「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」いつまでも一緒にいようね

「アウェイ・フロム・ハー　君を想う」★★★☆切ない
ジュリー・クリスティ、ゴードン・ピンセント主演
サラ・ポーリー監督、2006年、カナダ、110分



夫婦でクロスカントリースキーを楽しみ、
見つめ合う表情から愛情の深さがわかる、
しかし妻はある日、道を見失い
次第に色々な記憶がなくなっていく。

６０代を越えたばかり、
まだまだこれから老後を二人で楽しもうと
思った矢先の出来事。

妻は記憶を回復させるべく施設に入ることを
決意し、そしてある日、
夫を誰なのか分からなくわってしまう。


少し前に精神のバランスを崩した妻を
優しく見守る夫婦の映画「ぐるりのこと」を
見たばかりで、こちらも
夫婦の愛情と癒しのようなものを描いていたが、
この映画も人はどれだけ深く
他人を思いやれるかについて
考えさせられた。

「君に読む物語」でも似たようなことは
語られたが、
どちらにも答えはない、
どうしようもない病が介在し、
人間はそれをただ受け入れるしかないのだから。

それでも「見捨てない」強さは胸を打つ、
果たして疲れ果てた後に
そんな力が残ってるものだろうか。

人は映画に「癒し」や「救い」を求めるが、
ここにはそんなものはない、
人はその生を生き続けるだけなのだ、
それでも時には柔軟に
その受け入れ難い事実を受け止める変わりに
心に暖かい灯を灯すことくらいは
できるのかもしれない。

★１００点満点で７０点★

soramove
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たまにはいいけど、こんな映画ばかり見てると
かなりキツイことになるだろうな

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