スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編169~

2017-10-26 05:58:49 | 食~番外編(県外)

灘菊酒造 大返しめし

兵庫県姫路市手柄1-121

TEL 079-285-3111

http://www.nadagiku.co.jp/

灘菊酒造さんは創業明治43年の老舗造り酒屋さん。

平成5年に国宝姫路城が世界遺産に登録されたのを

機縁に酒蔵見学と酒蔵の膳を始めた。

お酒と食文化のハーモニーをテーマにしている。

当社のお酒は数々の賞を受賞している。大吟醸は酒造之助、

純米酒は灘菊。純米大吟醸はきくのしずく、特別純米はMISA33を製造している。

約2700坪の敷地に創業当時からの木造酒蔵が現存している。

昭和30年代までの造り酒屋の配置を残す灘菊では表通りに面して

母屋があり、その奥に明治時代より現存する木造の蔵が立ち並ぶ、

昔ながらの佇まいを今に残している。又現在の酒造りは

RC蔵「甲蔵(きのえぐら)」で行われており、6つの木造蔵と

現在の仕込み蔵がある。とても趣きのある風情の酒蔵だ。

釜場の跡を利用したお食事処西蔵。中に入ると酒蔵だっただけに

かなり広い。酒造の人から「大返しめし」の説明を受ける。

当社はこれ以外に炭鍋と豆腐料理の「前蔵」串揚とすずき鍋の「蔵」

フランス料理「GINJYO」もやっている。

「大返しめし」とは備中高松城水攻の陣中において明智光秀の

本能寺の変の報せを知り、姫路城主羽柴秀吉天下取りの快挙

「中国大返し」の故事に因んだ料理だ。地元産の旬の食材を使った賄い料理、

酒蔵ならではの発酵食品に拘り、だしからすべて手作りの

豆腐、塩麴鍋、麦めしとろろなど藩州姫路の味の酒蔵の膳が並んでいる。

昭和30年代までの酒造りの道具を展示している中蔵。現在の

仕込み蔵の杜氏は蔵元の3女が務めている。

女性では全国3人目、西日本では初めてだそうだ。

灘菊酒造では兵庫産山田錦、兵庫夢錦を厳選し、

500㎏の小造りで丹精込めて醸している。山田錦は稲の品種の1つで

主に日本酒製造に用いられており、酒造好適米の代表と言われている。

大正12年に兵庫県明石市の農事試験場で誕生し、

昭和3年に兵庫県加東市で産地適応性の試験が行われた。

昭和11年に山田錦と名付けられ、兵庫県の奨励品種になった。

現在全国の生産量の8割を兵庫県産が占めている。