スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

富山市ガラス美術館

2018-09-27 06:27:58 | 建物

「ガラスの街とやま」を目指したまちづくりの集大成として、

平成27年8月に富山市ガラス美術館が開館した。

この美術館は富山市立図書館本館などが入居する複合施設

「TOYAMAキラリ」内に整備され、富山市の中心市街地に位置することから

文化芸術の拠点としてだけでなく、まちなかの新たな魅力創出の役割を担っている。

この建物の設計は今や売れに売れている世界的建築家の

隈研吾氏が手掛けた。御影石、ガラス、アルミの異なる素材を組み合わせ、

表情豊かな立山連峰を彷彿とさせる外観となっている。

又、後程紹介しますが、内部は富山県産材のルーバー(羽板)を

活用した温もりのある開放的空間となっている。

又、建物の裏面も大きな壁面緑化に成っており、一見の価値がある。

入口の横になにげなく設置されていたベンチをよく見ると

外壁建材の押出し成型版が使われている。表面は塗装化粧し

デザイン化してある。成程、こういった使い方があるのだと感心した。

ここは戦災以前からこの地に建ち長く富山市民の生活の中心と

なってきた旧大和百貨店の跡だ。

そしてこの館内総合案内の木は、旧大和百貨店を支えていた

松杭を掘り出し、再利用しつくられたものだ。

2階から6階まで斜めに伸びた吹き抜けを囲むように大きく

美術エリアと図書館エリアが配置されている。

そして吹抜け空間のあらゆる所にルーバー(羽板)が使われている。

これが隈研吾氏の真骨頂の1つだ。最上階の上は大きなトップライトで

やさしい光が大空間に射しこんでくる。最近のトイレなどの

案内標識もデザインが随分変わってきた。

図書館フロアは児童図書、一般図書、参考図書の3フロアに

配置されている。本当におしゃれな空間の図書館だ。

2階にはまちなかの景色を眺めながら、美術鑑賞の余韻や

図書館で借りた本を楽しめる空間のカフェがある。そしてカフェ空間と

共有部分を間仕切っているのが造花を差した布製の大カーテン。

とてもやさしい仕切りとなっている。

6階はグラス・アート・ガーデン。現代ガラス美術の巨匠

ディル・チフーリ氏によるインスタレーション(空間美術)5作品を展示している。

シャンデリアと題した作品。深緋(コキヒ)、瑠璃色(ルリイロ)

鬱金色(ウコンイロ)という日本の伝統色がタイトルになった

三色のシャンデリアが並んでいる。

トヤマ・リーズ。リードとは葦(あし・よし)を意味する。

作品には富山県産の木材が使用されている。

トヤマ・ペルシャン・シーリング。海の生き物や天使を連想させるような形など

約400個のガラスのパーツが天井一面に敷き詰められている。

この作品を見た時、ラスベガスのホテルベラジィオの

フロント天井のガラス天井を思い出した。

トママ・フロート・ボート。富山の神通川の渙で使用されていた笹舟と

117個のフロート(浮玉)が展示されている。この内95個が富山で作成された。

トヤマ・ミルフォオリ。ミルフォオリとはイタリア語で千の花を意味します。

「リード」や「フロート」など様々な形のパーツが並んでいます。

5階ギャラリー1・2ではアートフェス富山2018.アートアワードが

開かれていた。このアートアワードは富山の次世代アーティストを対象に

今後の制作活動につながる機会を提供するコンペティションだ。

この日は3日間開催の最終日であった。

会場の光景。平面・立体部門とガラス部門の2部門に分かれている。

ここは平面・立体部門エリア。

 

 

それでは賞を受賞し、自分的に気に入った作品を紹介します。

ガラス部門でグランプリ賞を受賞した作品「花の器」

4階常設展示室(コレクション展)を外からガラス越しに撮った2枚。

ガラスという素材は自分的にはとても好きで、この日はとても良い物を

見せてもらったという満足感で満たされた。

 


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