スミダマンのほのぼの奮戦記

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旧山田家住宅

2020-01-24 06:46:08 | 建物

成城みつ池緑地の隣に世田谷区指定有形文化財の旧山田家住宅がある。

この洋館は昭和12年頃に建てられた住宅で、施主は米国で事業を成功させた実業家が、

帰国後アメリカ風住宅の影響を受けて建設したとの事。

終戦後は一時進駐軍に接収されたという。

これが当住宅の平面図。

毎週月曜日が休園で入館は無料で見学することができる。

その後、昭和36年に山田盛信という画家が購入。

以来半世紀以上の間、水回りを除きほとんど改築されず、

全体的にはほぼ当初の設計意図が維持されている。

玄関のアプローチにはその当時流行っていたスキラッチタイルが使用され、趣がある。

ここは旧食堂と旧居間。寄木のフローリングが何とも味がある。

現在は休憩室として使用され、セルフカフェコーナーとなっている。

コーヒーはなんと100円で他にお菓子も用意されている。

2階の階段部分と廊下。

この住宅の特徴は2つあり、各洋室や廊下はそれぞれ模様を変えた

寄木張りとした凝った仕様をしているのが一つだ。

無垢の木はやはり重厚感があって味があっていいなー。

もう一つの特徴は、窓が統一した意匠の上げ下げ窓を多用している点だ。

これで随分お洒落な雰囲気に成るものだ。

2階には洋館とはいえ、床の間のある本格的な和室もあった。

障子がまた手が込んだものを使っている。

2階には広々したベランダがある。

この空間は余裕の場で、なにかとイベントなどで使用したのだろう。

2階洋室の壁紙もアメリカの香りがするバラの花の柄で

かわいらしい部屋になっている。

複雑に入り組んだ部屋のディテール。

その当時の暖房器具はラジエーターシステムで、

その当時は最先端のものだったのだろう。

褐色のフランス瓦葺きの屋根にクリーム色のリシン仕上げの外壁で、

下部には石張りを施したバランスがとれた意匠の洋館だ。

又、その当時の家は庭が広く、今の時代よりはるかに余裕を感じさせる。

 


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