すでに新聞等で報道されているので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
1月18日に行なわれた(財)日本サッカー協会理事会で承認された
「なでしこジャパン育児サポート制度」の詳細が
機関誌(JFA news)最新号(2月号)に掲載されているので、
ご紹介しましょう。
「目的」には、こう書かれています。
選手が母親になっても、なでしこジャパンの活動に参加し、
集中できる環境を整えることにより、なでしこジャパンの強化を図る。
さらに、将来的な安心や希望を女子選手たちに与え、女子サッカー全体の活性化を図る。
女性がスポーツ選手として活動を継続する場合、
男性にはない様々な障害に直面します。
結婚、出産、育児。
その度に、どちらを取るかという選択を迫られるのは、
仕事を持つ女性と同じです。
仕事か結婚か。
スポーツか結婚か。
仕事か出産か。
スポーツか出産か。
仕事が育児か。
スポーツか育児か。
その度に、多くの女性は悩み、そして仕事やスポーツを諦めてきました。
何とか続けながら、家庭や子どもを犠牲にしていいのだろうかと
事あるごとに悩む女性も少なくありません。
日本サッカー協会が、子どもを持つ女子選手への育児サポート制度を導入したことは
画期的ということができるでしょう。
「概要」は次の通りです。
なでしこジャパンの合宿・遠征に、
選手の子どもと子どもの対応をするベビーシッターを帯同させ、
それにかかる費用をJFAが負担する。
「選手の家庭環境」として、
・選手(母親)と離れて過ごすことがまだできない子どもがいる。
・子どもを置いて、なでしこジャパンの活動に参加することが不可避の事情によりできない。
子どもの年齢は「1歳6ヵ月以上3歳以下」となっています。
議論の末に決められたことなのだとは思いますが、
「1歳6ヵ月以下」はどうなのかと、気になるところです。
あまり小さい子どもについては、
合宿や遠征に連れて行くのは無理という判断なのでしょうか。
また、「3歳以上」であれば、
母親の不在について説明すれば理解できるということなのでしょう。
細かいことはさて置き、小さな子どものいる女子選手には、
ありがたい制度なのではないかと思います。
現に、宮本ともみ選手が昨秋、JFAのサポートで1歳の息子さんを
海外遠征に連れて行きました。
しかし、「女性に伝統的な役割を押し付けるものだ」と反対する人もいます。
育児は母親がするべきものと決め付けることになる、というのです。
父親が、母親と応分の役割を果たすべきだという考えも分からないではありませんが、
現実問題として、それを心の底から納得している男性が多くない(ですよね?)現状では、
負担がかかる母親をサポートしてあげるのは、よい制度なのではないかと思います。
================================
【株式会社スポーツ21エンタープライズ】
代表取締役 三ッ谷洋子
スポーツビジネスコンサルタント
スポーツビジネスプロデューサー
地域づくりアドバイザー
http://www.sports-21.com
1月18日に行なわれた(財)日本サッカー協会理事会で承認された
「なでしこジャパン育児サポート制度」の詳細が
機関誌(JFA news)最新号(2月号)に掲載されているので、
ご紹介しましょう。
「目的」には、こう書かれています。
選手が母親になっても、なでしこジャパンの活動に参加し、
集中できる環境を整えることにより、なでしこジャパンの強化を図る。
さらに、将来的な安心や希望を女子選手たちに与え、女子サッカー全体の活性化を図る。
女性がスポーツ選手として活動を継続する場合、
男性にはない様々な障害に直面します。
結婚、出産、育児。
その度に、どちらを取るかという選択を迫られるのは、
仕事を持つ女性と同じです。
仕事か結婚か。
スポーツか結婚か。
仕事か出産か。
スポーツか出産か。
仕事が育児か。
スポーツか育児か。
その度に、多くの女性は悩み、そして仕事やスポーツを諦めてきました。
何とか続けながら、家庭や子どもを犠牲にしていいのだろうかと
事あるごとに悩む女性も少なくありません。
日本サッカー協会が、子どもを持つ女子選手への育児サポート制度を導入したことは
画期的ということができるでしょう。
「概要」は次の通りです。
なでしこジャパンの合宿・遠征に、
選手の子どもと子どもの対応をするベビーシッターを帯同させ、
それにかかる費用をJFAが負担する。
「選手の家庭環境」として、
・選手(母親)と離れて過ごすことがまだできない子どもがいる。
・子どもを置いて、なでしこジャパンの活動に参加することが不可避の事情によりできない。
子どもの年齢は「1歳6ヵ月以上3歳以下」となっています。
議論の末に決められたことなのだとは思いますが、
「1歳6ヵ月以下」はどうなのかと、気になるところです。
あまり小さい子どもについては、
合宿や遠征に連れて行くのは無理という判断なのでしょうか。
また、「3歳以上」であれば、
母親の不在について説明すれば理解できるということなのでしょう。
細かいことはさて置き、小さな子どものいる女子選手には、
ありがたい制度なのではないかと思います。
現に、宮本ともみ選手が昨秋、JFAのサポートで1歳の息子さんを
海外遠征に連れて行きました。
しかし、「女性に伝統的な役割を押し付けるものだ」と反対する人もいます。
育児は母親がするべきものと決め付けることになる、というのです。
父親が、母親と応分の役割を果たすべきだという考えも分からないではありませんが、
現実問題として、それを心の底から納得している男性が多くない(ですよね?)現状では、
負担がかかる母親をサポートしてあげるのは、よい制度なのではないかと思います。
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【株式会社スポーツ21エンタープライズ】
代表取締役 三ッ谷洋子
スポーツビジネスコンサルタント
スポーツビジネスプロデューサー
地域づくりアドバイザー
http://www.sports-21.com