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読書と旅行と柴犬のブログ
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「インランド・エンパイア」リンチ監督が好き放題の3時間に耐える

2007-09-24 01:26:03 | ミニシアター系映画
「インランド・エンパイア」★★☆
ローラ・ダーン主演
デヴィッド・リンチ監督



長い、
それにしても長い。

人間が頭の中で空想する
訳の分からない、
本人にさえ説明のつかない事が
映像で延々3時間。

意味不明の映像から
現実へ、
現実かと思ったものは、虚構のものだったりと
映像酔い状態。

きっと熱心なリンチ監督ファンなら
ここに意味を見つけようとするな、
ただ映像を受け入れればいいと言うかもしれないが、
自分のような、
ただの熱心な映画ファンは
どうしても辻褄をあわせようと、
記憶のどこかに、今見ている映像が
繋がらないものかとやっきになるのだ。

「面白かった?」と聞かれたら、
何と答えよう。
「眠かった」「訳が分からんかった」
そして「面白くない」
そのどれかだな。

この3時間の映像体験は
お腹一杯だからもういいです!と懇願したいような、
物足りなさは全くないので
終わりと同時にきっぱりと映画館を出た。


外の空気は少し冷たく秋の気配、
夏から秋へ、どこかで明確な何かを感じるように、
この映画をみることで、不可解ながら
覗いてみたい好奇心を自分の中に
はっきりと確認することはできるのだ。

やはり「マルホランド・ドライブ」の
あの連続するカーブのような
少し捩れたくらいがいいかな。
ここまで好き放題やられると、
フツーの映画を見慣れている自分のようなものには
荷が重い映画だった。

蛇足ながら、裕木奈江が出ていたが
あれは何だったんだろう。
ハリウッド進出はすごい事だけれど、
プラスになったかは疑問。

★100点満点で60点、
どうしてもと言うなら止めないが、
ファン以外では楽しめないと思う★

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しかしこの不可解さ、この分からない状態を
ニンマリと受け入れる事が出来る監督のファンはいいが、
ただの映画ファンにはこれで3時間というのはキツイ

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