soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
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「転々」オダギリジョーとあてもなくさ迷う

2007-12-04 00:09:25 | ミニシアター系映画
「転々」★★★☆
オダギリジョー、三浦友和主演
三木聡監督、2007年、101分



借金84万円余り、返す当ては無い、
怖い借金取りに脅されても
緊迫感が無い。

やりたいことも無い、
とりあえずなんとなく過ごす毎日


借金取りが一緒に散歩してくれたら
100万円出すといわれ、
どうでもいいけど始めた東京の街歩き。

老後は夫婦で東京の街を散歩しようと
話してたのに、妻の死でそれが出来なくなった男と、
小さいころに親に捨てられた男が、
街を歩く、目的は何だって良い。

見知った風景もあったが、
一本通りを入った小さな道は
大都会の道というより、
子供のころ通った懐かしい道のようだ。

特に何かを伝えたい映画じゃなく、
それでも人は誰かと側にいることで
心を通わせ、
一人では考えなかったようなことを
ふと考えていたりする。

投げやりに見える主人公も、
積極的にでなくなんとなく、ゆるやかに
それでも社会と関わろうといている様子は、
今時の世代の気分を映しているようだ。


強烈にしたいことなんてない、
誰かに自分の本心を熱く語ることもない、
それでも誰かと繋がっていたいのだ


オダギリジョーは相変わらず、どんな役でも
彼自身みたいだが、
三浦友和は怪演ともいえる。

だから何が言いたいんだと聞いても
「はぁ?」って逆に聞かれそう、
転々と転々と
そこに強烈な何かなんてない、
でも心を少し暖めてくれるものは確かにあった。

映画「めがね」と似た感じで
ただ画面を見ることでゆるーく癒される、
そんな映画。

★100点満点で70点、
ゆるーく面白い★

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映画の日の翌日なら空いてると思っていたら、
割りと混んでてびっくり、でも劇場に沢山の客がいるのは
良い光景だ

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