soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

劇画タッチの野心作?

2005-03-24 17:09:32 | 大作映画ハリウッド系
「スカイキャプテン ワールド トモロー」★★★
ジュード‐ロウ、グウィネス・パルトロウ、アンジェリーナ・ジョリー主演



はじめに、今は海外旅行中です。
飛行機の中で見た映画について書きます。
タイトルリストでこの映画を見つけて
「ラッキー」と思った。

何故なら私の住む地域では
シネコンでの独占公開だったので
期間も短く、見逃していたから。

機内食を食べて、ライトが落とされてから
コーヒーをおかわりして、いざ。

この豪華な主演陣でミステリーと
アクション大作と聞いていたのに
限定公開で「どうしてか」と
思っていたが、
見始めてすぐになんとなく分かってしまった。

それが当然だと。

アカデミー女優のグウィネス・パルトロウは
なんだか悲鳴と大げさな驚く表情で
まるで頭の軽い女の子。
それで新聞記者かよ。

何でこんな役を引き受けたのか
ほんと疑問。

ジュード・ロウは完璧にヒーローの役だけど
どう見ても「AI」のセックスマシーンのままだし
おれを劇場で見ていたら
怒りよりも
悲しい気持ちになるだろうな。

ひどいね。

奇をてらった劇画タッチの映画なのかも
しれないが、出来が悪く
志もなんだかこちらに伝わらない。

レンタルで彼らのファンなら
覚悟してそれでも見ておくべきかも。
ひどいのを見ておくと、良い作品は
ほんと良く見えるからね。

無料でホントよかった!
ただしかなりの大作なので、劇場の大画面で見たなら
印象はもっと違っていたかもしれません。


プーケットは大丈夫です!

2005-03-23 19:12:32 | 時事もの
21日深夜便でタイに入国。
昨日プーケットに来ました。

ビーチ沿いのホテルは日本からの予約時に、
「津波」被害で、7月頃再オープン予定などの
コメントのホテルが多かったので
どんな感じか心配していましたが

ビーチのパラソルは午後行ったら、「全部貸し出してる」と
言われるし(少し外れの場所で見つけて借りましたが)
私の泊まるホテルも週末は満室ということで
観光客は戻ってきつつあるようです。

肝心の海沿いのホテルですが、やはり工事中のものがおおく、
ビーチにいても重機や掘削の音がしていますが、
その音は復活の音なんですよね。

日本語が流暢なホテルの従業員が言っていましたが
たくさんの人が来てくれるのが嬉しいということですので、
今回はプーケットは止めて、別のビーチリゾートに
しようと考えているなら、
大丈夫なので是非訪れて欲しいと思います。

なにせ10月頃まではかなりのホテルでディスカウントしていて
通常の半額近くで泊まれます。
マリオットやダイヤモンドクリフも、探せば1万円くらいで
今なら泊まれそうです。

昨夜はトムヤンクンにえびのオイスター炒め等々
さっそく辛い料理とたくさんのエビを食べました。
千円がこれほど使いでがあるのも幸せなことですね。

文庫本をいくつか持ってきたので
プールでビーチで寝そべって、読もうと思っています。

TUNAMIをパロディにしたTシャツも売られて
元気なプーケットです。
35度くらいで暑いです。




小説世界を描いたお手本のような映画

2005-03-22 22:05:46 | 邦画
トニー滝谷」★★★
イッセー尾形、宮沢りえ主演

理想の妻を失い、
その妻の残した
大量の服と靴が似合う
女性を探し、
その服を着るように依頼する。

宮沢りえは二役をこなし、
イッセー尾形演ずる
主人公の目を通して
二人の世界が描かれている。

村上春樹の小説世界を忠実に
描いていて、まず感じたのは「うまいな」ということ。
淡々としたなかに、感情を込めない語りが
主人公の喪失の悲しみを静かに伝える。

小説を読むかのように
あまりに淡々と進行していくので
わずかな感情の動きは見過ごしてしまいそうなくらい。
これは小説を読んでいる時に似ている。

読み取れるか、読み過ごすか。

独特の世界を静かなトーンで
うまくまとめていて、春樹さんファンも
及第点をあげるだろう。

あとはそこに自分なりの何かを
感じることができるかどうかだ。
自分は結局この映画の表面的な部分しか
見えなかった。
しかし何か自分なりの記号や隠された意図を
見つけることができたら、また見方は変わるかもしれない。

ふーん、そうなんだ、と少しは参考になったらクリック!←
公式HPはタイトルをクリックすると,見られます。

@@劇場で見るか、レンタルを待つか@@

小説自体も明確な示唆や、何かしらの結論を持つものでは
ないからか、映画も感じ方で様々と思う。
出演者が好きだったり、春樹さんの小説の久々の映画化なので
ファンのひとならチェックしてもいいが、
たまの映画にこれを選ぶなら、レンタルでもいいよと言ってあげたい。



アメリはまだまだ続いています

2005-03-21 00:05:33 | 大作映画ハリウッド系
「ロング・エンゲージメント」★★★
オドレイ・トトゥ主演。

幼い頃から将来を誓ったふたり。
戦死の知らせを聞いても
オドレイ・トトゥ演ずる主人公は
受け入れず頑なに
生きていることを信じ、
自ら消息を探っていく。


終戦後のその時代の風景は
セットでなく合成なのかもしれないが
実に違和感無く、その当時の雰囲気を
再現している。
アール・ヌーボー様式の地下鉄入り口や
パリの有名建築の当時の周囲の様子など、
現代の風景とは違うので時代考証も
かなりしているようだ。

さてそんな中での物語はというと、
もう主人公は将来を誓った恋人を探すという
一点で周囲を巻き込み、
さりげなくなだめられようと
「生きている」という信念の元、
突き進んでいく。

挿入される戦場の様子は
それまでのロマンス色を一変し
甘い幻想を砕く。

予告やチラシ,CMを見ても結末は
用意に想像が出来る。
それをどう見せるかがクライマックスといえる。
そのあたりを受け入れられるかどうかで
見終わった後の印象はかなり違いそうだ。

オドレイ・トトゥはこの作品の中でも
「アメリ」そのもので、彼女にかかったら
何でも実現してしまうのだ。

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@@以下はネタバレあり、劇場で見るか、レンタルを待つか@@


予告やCMで最後に再会することは
容易に予想できる、終戦後戻らない理由も
「そうだろうな、たぶん」という「想定の範囲内」
でもやはり「それはないだろー」と感じた。
こんなことではロマンチックさに欠けるかもしれないが、
もっと何かあるかと思ったら、「なんだ、それかよ」という
感じでした。ただハッピーエンドなので
その意味ではこれでいいのでしょう。

映像は見るべきところアリ、ただし1800円はキツイので
1000円の映画の日に見るか、でなければ
レンタルでもいいかな、ただ壮大な景色なんかは
TVでは半減するけれど。



ドギツイ描写に隠された哀しみ

2005-03-20 10:34:17 | 韓国映画・アジア映画
「復讐者に憐れみを」★★★☆
ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ペ・ドゥナ主演
少しだけ狂った歯車が
何もかもを破滅的な方向に
向かわせてしまう。
もう誰にも止められない。

もちろん善人ではないが、
極悪人でもない、
何かのきかっけで
悪い方へ、悪い方へと
雪崩落ちて行く。
救いは無い。


演技派のシン・ハギュンは、
聞こえない,話せない、
安い賃金で
経営者に搾取され、泥まみれで働いている。

「こんなはずじゃなかった」という
声にならない声が聞こえる。
なんとかならないかなと思っても
ただただ見ているだけ。

実になんとも言えない映画だった。
見て時間を損したとか、そんな気には
ならないが、だからといってここから
何を感じ取ればいいのか、見終わっても
そのやり場の無い感情をただ持て余すだけだ。

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韓国はもしかすると怒りの文化が、あるのかもしれない。
何かが起こった時、必ず怒りの方向があり、かなり過敏に反応する。

映画の描写もそうだ。
かなりエグイ描写の映画が結構ある。
劇中の人物の反応も大げさで過敏だ。

今回の「竹島」問題にしても
日本と韓国の温度差を見るにつけ
自分たちはもっと過去の歴史を知って
彼らのことを理解すべきだし、
それでもっと近くに感じることが出来るだろう。

しかしこの過剰な反応を見ると、こちらがどれだけ近寄っても
受け入れてくれるのか、考えてしまう。
若い層と、年齢が高い層とでは韓国でも
温度差があるだろうが、
それでも今回も感じた深い溝は
自分の中にも違和感を感じずにはいられない。

こんなに恋焦がれているのに、
昔の過ちを折りに触れて指摘されて
冷たくされているような感じ。

今回見た映画のようにどこかで歯車が違うと
取り返しの付かない方向に
その意思とは別に流されていくことがある、
でもそれでも強い意志と、もっとお互いを
理解しようという気持ちを持ち続けることで
なんとかもっと近くに感じたい。

竹島でこじれるなら、あげてしまえばいい。
それとも友好の島として両国の旗を掲げるのもいいな。
こんな素朴な考えじゃなんともならないのだろうか。残念だ。

残念でたまらない。