ひよりの音楽自己満足

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早坂紗知さん 6

2008-06-28 07:55:09 | 早坂紗知さん
 2004年のツアー後に、ドラマーの<Pheeroan akLaffさん>を迎えてレコーディングにはいったそうです。そして翌2005年の3月にアルバム「beat beat jazz beat」を発表します。レトロチックながらもどこか愛嬌のあるジャケットもいいですねぇ。メンバーは紗知さん、利樹さん、フェローンさん、パーカッションのWabaneさん、そしてピアノの<黒田京子さん>です。このアルバムの曲は全てカヴァーソングです。これぞJAZZ!といった感じの曲満載のようです。
 まず1曲目は「I Mean You」。Thelontous Monkさんの曲。変拍子の複雑なフレーズからはじまるアップテンポの軽快な曲。パワフルなSaxソロとピアノのバトルが楽しめ、中盤ではアグレッシブなピアノとベースのバトル、そしてそこにドラムが入ってスリリングな雰囲気に。そして次はベースソロとドラムのバトルが楽しめます。ラストはSax&ピアノとドラムの掛け合いソロです。めっちゃかっくいい! 2曲目は「Cai Dentro」。Baden Powellさんの曲。Saxのメロディアスで印象的なフレーズからはじまるアップテンポの爽やかで楽しい曲ですね。流れるような滑らかな心地よいSaxソロ、それに続いて軽快で爽やかなピアノソロが楽しめ、ラストはパーカッションソロも。
 3曲目は「Peace Warriors」。Ornnette Colemanさんの曲。いきなりハイテンポのリフからはじまるスリリングな曲。すごく忙しいですね。まるでこっちがせかされているような。スピーディでアグレッシブなSaxソロ、そしてヒステリックなベース&Saxソロも。 4曲目は「Intersong」。Ornnette Colemanさんの曲。一転スローテンポのムーディなSaxソロが響きます。でもでもバックのドラムは忙しく叩きまくってますね。
 5曲目は「Yaye Boye Balma」。セネガル民謡です。おだやかで優しい雰囲気のSaxフレーズではじまりますが、パーカッションが入ると一転して軽快なアップテンポに。それをバックにSaxとピアノがフレーズの掛け合いを。そしてメロディアスな哀愁を感じるピアノソロが。それに続いてアグレッシブなSaxソロを聴かせてくれ、その後に力強い男性コーラスが。終盤にはベースとパーカッションのパワフルなバトルも。 6曲目は「Latin Genetics」。Ornnette Colemanさんの曲。ベースとドラムだけのアップテンポの曲。聴き応えありますね。ラストにちょこっとコーラスが。
 7曲目は「In Walked Bud」。Thelontous Monkさんの曲。軽快で、力強くテクニカルなドラムソロ&パーカッションソロからはじまり、そこにピアノ&Saxが入って、アップテンポながらムーディな雰囲気に。そしてそれが段々パワフルになり、アグレッシブなソロを聴かせてくれます。 8曲目は「My Favorite Things」。Richard Rodgersさんの曲。テクニカルなドラムソロからはじまり、パワフルなSaxが入ってアグレッシブなソロを。中盤で激しいドラムをバックに聞き覚えのあるSaxのメロディが響きます。ラストには美しいピアノの音色が。
 9曲目は「Good Bye」。Gordon Jenkinsさんの曲。ダークな雰囲気のピアノソロからはじまって、そこに哀愁たっぷりのSaxの音色が響いて。ピアノとSaxのみのゆったりとしたムーディな曲です。誰もいない深夜の街角、みたいな。中盤はドラマティックに盛り上がり、ラストは夜霧のなかに消えていくような・・・
 パワフルでダイナミックな演奏も、ムードたっぷりの演奏も楽しめる素敵なアルバムですね。