soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「憑神」軽妙さから『面白い』を取ってしまった

2007-07-02 00:15:58 | 邦画
「憑神」★★☆
妻夫木聡主演
降旗康男 監督、2007年



時は幕末、
一般のひとより苦労の生活を強いられる
下級武士が主人公。

人が良く、プラス思考で
明るい人柄の主人公に
取り憑いたのは「貧乏神」「疫病神」
そして「死神」

深刻にならず、飄々とした主人公を見せようと
しているのは分かるし、
妻夫木君も好演しているが
脚本があまりに浅い。

軽妙さと薄っぺらなのは全然違う、
残念だけど「クスリ」と笑わせるシーンでも
空回りで笑えない、
だからこそ登場人物のそれぞれの
特異なキャラが生きてこないのだ。

西田敏行なんか職人芸のように
楽しんで演じているのに、
いくら名優でも演じる対象と相手役に
不足があれば輝くことはできない。

不条理な世界を重くならないように、
幕末という動乱のなかで
それでもなんとか明るくそして
強い意志を自ら発揮する人間を描いたはずが、
なんだか拍子抜けするくらい
意味の見いだせないものになってしまったように感じた。

最近出演作がヒット連発の妻夫木君だが、
その好調さも生かしきれなかった、
見所のない映画だった。

★100点満点で40点くらい、
残念でした★

★参考になったらココもクリック!←ランキング上昇ボタン

ラストには原作者まで顔を出すという
見苦しい結末、普通断るだろ!

★映画ランキングはこちら