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「手紙」韓国1998年ナンバーワンヒットの実力を知る

2007-09-10 00:19:39 | 韓国映画・アジア映画
「手紙」★★★
パク・ニャン、チェ・ジンシル主演
イ・ジョングク監督、1997年、韓国


1998年度、韓国映画興行首位70万人を動員した作品、
この翌年は金字塔「シュリ」が登場し
240万人動員というこれまでの記録大幅に塗り替え
韓国の映画はその内容も大きく変わった。

作品を見るときにその公開の状況など
どうでもいいことだけれど、知ってから見ると
感慨深いものがあるのも確か。
「八月のクリスマス」で注目し「シュリ」で
自分にとって、
熱狂の域まで高まった韓国映画熱の夜明けだ。


二人は出会い、お互いを知り、
結婚し一緒に暮らし初めて
お互いがお互いを必要としていることを
深く知ることになる。

そして最愛の人が脳腫瘍で死んでしまう。

もうメロドラマの王道のストーリー、
しかも二人はかなり恥ずかしいベタベタな
恋人であり夫婦であり、
このストレートさが、
10年前の映画ということを示している。

そして韓国の大ヒット映画の映画としての
実力は驚くほど低いが、
この内容で韓国の観客が劇場に
押し寄せたことを考えると
逆にそれが新鮮でもある。

描き方に凝ったところもなく、
淡々と悲しみの風景が描かれ、
主題である「手紙」の登場。

泣けない、これではなんだか泣けない。

やはり直球勝負でもあまりにベタで
入り込めないのだ、
小道具の一つ一つが「いかにも」と
感じるものを並べ立て、
悲しい感情を押し付けるような音楽も
過剰でダメだった。

それでも「韓流シネマフェスティバル」の中から
いくつか見るつもりだ。
そんな文句なしの良くできた作品が少ないことは
始めから分かっている、
それでも韓国映画のもつ力は
劇場へ行かせる何かがある。

今回名古屋では21本がほぼ4日間くらいの
ローテーションで変わって上映される。
何本見られるか、楽しみだ。

★100点満点で55点くらい、
出来も普通、内容はありきたり★

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一つの作品として評価すると評価は低いが、
この映画はパク・ニャンというメロドラマの貴公子の
スター映画、そう考えると狙いはバッチリだ。

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