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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

「フランキー・ワイルドの素晴らしき世界」タイトルほど素晴らしくない

2007-01-31 00:39:37 | ミニシアター系映画
「フランキー・ワイルドの素晴らしき世界」★★★
ポール・ケイ 出演
マイケル・ドース 監督

スペインのイビサ島というと
思い出すのが、村上龍さんの小説、
そこでは人は何かに縛られることなく、
好きなだけ自由を享受できる場所だということ。

島で一番の人気DJは、まさに
絵にかいたようなスターの生活をしていた。

彼の耳が聞こえなくなるまでは。

実話に基づいた感動作品と宣伝されれば
次の展開は容易に察しがつく。

この作品を見て、素直な人は
「自分も頑張ろう」とか
感じるのだろうが、
なんか居心地の悪さを拭えないのは、
主人公が破天荒な生き方をしている時点で
彼の一生分の幸せを味わってしまったような
気分になったからだ。

だからラストはそれでも
爽やかな感動となるが、
どうも多すぎる、ちょっと欲張りな気がして
すっきりと感動できなかった。

普通の多くの人はもっと地味に
日々を暮らし、応分の幸せになんとか
ありついているような世の中だ。

そう思うと失意のまま終わるような
ラストでもいいんじゃないかと
意地悪な気持ちになるのだ。

素直に感動できない自分も含めて、
幸せの量って、平等には与えられないのか
ふと気になったのだ。

ドラッグやフリーセックスの果てに
訪れる悲劇にそれほど同情できない
自分を発見した映画。

まあ、そういうのもあるか。

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