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読書と旅行と柴犬のブログ
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「マイティ・ハート 愛と絆」世界はいつかひとつになれる

2007-12-08 13:10:25 | ミニシアター系映画
「マイティ・ハート 愛と絆」★★★
アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン 主演
マイケル・ウィンターボトム 監督、ブラッド・ピット 製作
アメリカ、2007年、108分



世の中の「悪」について
考える。

自分から見たものが
誰でも等しく同じではないことは
様々なことで分かっているつもりだ、
それでもこんな映画を見ると
割り切れない、
分かることが出来ない「正義」があり、
それを自分たちは「悪」と呼ぶのだと

決定的に絶対的に知らされるのだ。

2002年1月、パキスタンのカラチ、
翌日には出国を控えた夫婦が主人公。

夫婦はジャーナリストで
出国最後の取材に夫を送り出す。

渋滞の街、無理やり渡る人々、
物乞いの差し出す細い手、
祈りを捧げる男

カラチの街の様子が目を奪う、
異国という言葉が思い浮かぶ。

喧騒の中、何かが起こりそうな
危ない雰囲気が伝わってくる。

テロリストによって命を奪われたジャーナリストの
真実の物語、
そしてそれは今も変わっていない。

日本人の学生がまだ拉致されて
長く解決されていない、
そんな不条理なことが今も現実に起こっているのだ

分からない、分からない、
映画は速報性はないけれど、
画面から総合的に伝わることは
事実だけじゃ伝わらない、その周囲の様子も
教えてくれる。

どうしたらいいのかとか、
何が出来るのかとか
考えても仕方ないのかなと一瞬思う、
それでもどうにかして理解しあいたいという
気持ちは持ち続けなければならないのだ


世界はたやすく歩けるようになっている、
それでもまだまだ危険なところはたくさんある、
同じ人間なのにとか
そんなことでは理解できない現実が。

映画の出来をどうこう言うよりも、
それでも様々なことを考えさせてくれる映画として
印象に残った。

街はクリスマス、
買い物袋を沢山持った人が通る、
「ねぇ、日本人が今も拉致されているんだよ」
そんなの関係ないとばかりに
明るい雰囲気が押し寄せる。

★100点満点で70点
ブラピとアンジー夫婦は、何を狙って
この映画を作ったのか★


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スミス夫妻で戦いあった二人の合作映画、
知名度が高く、それを利用してもっと刺激的な
ものも見せて欲しい。

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