soramove

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「クリーン CLEAN」全て失っても、その向こうに希望が見えますように

2009-09-11 07:52:45 | ミニシアター系映画
「クリーン CLEAN」★★★
マギー・チャン、ニック・ノルティ主演
オリヴィエ・アサイヤス監督、111分、2004年、イギリス、カナダ 、フランス



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「かつてのロックスター、リーが
ドラッグの過剰摂取で急死し、
残された妻のエミリーもヘロイン所持で逮捕される、
全てを失ったエミリーには二人の子供ジェイという
希望があった、再生の物語」



マギー・チャンがカンヌ国際映画祭女優賞を受賞した作品。


ドラッグで何もかも失い、
それでも自身薬物依存から抜けられず、
夫を失い、仕事も、友人さえも、
そして何も無くなったかに見えた彼女には
最後の希望の光、夫の両親に預けている子供がいる。

女優賞にふさわしく、まさにマギー・チャンが
全身でひとりの女性を演じた映画だ、
ただ自分には共感できる部分が見当たらない、

人は弱い、
そしてこの映画の彼女はその弱さをさらけ出し、
泣き、わめき、怒り、
そうだろうな、そうかもなと思いつつも
どこかで「私を分かって」「本当の私を見つけて」と
画面が迫ってきて息苦しい、
きっと女性なら見方、感じ方が変わるだろうけれど。

それでも全てを無くしても
「希望」があってくれて良かった、

そうでなければ生きていけないからね。

生活の為に歌手を諦め、デパートで販売の仕事を決めた時、
彼女は自分というものを捨てる覚悟だっただろうが、
今の日本にはそんな人は沢山いるのだ、
どこかで、いつか必ず「天職」が見つかるよ、
映画の中で中で出てきたフレーズ、
それがやりたいことと一致していないことも
なんとなく分かっていて、じゃあ人は何の為に働くのだろう、
そんなことを考えていると、
映画はひとつの答えが提示される。

前半の展開に比べて少し甘い感じもするが、
それでも希望の見える映画は悪くない、
だって頑張って生きてるんだから、
少し向こうに明るい希望くらい見たいからね。

人は弱い、そして常に望んだ全てを手に入れることは
もちろん出来ないのだ、
だったら一番欲しいものをせめて手にしたい、
その途上であるなら
その一番近くで暮らしていたいものだ。


★100点満点で70点


soramove
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映画も出来はもうひとつと感じた、でもマギー・チャンがフランス語、英語、中国語を
駆使して一人の女性を演じたところは見ごたえがあった。


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