soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
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「ハゲタカ」経済と言う怪物を身近に感じた

2009-06-26 00:09:34 | 邦画
「ハゲタカ」★★★★
大森南朋 、玉山鉄二、柴田恭兵 主演
大友啓史監督、2009年、134分



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「日本を代表する大企業「アカマ」が
突然買収の危機にさらされた、
名乗りを上げたのは、“赤いハゲタカ”こと
劉一華(リュウ・イーファ)、
果たしてこの危機を回避出来るのか、
殺し合いのないサスペンスも面白い」



週末の映画館、開始時間ギリで
「愛を読む人」のチケットボードを見ると
「満席」の表示、急いで映画館を移って
「剣岳」を見ようとするも、こちらも
「満席!」で
あと10分で始まる「ハゲタカ」に滑り込んだ。


公開買い付け、敵対的企業買収、
こんな言葉は少し前はアメリカの小説の中だったが、
ここ数年で日本でも聞くようになった、
だから描かれる買収劇が
絵空事に思えず、結構現実味があり、
緊迫感が伝わって、途中で思わず
「この映画、結構面白いじゃん」と感じた。



映画としては買収する方を「悪」
される方を「善」のように描いてはいるが、
経営という地道な経済活動を
マネーゲームのような流動的なものにしたのも
企業そのものなのだ。

「どうなるんだろう」と思いつつも、
買収を仕掛ける「赤いハゲタカ」なる
もうひとりの主人公も実は現実社会に
取り込まれもがいているひとりと分かると
なんだか大きな流れの中で
人間ひとりの存在の無力さに
経済活動は常に「勝つ」方が
善となるが、それだけでは計れない
人間ドラマを見ることが出来て収穫だった。


モノ造りを真面目にしていては
悪賢い人たちに足元からスクワレル
そんないびつな経済世界、
真の「悪」は実は存在しないのかもしれないと
ふと思った、
全然期待してなかった分、
骨太で良質な映画を見ることができて良かった。

★100点満点で80点


soramove
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かつて日本企業がアメリカのエンパイアステートビルを買収し
「アメリカの心」を買ったとまで言われたが、なんなく実感できるようになった。


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