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soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

ジーナ・ローランズが愛しい・・・時よ止まれ

2005-02-06 00:14:52 | ミニシアター系映画
「きみに読む物語」★★★★
ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス主演

虚ろな瞳で川面を渡る鳥を見る
ジーナ・ローランズ。
もう彼女は何も思い出せない。

もちろん役の中でのことだけれど、
あのクールな
「グロリア」を演じた彼女が
美しい抜け殻になってそこにいる。

胸が痛かった。
過去の印象と目の前の姿が重なり、
人は老いていくものだということや、
何を頼りに生きていけるのかなどと
またしても映画から離れて考えていた。

監督は彼女の実の息子である。
ちょっと残酷すぎるんじゃないかと
感じたが、
映画のラストには素晴らしい贈りものが
用意されていた。

人は誰かを求めて生きている。
誰かでなく「何か」なのかもしれないが
その選択をちゃんとしているのか
見ているこちらにその答えを、優しく問いかける。

感傷的になりすぎることなく、
残酷な現実をただ厳しいだけでない
見せ方で後味もいい映画に仕上がっている。

きっと亡くなった父親も誇らしいだろうな。
テーマはかなり暗いものだったが、
優しい眼差しが感じられた。

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