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「ブロークバック・マウンテン」人を愛することの幸せと残酷さを知る

2006-04-04 00:10:26 | ミニシアター系映画
「ブロークバック・マウンテン」★★★★
ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール主演
アン・リー監督、2005年アメリカ

大自然を前にしても
人の心は開放されない。

人生は思うようにならないもの、
ならばやはり人は
何かを自ら選び取らなければならないのだ。

強烈に叶えたい夢や
熱望するものは何だろう。

そんなものを持って
実現に向けて生きている人は実はごく僅かだ。

何でも選べた輝かしい瞬間を
ほとんど気づかず、無為にその時を過ごしてしまう。

振り返った時、後悔したくない
そう思いながらも
すごく後悔する程のものがどれだけあるのだろう。

主人公二人はどうだろうか、
気づいてしまったお互いの心や体が
お互いを求めているということも、
モラルに阻まれて、20年の年月のうちの
僅かな日々を糧に生きていたのだとしたら
虚しいことだと、
そう思いながら劇場を出た。

そして何度も考えた、
果たして二人は幸せだったのか。

二人はそれでも幸せだったと思った。

自分が好意を持った相手からも同じように
想われることは奇跡のようなもの。
その人とめぐり合い
わずかの間でも同じ時間を共有できた、
その記憶はこれからも心の中に輝き続ける。

そう思ったら、あの美しい
ブロークバックマウンテンの景色が胸に迫ってきた。

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