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書籍「消えゆくものへの怒り/ベッキー・マスターマン著」元FBI捜査官59歳のニューヒロイン登場

2013-03-29 21:26:56 | 読書の時間
書籍「えゆくものへの怒り/ベッキー・マスターマン著」★★★☆
ベッキー・マスターマン著 ,
早川書房、2012/12/7
(507ページ , 1.092円)


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「 あいつがまた帰ってきた!
毎年夏に発生し、若い女性が犠牲になる
「ルート66連続殺人」。
FBIはおとり捜査のスペシャリスト、
ブリジッド・クインの指揮で罠を仕掛ける。
だが作戦は失敗。
おとり役の女性捜査官の失踪で事件は迷宮入りに……
七年後、退職していたブリジッドに、
犯人逮捕の報が入った。だが犯人の自白に疑問が残る。
事件解決への執念を再燃させた彼女は、
再び捜査の前線へ!
元おとり捜査官ブリジッド登場。
期待の新鋭のデビュー作 」
早川書房HPより


河原で石を
拾う老女が男に襲われ
車に連れ込まれ
まさに絶体絶命の状態。
ところが男は思わぬ反撃にあい、
逆に命を落としてしまう。


ここまでの時間にして
30分程度の間に起こった事柄は
一気に語られるわけじゃなく
その間に老女ブリジット・クインの人となりが
次第に明らかになる

彼女は元FBIのおとり女性捜査官で
現在は引退して穏やかな暮らしを
楽しみ始めたばかり、
そんな時、彼女が忘れられない事件の犯人が
逮捕されたと連絡をうける。

本書に老女と書いてあるが
実際は59歳の設定なので
老女とは言えないけれど。


ここから彼女の周囲は
慌ただしく動きはじめ、
現在の担当官の計らいで
逮捕された犯人に接見し、
まだ見つかっていなかった被害者の遺体を発見、
彼女の捜査官としての感が
犯人は別にいると伝えると
彼女はまた自分の天職を
全うするべく、
捜査官として動き始める。



著者はこれがデビュー作という、
冒頭の事件から
過去に戻り、現在を描き
ミステリー好きには堪らない展開で
これからが楽しみだ。


この作品の主人公は引退した女性なので、
次回作あたりはよくても
シリーズにするには
年代設定をミスったかも。



連続殺人犯を許せないという
捜査官としての気持ちと
やっとつかんだ穏やかな生活を
守りたいという気持ち、
いろんな気持ちを抱えつつも
丁寧な捜査で犯人を追い詰めていくあたりは
結末が早く知りたいという
読者の気持ちをよく分かっているなと思った。



犯人が分かってもガッカリしない、
多くのミステリーは
ラストでガッカリなんてザラだ、

それでも時々こしうして新しい才能に出会うと
また新作を手にとってしまうのだ。
次も読みたい。


★100点満点で65点

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