三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

久生十蘭「従軍日記」

2007年10月05日 | 2007年
私が著作権を継承している作家・久生十蘭の「従軍日記」が
講談社から出版されることになりました。
今朝、その見本が届きました。

装丁は売れっ子デザイナーの鈴木成一さんです。
NHKのテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に
出演されていたので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

この番組の後に「装丁は鈴木成一さんにお願いしました」と
講談社の編集者から聞いた時はビックリしました。
「ウチのセクションでは、力を入れる書籍の場合には
鈴木さんにお願いするんですよ」という説明です。

解説は橋本治さん。
表の帯にはこあります。
『ベールに包まれた「多面体作家」の素顔が見えた 没後50年目発見!』

表紙を開くと、十蘭が記した日記のページがそのまま印刷されています。
まるで日記そのものを開いたようです。
通常は無地の部分をこのように使うセンスに、うなりました。

同様に裏表紙の内側は、日記に挟まれていた『南方』の地図です。
東京(羽田)から飛行機を乗りついでジャワ島のスラバヤまでの地名と経路が
万年筆と色鉛筆で記されています。

装丁のことばかり書きましたが、
内容は作家・久生十蘭が昭和18年2月24日から9月9日まで
従軍記者としてジャワ島やニューギニアで過ごした日々を記したものです。

戦争という時代に何を見、何を体験し、何を思ったのか。
戦後生まれの私たちにはとても興味深いものです。
さらに生前は本音をいっさい語らなかった作家の素顔を、
没後半世紀にして知ることができるという、ミーハー的面白さもあります。

順序が逆になりましたが、作家の名前は「ひさお・じゅうらん」と読みます。
昭和37年(1952年)に「鈴木主水」という時代小説で直木賞を受賞しました。
作品はミステリーからSF、エンターテインメント、捕物帳にノンフィクションと
多彩なジャンルと文体で「小説の魔術師」とも呼ばれました。

現在、活躍している作家にも多くのファンがいると聞いています。
この「従軍日記」が書店に並ぶのは来週水曜日(10日)です。
私も巻末に少し書いていますので、ご興味のある方は是非ご覧下さい。

================================
◆◇◆スポーツ21・マーケティング研究会 第187回例会◆◇◆
「日本サッカー協会が掲げる『JFAの約束2050』とその戦略」
  ◇講師:田嶋幸三氏(日本サッカー協会専務理事)
  ◇会場:ルポール麹町                  
  ◇日時:2007年10月11日(木)18:30~20:30         
   ※オブザーバーでのご参加も可能です。 
             
================================

株式会社スポーツ21エンタープライズ】 
   代表取締役 三ッ谷洋子
  スポーツビジネスコンサルタント
  スポーツビジネスプロデューサー
  地域づくりアドバイザー
  http://www.sports-21.com 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする