soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「狩りの時(上下)」久々に読み応えあり

2007-09-08 20:40:19 | 読書の時間
「狩りの時(上下)」★★★★
スティーブン・ハンター著



映画化で初めて知った
原作者と映画の主人公を描いた
いくつかのシリーズの存在。

映画の原作本「極大射程」はスナイパーとしての
主人公の人物の掘り下げがよく書けていて
展開も早くどんどん読んでいった。


この作品はベトナム戦争から帰り、
結婚生活を送っているところからはじまり、
ベトナムでの仲間であったダニーとの出会いから
彼がソビエトのスナイパーによって
殺されるまで時間は戻り、
その後現在に戻って新たな彼の戦いが描かれている。


手に汗握るとか、緊張のシーンは実は少ない、
それよりも主人公や周囲の人物の心理描写などに
結構な時間が割かれていて、
サスペンスとしては
どちらかというと弱いかも知れないが
主人公の男気やスナイパーとしての思考などに
引かれる部分が多く、
結局はラストまで一気読みの本だ。


辻褄合わせの部分もあるが、
これは多分あとから帳尻を合わせたためだろう、
鮮烈な驚きよりも、孤高のスナイパーの
人間らしさが何をも凌駕している。


映画を見なければ出会わなかったであろう
シリーズと作家、まだ少しこの先同じシリーズの本を
すでに手にいれているので読んで行く。


ただ全部読み切ると、
次まで長く待たないと行けないため、
なんだか読みたいのか、読みたくないような
本好きにとっては嬉しい悩みだ。

★100点満点で90点、文句無く面白い★

★参考になったらココもクリック!←ランキング上昇ボタン

「ダ・シューター」という映画で出会わなかったら、この本まで
たどり着かなった、映画は様々なところで彩を与えてくれる。

★映画ランキングはこちら