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映画「ハンナ・アーレント(ドイツ映画)」“東京国際映画祭”へ行ってきました

2012-11-06 06:57:19 | ミニシアター系映画
「ハンナ・アーレント(ドイツ映画)」★★★
バルバラ・スコヴァ、アクセル・ミルベルク、
ジャネット・マクティア、ユリア・イェンチ、
ウルリッヒ・ノエテン、ミヒャエル・デーゲン出演

マルガレーテ・フォン・トロッタ監督、
113分 ドイツ語、英語 Color, Black & White | 2012年 ドイツ | 
(原題/原作:Juvenile Offender)





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第25回東京国際映画祭へ行ってきました。
10/20から28まで開催された恒例の映画祭。
3本目は「コンペティション」部門のドイツ映画



「60年代初頭。高名な哲学者であるハンナ・アーレントが、
ホロコーストの責任を問う元ナチ高官の裁判に立ち会う。
発表されたレポート記事を巡り、世論は揺れる。
絶対悪とは何か、そして考える力とは何かを問いかけるとともに、
アーレントの強固な信念を描く感動の歴史ドラマ。」

(第25回東京国際映画祭HPより抜粋)


友人たちが集まって政治を語る、
文化や美術について意見を戦わす、
そんな光景を見ていると
「文化」というものについて
なんとなく考えたりする、
自分達はそんな光景を日本で見る事はあまりない。



アメリカで教鞭をとる
哲学者であるハンナ・アーレントが主人公、
彼女は夫とともに、かつて
収容所から逃げのびた経験があり
大学のクラスや著作で多忙な毎日を過ごしている。


友人たちを招いて
政治や世界情勢を真剣に語り、
議論を戦わせ
それでもユーモアを忘れず
満ち足りた生活を送っていた。


そんなとき南米で捕えられた
元ナチ高官の裁判に立ちあうことになり
ニューヨーカー誌から派遣され
帰国後長い時間をかけてレポートを完成させる、
裁判は「死刑」で結審するが
彼女のレポートはニューヨーカー誌で連載され
その内容から大反響を巻き起こす。



その内容はユダヤ人指導者が
より良い道を示していたら
もっとユダヤの被害は少なかっただろうと指摘し
そのことでユダヤ人社会から
猛烈な反発を受ける事になる。



戦争という極限状態の中、
国を挙げて「敵を殺せ」と同じ方向を示しながら
終わってしまえば「殺すな」と
全く反対の事を何の矛盾もなく平気で言ってしまう
人間と言う生きものについて考えさせられた。



内容はスリリングだけれど
議論が多く
登場人物も多くて誰が誰だか分からなくなる
なるべく事実に沿って作ろうとしたのだろうが
映画と言うエンタメの特殊性を考えると
もう少し柔らかめに作るべきだったんじゃないかな。



★100点満点で65点


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東京国際映画祭HP

マルガレーテ・フォン・トロッタ監督
1942年ベルリン生まれ。世界の著名な監督であるとともに、
R.W.ファスビンダーやH.アハテルンブッシュなどの
作品に出演した人気女優でもある。
映画監督としては、政治的テーマに個人の経験を重ねる手法で
その才能を裏付けた『ローザ・ルクセンブルグ』(86)をはじめ
数多くの作品を手掛け、
情感あふれる独自の作風で幅広い支持を得ている。


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