことから始まったようです。それに反応したのが当時ソロで活動していたキーボード奏者の<和田ヒロさん>だったそうで。 93年にB-GANGが解散し、岩澤さんと三上さん、そしてキーボード・アコーディオン奏者の<真柳みちこさん>と、もうひとりのキーボード奏者とドラマーの5人で<Head Pop Up>が結成されました。しかし、バンドをやっていくにあたって、和田さんの作った曲をやろうとしたところ、キーボード奏者とドラマーがそれを不満として脱退してしまったとか。バンドは結局、和田さんをメンバーに迎え、そして新たなドラマーに<阿部寿さん>を迎えて活動をはじめたそうです。95年に初のライブを行い、途中休止期間もあったものの、活動を続けられ、2002年に初のアルバム「特選ぶらり旅」を発表されました。その後も不定期ながらも活動を続けられ、2014年に2ndアルバム「五色沼」を発表されました。メンバーは同じく、岩澤さん・三上さん・真柳さん・和田さん・阿部さんです。
 アルバム1曲目は「土湯温泉」。ピアノのリズミカルなリフからユニゾンのダイナミックなリフが。そしてのびやかなフレーズとパワフルでリズミカルなリフが交互にスリリングに展開して。その後、オルガンのリズミカルなリフからギターののびやかなソロ、フルートのリズミカルなリフからシンセののびやかなソロ、ダイナミックなユニゾンリフから再びギターソロへ。序盤はミドルテンポでエモーショナルに、それがアップテンポになってテクニカルに弾きまくって。終盤ではダイナミックなリフからギターがほのぼのとのびやかに奏で、アコーディオンリフからギターがエモーショナルにドラマティックに奏でて。
 2曲目は「深泥沼」。キーボードのリズミカルなリフからまずはベースのテクニカルなソロが。そしてダイナミックなリフからアップテンポのリズムにのってギターがのびやかに奏で、スリリングなトリルリフからキーボードがのびやかに。その後、木琴風サウンドのリズミカルなリフからキーボードのエモーショナルなソロが。中盤ではリズミカルでスリリングなリフ、軽快でリズミカルなリフからギターのテクニカルなソロが。終盤ではアップテンポでリズミカルなリフがスリリングに展開し、ラストはダイナミックなブレイクが。
 3曲目は「瑠璃沼」。ピアノがゆったりとしっとりと奏でられ、パワフルなドラムがはいって、オカリナのほのぼのした感じのメロディがゆったりとながれて。その後、一旦静かになるもオカリナの力強い音色がドラマティックに。そしてそこからギターのエモーショナルなソロが。終盤ではピアノとオカリナとコーラスがゆったりとしっとりと。
 4曲目は「毘沙門沼」。フルートのアップテンポのリズミカルなリフからはじまって、それがテクニカルに。そしてパワフルでリズミカルなリフからフルートとギターがユニゾンで爽やかなリフを奏で、オルガンとフルートが躍動感たっぷりのザクザクリフをリズミカルに。中盤ではギターとフルートとコーラスが爽やかにのびやかに、そしてスキャットから女性ヴォイスの詩の朗読がはいって。その後、フルートのエモーショナルなソロ、ギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。終盤では再び詩の朗読がはいって、そこからアップテンポでフルートのリズミカルなリフから躍動感たっぷりのパワフルなザクザクリフが。
 5曲目は「Moon Rabbit」。ピアノのパワフルなリフから激しくはじまって、スリリングなテクニカルリフ、のびやかなユニゾンフレーズからダイナミックなブレイクが。そしてシンセとオルガンのリズミカルなリフ、のびやかなユニゾンフレーズからダイナミックなブレイクが。その後、ギターのゆったりとのびやかなフレーズからリズミカルなリフ、フルートののびやかなフレーズからリズミカルなリフ、さらにブレイクからオルガンのテクニカルなソロ、シンセののびやかなフレーズ、リズミカルなリフからギターのスリリングでテクニカルなソロと、どんどん目まぐるしく展開していきます。中盤では静かになってオルガンのゆったりとのびやかなフレーズから、ギターのゆったりとエモーショナルなソロ、オルガンのリズミカルなリフからギターのエモーショナルなソロ、そしてピアノのリズミカルなリフからシンセとギターがユニゾンでダイナミックなリフを。終盤ではアップテンポのピアノのパワフルなリフからスリリングなユニゾンリフが。ラストもユニゾンでののびやかなフレーズからダイナミックなブレイクをキメてFin。
 緩急自在にテクニカルにスリリングに展開していくなかでも、ゆったりとした場面ではとってもドラマティックで、なおかつほのぼのした感じもあって聴きごたえありますね。また、フルートやオカリナの音色もそうですが、複雑ななかでも人の温かみが感じられる気がしました。曲数は少ないですが、魅力的なアルバムですね。特にテクニカルに展開していく曲はライブで聴いてみたいっす。今年4月にライブがあったんですよね。今更ながらに行けばよかったと後悔してます。次回ぜひ!