「人のセックスを笑うな」★★★★
山崎ナオコーラ著、120ページ、1000円
いつも思うことだが
本を読んでいて
「ここに文学はあるのか」
それだけが気になるところだ。
伝えたい「何か」、
作者の「心意気」みたいなもの。
吉本ばなな以降、誰にでも書けそうな
平易な語句や文章が氾濫している。
同じようなストーリーでありながら、「何か」が
あるか、無いかは明らかに違う。
この本はその「何か」が確実にあると感じた。
強烈な胸を揺さぶるようなものは無い。
しかし日常にこんな瞬間、こんな感じ、こんな言葉
どれもが作り物でありながら、リアルで
きっとこれを才能というのだろうな。
書きすぎないことに注意を充分払った文章は
削り取れないところまでスリムになり
行間をちゃんと読ませてくれる。
本を沢山読む人には物足りないかもしれない。
しかしたったひとつの「何か」を語る本もいいなと
感じた本だった。
(どこが良かったかは、本を読む前の人のためにも
書きませんでした)
@@芥川賞@@
この作品は今回の候補作。
受賞した人の作品はなるほど文章もこなれていて
余裕すら感じた。でも新人の登竜門とするなら
本は3冊以内くらいの人を対象にすべきじゃないかな。
ある程度、確立された作家が受賞することに
意義はあるのか疑問。
山崎ナオコーラ著、120ページ、1000円
いつも思うことだが
本を読んでいて
「ここに文学はあるのか」
それだけが気になるところだ。
伝えたい「何か」、
作者の「心意気」みたいなもの。
吉本ばなな以降、誰にでも書けそうな
平易な語句や文章が氾濫している。
同じようなストーリーでありながら、「何か」が
あるか、無いかは明らかに違う。
この本はその「何か」が確実にあると感じた。
強烈な胸を揺さぶるようなものは無い。
しかし日常にこんな瞬間、こんな感じ、こんな言葉
どれもが作り物でありながら、リアルで
きっとこれを才能というのだろうな。
書きすぎないことに注意を充分払った文章は
削り取れないところまでスリムになり
行間をちゃんと読ませてくれる。
本を沢山読む人には物足りないかもしれない。
しかしたったひとつの「何か」を語る本もいいなと
感じた本だった。
(どこが良かったかは、本を読む前の人のためにも
書きませんでした)
@@芥川賞@@
この作品は今回の候補作。
受賞した人の作品はなるほど文章もこなれていて
余裕すら感じた。でも新人の登竜門とするなら
本は3冊以内くらいの人を対象にすべきじゃないかな。
ある程度、確立された作家が受賞することに
意義はあるのか疑問。