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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「ラヴェンダーの咲く庭で」老いらくの恋はホラーもどきなのだ

2006-08-26 00:40:13 | 大作映画ハリウッド系
「ラヴェンダーの咲く庭で」★★☆
ジュディ・デンチ、マギー・スミス主演
チャールズ・ダンス監督、2004年、イギリス

海辺に流れ着いた記憶喪失の青年、
初老の姉妹が見つけ、自宅に連れ帰り
回復まで看護をする。

青年は回復し、自分がヴァイオリンの才能があることまで
分ってくる、
姉妹のひとりを貫禄のジュディ・デンチが演じているが、
彼女は次第に青年に恋心を覚える。

そのときの彼女の表情は
恋をした少女のようでもあり、でも実はちょっと怖い感じがするのだ。
やはりムリがある、いくらそれが本来の姿と言おうと
孫くらいの青年にただ恋するというより、
欲望に近い感情を見せる時、ホラーの様相を帯びてくる。

ただそこはやはりイギリス映画、そして芸達者の出ている
映画なのでギリギリ、お上品にまとめた格好だ。

自分はクラッシック音楽には疎いが
青年がバイオリンを手にとって、何気なく弾いたときの
弾けるような瑞々しい音の響きは感じるものがあった。
これは収穫だった。

やっぱ、70くらいになったら穏やかに枯れて生きたいと
ぼんやりと考えた。

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「ディック&ジェーン 復讐は最高」100円レンタルの日なら損ナシ

2006-08-25 00:48:02 | 大作映画ハリウッド系
「ディック&ジェーン 復讐は最高」★★★DVD
ジム・キャリー、ティア・レオーニ 主演
ディーン・パリソット 監督、2005年

ジム・キャリーは苦手な俳優のひとり、
劇場のあの大画面では見たくないので、
レンタルで鑑賞。

会社が倒産し、どん底まで落ちた夫婦が、
強盗でなんとか生活をしのぎ
ラストに一発逆転で
元の社長に復讐を果たす。

全体的に見て、ワリと面白く出来てるし、
ラストもこういう映画ならありがちだけど悪くない。

ただやはりあの大袈裟な顔の表情と
体全体のバカバカしい動作が好きじゃないので、
楽な気持ちで楽しめない。

昇進が確実と思って乗ったエレベーターでの
大袈裟な一人芝居は、アメリカではみんな大笑いってところ
だろうが、勘にさわるので、こういうシーンが好きになれない。

顔やアクションで笑いを表現するので分りやすくていいのだろうが
同じラインでロビン・ウィリアムズも嫌いだ。
最近は出番が少ないので影響ナシ。

アメリカではヒットしたこの作品、
日本ではいまひとつだったようだが、
レンタル100円のフェアーとかなら損はしない。

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韓国最新映画ランキング8/13付 韓国映画強し

2006-08-24 07:52:11 | 韓国映画・アジア映画
今週はベスト10内に7作韓国映画がランクインといかに自国の映画がスキか
分る結果となった。
邦画の話題作「ゲド戦記」ほぼ同時公開というのは
これまでなかったんじゃないか、ジブリがいかに韓国でも支持されているか分る。

①「グエルム」ソン・ガンホ主演
 全国で700万人以上を動員し、歴代記録のベスト3入りは確実、
内容、成績ともオバケ映画となりそう。9月の公開が待ち遠しい。

②「モンスターハウス」スピルバーグ監督製作総指揮
3Dアニメ、日本より早く公開も
韓国の怪物には敵わなかった。
 

③「角砂糖」イム・スジョン、パク・ウンス主演
 幼い時に分かれた馬と出会ったのは
競走馬と騎手としてだった。
それがどこで角砂糖という、タイトルと結びつくのか。
映像がきれいそうだ。

④「多細胞少女 」キム・オクビン、パク・ジヌ、イキョン主演
 乱れに乱れた快楽の名門ムスルモ高校で起こる
ハチャメチャな毎日を描いた快作。
話題になってたけど、
成績には結びついていないようだ。


⑤「師の恩 」オ・ミヒ、ソ・ヨンヒ、イ・ジヒョン主演
 韓国ホラー

オマケ
⑥「ゲド戦記」邦画頑張ってます。


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「早咲きの花」豊橋市制100年記念作品

2006-08-23 21:43:34 | 邦画
「早咲きの花」★★★
浅丘ルリ子、北条隆博主演
菅原浩志 監督、2006年

話題の映画「太陽」を見るため
名古屋駅近くのシネマスコーレへ行くと
なかなか見られない光景、
上映開始間近の人だかり、
なんと「立ち見」ということで
あっさり諦めて、これまた近所の「ゴールド/シルバー劇場へ行った。

ちょうど上映開始間近の映画がこの映画だったため、
僅かに躊躇したが、見ることにした。

豊橋で主な撮影をしたようで
手筒花火や古い建物などが映画のなかでも
使われている、
主演の浅丘ルリ子のアップで
前の席のおば様が隣に「あーぁ、老けちゃったね」と
耳打ち
いつもは耳障りなおしゃべりも時には笑える。

中学で軍需工場に駆り出されて、空襲で無くなった
兄の思い出を辿る彼女の旅は、
そのまま日本の戦中、戦後だった。

この時期だからだろう、記号のように
日々感じる戦争というテーマ。
今年は自身の広島行きを含めて、そんな年なのかもしれない。

やはりどんなに悲惨な事で、出来るなら忘れたいと
当事者は想うだろうが、
そんな悲惨なことを起こすのも人間、
繰り返さないためにも、勇気を持って伝えて欲しい。

そして受け継ぐ者として
ちゃんと襟を正して真実と向き合いたい。

この映画は映画として訴えるものは
少ない、それでも見ている間中、考えた様々なことは
やはりこの映画が考えさせてくれたものだったろう。

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「RIZE/ライズ」這い上がってやる

2006-08-22 00:22:11 | ミニシアター系映画
「RIZE/ライズ」★★★DVD鑑賞
デビッド・ラシャペル監督、2005年

L.A.サウスセントラルは
世界で最も危険な地区と言われている。

黒人の多く住むこの地域に住む若者は
ギャングかダンサーに分かれている。

もちろんそんなに単純には
割り切れないだろうが
この映画は
まず単純化した図式から
ここに住む若者の「怒り」を
ドキュメンタリーで見せていく。

しなやかな筋肉と超絶テクニックの生み出すダンスは
彼らの激しい「怒り」を現しているという。

残念だなと思った、こんなに素晴らしいのに
その根源にあるものが怒りということが。
生まれたときから周囲は物騒で親はドラッグに浸り、
逃れるためにはダンスしかないと彼らは言う。

唯一の逃れる場所があってよかったなと思うが、
そう思うと余計と画面に繰り広げられる
情熱の踊りが「怒り」から逃れるもののような感じがしてしまう。

世の中全部が悪い、コミュニティは崩壊し
政府も無策だ、
悪い、悪い、悪い
負のパワーがダンスに現れているなら、それは不幸なことにしか思えない。

「RIZE/ライズ」這い上がってやる!と言うけれど
形を変えても「怒り」から、誰かを触発し
素晴らしいと感じさせることは難しいと感じた。

上を向いて楽しんで欲しいと思うが
それは自分がLAから遠く離れて、ノンキな毎日を送っているからか。

とにかく神業的な体の躍動は素晴らしいだけに
なんだか余計と虚しく感じた。

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★ダンサーにとってはバイブルとDVDのジャケットに書いてあるが、
テクニックを見るだけならともかく、この映画全編を見たとき
自分がマネようとしているものの、大変な重さを彼らはどう感じるだろう。