スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~その16ーⅡ

2017-10-15 06:02:30 | 食~居酒屋

やき鳥 南蛮亭

浦和区高砂1-5-11 (浦和駅西口徒歩2分)

TEL 048-822-9570

定休日 日曜日 祝日

南蛮亭さんは開店以来44年間、欠かさず通い続けた、私にとっては

大変大切な名店だ。この間オイルショック、バブル経済とその崩壊などがあり

色々な人々と食べ、飲み、語り合った、人生の想い出が詰まった

宝物の様なお店だ。前回、6年前にアップ(2011-4-23付)した

もの以外を注文し、アップしてみた。

今回は店内の様子をくまなく撮ってみた。入口から入ると

右側がかぎの手のカウンター席。一番手前にはTVがあり

一人で来ても間が持てる。左奥の唯一の小上り席。

昔はこの席が好きでよく熱い議論をしたっけ。今はあぐらをかくと

スクッとすぐ立てなくなり、どうしても椅子席に成ってしまった。

一番は奥の大勢で来た時、右端に子供たちと来た時が懐かしい。

南蛮亭のスタートはここから1~2分の所で始まったが

確か1~2年で今の場所に移った。それ以来40数年全く

店も味も変わっていないのはある意味すごい。

独身時代横浜の寮に居て、仕事が終わると毎日駅前の

やき鳥屋で一杯ひっかけて帰ったものだ。そこのやき鳥屋は

山椒があって、浦和に帰ってから随分山椒を置いてある店を

捜したが、唯一あったのがここ南蛮亭であった。酔うとたまに

その当時の昔話をすると懐かしくなる。

これが昔から変わらない南蛮亭のメニューだ。私はほとんど

串焼きオンリーでその他メニュー(ご飯物以外)は食べない。

酢の物、なめこおろし和え、牛、鳥サラダなどは40数年間で

食べた記憶が無い。最近は数人で来た時は松・竹・梅のコースを頼むこともある。

オープン以来、ずーと変わっていない「お通し」。大根人参セロリに

キャベツの生野菜。今回うっかりして撮り忘れてしまったが、

秘伝の味噌だれと塩をお好みでつけて酒の肴にする。

何十年も変わっていない。

オクラ巻き(二串で400円)薄くスライスしたバラ肉をオクラに巻いた逸品。

当店の大将が作り出した歴史的名品 アスパラ巻のオクラバージョンだ。

口に入れた時のオクラのネバネバプチプチした食感がとても良い。

しいたけ(二串で400円)。今回は相方もあって野菜系を多くオーダーした。

しいたけを1回水に浸け、塩と味の素を振って炭火焼をする。

全ての串焼でそうだが、大将の塩の振り方数十年も続けると

もう芸術の領域に入っている。

ゲソ焼き(二串300円)。これとホタテ焼き(400円)のメニューは

オープン時からしばらくして入って来たメニュー。この塩がまた旨いんだナー。

この味は舌にインプットされていて、これを書いている時に

味が口の中に湧き出てしまった。

ねぎま(二串300円)。これが焼き鳥の一番オーソドックスなバージョンだと思う。

塩とたれがあって、この日はたまたまたれのみになってしまった。

最近崩れてしまったが、一昔前はマイコースがあって

行くと今日も〇〇さんコースですネと聞かれ、何もオーダーせずに出てくる。

その時のねぎまは塩、たれ1本ずつだ。

とり皮(二串300円)。これが炭焼きすると適当に油が落ち、

カリッとしっとりが交互に来て旨いんだナー。

尚、南京亭の串焼にはレモン切りが付く。

じゃがいもバター(二串300円)。これは記憶では一番新しいメニュー。

新ジャガが出てくる頃、たまに食べたくなる。炭焼したじゃがいもと

とろけたバターの香ばしさがイイんだナー。

ホクホクしながら食べる時、北海道を思い出す。

うずら玉子(二串300円)。これが意外に絶品なんです。

ごくシンプルなレシピだが、炭火で焼くと白身の表面が張が出た硬さになり

中の黄身との黒ゴマのコラボが意外にサッパリしていて

〆近くになると食べたくなる。うずら玉子の表面の焼き加減は

やはり大将の技だと思う。

ぎんなん(二串300円)。ぎんなんの一番下だけ皮をむき他は皮付きのまま

備長炭で焼く。手前にある二つの壺には秘伝の醤油だれと

味噌だれが入っている。南京亭は夫婦と息子の3人で全く変わらない

スタイルでやっている。大将の頑固な程のこだわりは頭が下がる。

大将は和食の料理人だったが請われてこの道に入った料理のプロだ。

里いも(二串300円)。皮付きの里いもを自分でむいて好みで

塩をつけて食べる。里いも特有のヌルヌル感がアルコールをすすめる。

相方が注文した冷奴300円。ここの豆腐は地元岸町にある山田豆腐店のもの。

いずれ近々に浦和エリア隠れた名店シリーズで取材に行くつもりだ。

かくしわさ500円。さしみと三つ葉のおひたし。他に鳥わさ500円。

鳥のあらい600円などもある。これらは息子さんが作る。

最後の絶品の焼きおにぎりを紹介します。2個で400円。

ここまで徹底した焼きおにぎりは食べたことがありません。

味はかなり濃いが醤油の香ばしい香りと表面をパリパリまで焼いてあるが

中はホックリ。正に絶品です。何十年も焼きおにぎりと赤だし味噌汁で

〆てきたが、数年前からおにぎりの旨さに感動して最近遠ざかっている。

この焼きおにぎりが完成するまで幾度もじっくり見たが、

焦げあがるまで何度も何度もひっくり返し、醤油を付けていく。

たかが焼きおにぎりされど焼きおにぎりだ。