三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

四半世紀目の「マーケティング研究会」

2008年04月17日 | 2008年
「四半世紀」なんて、いやはや文字にするとすごいですね。
今日は四半世紀目に突入した「マーケティング研究会」の第195回実戦ゼミ。

スタートしたのは1984年、ロサンゼルスオリンピックの年です。
初めてスポンサー制度を導入し成功させた大会でした。
これを契機にオリンピックだけでなく
大型スポーツイベントは商業化に突き進みました。

右肩上がりの経済成長は、スポーツ産業に異業種参入を促しました。
フィットネスクラブブーム、リゾートブームと続き、
バブルが弾けてスポーツ業界は一気にしぼんだのですが、
この時期に誕生したJリーグにブームの嵐が起こりました。

本日のテーマは「Jリーグとサッカー日本代表チームのマーチャンダイジング戦略」。
これに関連して今でも思い出すのが、1993年の開幕前後の異常な盛り上がりです。
初年度のライセンス商品売上は300億円。
「Jリーグカレー」や「Jリーグチップス」といった
サブライセンス製品の売上が1000億円。

この年のプロ野球の全チーム売上が120億円だったことを考えれば
異常人気ぶりがわかると思います。
とはいえスポーツ関連グッズでこれだけの売上を記録できたのは、
プロ野球と異なり、リーグ事務局ががライセンスを一括管理しているからです。

今日、お話をしていただいた北島秀昭さんは
Jリーグがライセンス業務を委託している
株式会社Jリーグエンタープライズの取締役チーフプロデューサーです。
社名からもわかるように同社はJリーグの関連会社です。

「今の売上は当時の10数分の1」だそうですが、
商品カタログはずっしり重く、247ページもありました。
一番の売れ筋は「コンフィットTシャツ」という商品で全体の売上の50%、
次がタオルマフラーで25%だそうです。
いずれもサポーターの応援には欠かせないアイテムです。

開催中の「2008年秋冬新商品受注会」も視察しました。
クラブごとのスタジアムコートやジャケット、Tシャツ、
マフラーなどがカラフルに並んでいました。

秋が近くなるとクラブショップや
各地のスポーツ店の「フラッグスタウン」と名付けたコーナーに
お目見えすることになります。

私が最も気に入ったのは新商品の「ラッセルマフラー」。
各クラブのチームカラーが細めの縦縞に使われています。
素材はアクリル70%、ウール30%で、お値段は3,600円。

ちょっと高いかな~。
いえ、Jリーグ理事としては「お手ごろなお値段ですよ」と
オススメしなければいけません。

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株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
  代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
  地域づくりアドバイザー
  http://www.sports-21.com
コメント
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