スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

プロゴルファー 中嶋常幸

2019-03-05 06:40:20 | レポ

プロゴルファー中嶋常幸氏の講演を聞いて来た。氏曰く、

「現在講演イップスにかかっている」とか。以前ある企業に講演に行ったら

皆全員私の話に真剣にメモを取り、そのピリピリした空気に

もう講演はやめることに決めた。今回はどうしても断れない人に

依頼を受け、これが平成最後の講演と成るとおもしろおかしく話をスタートした。

氏のイメージはまず外観。めがねをかけた顔のイメージしかなく

めがね無しで登場してきた時はアレッと思った。

中嶋常幸氏は昭和29年10月20日、群馬県桐生市で生まれた。

21歳で1回でプロテストに合格。優勝は64回(ツアー48回、シニア5回

その他11回)77,83,84年日本プロゴルフ選手権、

85,86,90,91年日本オープンゴルフ選手権、

83,86,92年日本プロマッチプレー選手権、

82,93年日本シリーズ、05,06,08年日本シニアオープン、

06年日本プロゴルフシニア選手権に勝利。

賞金ランキング賞金王は4回獲得している。演題は「私のゴルフ人生、

そしてこれからのゴルフ界に望むこと」。

中嶋家の家訓は「返事をすること」。父親は強烈なオヤジで

今で言う完全なパワーハラ。兄弟は5人で皆仲が良く

心の励みになっていた。オヤジは鬼コーチを演じコースに出てきて

厳しいアドバイスをする。17歳で大利根C.Cで行われた

日本オープンに参加、緊張のあまりガタガタ震えた。

完全に負けオヤジの厳しい叱責にゴルフクラブを燃やされ

3回家出をした。情けなさに自殺も考えた。又練習について

若い時は一日2000~3000発打った。

今では200発も打つと体が痛くなってくる。

印象的な試合(オーガスタでのマスターズ、セントアンドリューでの

ジ・オープンなど)の秘話もしてくれた。特に憧れの

アーノルド・パーマーと全英オープン3日目に一緒にまわり感動した。

パーマーは人格が素晴らしく、人と分け隔てがない。

自分がやってほしいことをやってくれる。

最後に質疑応答、レッスンタイムになった。スタンスの取り方は

ジャンプして一番しっかり立てる幅がその人のスタンス。

練習方法はいきなりフルショットは禁止。ハーフショットから入り

10㎝ずつ大きくしてフルショットへ。これを3ヶ月続けたらOKだ。

中嶋常幸氏は非常にフランクな人。現在の年齢をもう70歳と思ったらダメ。

まだ70歳と捉える。どうやって若い人と接したら良いか?

今の若者は心の扉を開けようとしない。ちょっと開いたらもう勝ちだ。


天野篤順天堂大学附属医院院長

2019-02-20 06:49:42 | レポ

天皇陛下の心臓手術を執刀して有名な天野篤順天堂大学医学部心臓

血管外科教授、医学部附属順天堂医院院長の講演を聞いた。

氏は埼玉県との係わりが深い。昭和30年に蓮田市で生まれ、

埼玉大学附属中、浦和高校を卒業して日本大学医学部へ。

冠動脈バイパス手術の専門医として年間500件の手術を98%成功させてきた。

1985年 亀田総合病院心臓血管外科研修医

1991年 新東京病院心臓血管外科科長 部長昇格

2002年 順天堂医学部心臓血管外科教授に就任

2012年 天皇の狭心症冠動脈バイパス手術執刀

異例の東京大学、順天堂大学合同チームの一員

因みに2013年心臓移植手術を受けたマウスにオペラを聞かせた効果を

評価したことでイグノーベル賞医学賞を受賞した。

今回の演題は「心臓外科ひとすじ外科医の道をひた走る」だ。

現在院長を務めている順天堂病院は1051床+30床。

7,500人以上の患者さんがいる。全国には大学附属病院が

81ヶ所あるが、順天堂がダントツ1位。2、3位が無くて4位が慶応大だ。

患者の高度な安全を維持する高機能さは本院としは日本唯一だ。

私の生死観について語った。その話の中で父親の心臓手術を

助手として参加したが人工弁の装着ミスで死亡させてしまった。

現在でもこの人工弁を形見として保有しているというエピソードを話された。

この記事は子供向けのものか?ひらながが多く漢字にはルビが表示してある。

それによると「手術の前には、何度も手術の様子を思い浮かべて

細かく対応の確認をします。こうすると、手術中に何かあっても

次の方法が思い浮かぶので、落ち着いて行動ができます。」

最高の手術とは患者がそれを忘れてしまう程の手術と言っていた。

共同通信のインタビューでの記事。2月の手術から2ヶ月

「陛下が5月に英国を訪問され、健康上の問題も無く、

飛行機で日本に降り立たれれば、自分の中では手術の成功を

実感するのだと思う。」氏は心臓手術を5000例以上は必要で

日本では10人も居ないと言っていた。

そのレベルになると患者とは戦友になるとも言っていた。

・1人の医師を育てるのに6年間で1億6,000万円位かかる。

現在の医学教育はコストがかかっていることを教えていない。

・手術はチーム医療が大事。PDCAのAが大事。

そして天野教授の心情も赤裸々に吐露した。

社会への恩返しが出来ているのか?自分のあきらめない心の分析も・・・。


週刊文春 新谷学編集局長

2019-02-04 06:31:10 | レポ

今や知らない人はいない「文春砲」。スキャンダルとは無縁だった

タレントの不倫報道、元知事の公用車私的利用問題など

出版不況で週刊誌が廃刊を余儀なくされる中、多くのスクープを

連発している。「新聞やテレビが伝えない記事を書く」を

モットーに誌面作りをしている「週刊文春」、その内側を聞いて来た。

演題は「週刊文春はなぜスクープを連発できるのか」という

センセーショナルなタイトルだ。

新谷学氏は1964年(昭和39年)生まれ。89年早稲田大学

政治経済学部を卒業し㈱文藝春秋入社。「ナンバー」編集部

「週刊文春」編集部、月刊「文藝春秋」編集部などを経て

2011年ノンフィクション局第1部長。2012年「週刊文春」

編集長に就任、2018年7月より現職を務めている。

著書に「週刊文春編集長の仕事術」(ダイヤモンド社)、

「文春砲」(角川新書)などがある。

今回の講演の録画録音はダメ。写真撮影はOKとの事。

スタートからオフレコの話をしましょうと始まった。

今皆さんが一番関心のあるのは何か?それは小室圭さん。

今眞子さまに何が起きてるのか?眞子さまは真面目で純真。

その方が恋に落ちてしまった。ロミオとジュリエット的状況だ。

皇室警察曰く「見ている方が恥ずかしい程のアツアツぶり」

メディアによって皇室の人の内面を書くことはリスクが大きい。

その中で共同通信がスクープした。圭さんと母親は母子密着。

(最近はこのケースが多く気に成っている)。プレゼント、デートコースまで

2人で相談する。母は息子にすべてをかけている。

未だかつてない事態が起きているが、結婚を許すことはないのでは。

次に貴乃花の話になった。離婚した妻景子さんと息子も

母子密着型。貴乃花と文春とは深い関係がある。

貴乃花は相撲道しか考えていない。奥さんに対する怒りは強い。

貴リエ破局から始まって今日まで全ての元凶は母紀子さんに

あるのではないか。

続いてゴーン氏の話題に移った。元々日産内部ではこのままでは

駄目だと一年以上前から水面下で接触していた。

日産の金は俺の金的考えで、経営独立観点から危機感を持っていた。

リタ前夫人とはドバイで独占インタビュー、スクープした。

この問題は今後どうなるのか?国策的意志込められていて難しい。

国同志の囲いで根が深い。

又、なぜ文春はスクープが出来るのか?話してくれた。

文春はいつもスクープを狙っている。60数人いる記者は

このミッションを分かっている。その為アンテナを皆高く上げている。

スクープ力が文春の特徴だ。2012編集長に就任して

部下に責任は取ると言ってきた。リスクを伴うビジネスとしては

割が合わない。しかしそこが生命線。スクープと言えば週刊文春。

このイメージ、ブランディングが大事だ。

又、ネット上で「文春リークス」というのがある。

一日に約百数十件の様々な情報が寄せられる。

そして1000本に1本位が記事になる。

舛添元都知事の公用車利用スクープは取材班を作って

都庁幹部と接触した。さらに1週間から10日間情報公開請求し、

精査して分かった。又、巨人の野球賭博問題は選手が

引き籠りになったがインタビューを取るということが大事。

そこで本人がカラオケスナックでバイトしていることを聞き、

記者が客に化けてカラオケに日参。一年間近く経て

「麻雀一緒にどう?」と誘われるまで仲良くなり、独占インタビューに成功。

その後仲間を紹介してもらってスクープを連発した。

次に日本テレビの超人気番組「世界の果てまでイッテQ!」の

やらせ問題について。ラオスに1ヶ月、タイに2週間取材に行かせた。

行った段階で記事になるか分からない。とにかくやる所までやれ

すべての責任を俺がとると指示した。今、TV界は日テレが一番強く

危いネタはなかなか上がってこない。ラオスの関係者から

コーヒーフェスティバルを日本で少しでも紹介してくれるならと

協力してきたが番組を見て、これはフェイクだと怒りだし真相が分かった。

文春はど真ん中を目指す。右、左翼でもない全ては等距離だ。

スクープを取るにはリスクがともなう。又手間、暇、金もかかる。

現場の記者のモチベーションは自分の仕事が何なのか分かっている。

他の週刊誌と違うのは守ってくれる上司がいるかいないかだ。

文春は是々非々、忖度はしない。良いものは良い。

次に芸能界の世界に話は及んだ。芸能界とはダブルスタンダード、

トリプルスタンダードの世界。所属事務所が力があるかないかで決まる。

巨大な事務所としてジャニーズ(事)の後継者問題について。

文春が取材に行った時、メリー渡辺女帝は後継者娘のジェリーに決まっている。

対抗の飯島を呼びつけ、SMAPと一緒に出ていってと

目の前で言った。ジャニーズには逆らえない。

次にTBSの日本レコード大賞について、これにはドンが居て

一人で決める茶番。芸能事務所が頼みに行くと請求書が出てくる。

これを入手し決定的スクープとなった。

他に政界、政治家個人の話も沢山あったが、あまりにも生々しく

問題もありそうなので割愛させていただきます。

ここのネタも文春リークスのものがある。


松尾 豊 東京大学准教授

2018-10-20 05:51:04 | レポ

先般の第4次安倍内閣の改造内閣において、内閣府特命担当大臣

(地方創生、規制改革、男女共同参画担当)として

初入閣した片山さつき参議員の政経セミナーin埼玉でいわゆる

目から鱗が落ちる講義を聞いてきた。講師は東京大学准教授の

松尾豊氏。テーマは「人工知能は人間を超えるか・・・ディープラーニングの

先にあるもの」簡単に言うとAIとは何か?です。

片山さつき議員は1959年(昭和34年)5月9日、旧浦和市神明で

生まれた。父は宇都宮大学教授で数学者であった。旧浦和市立高砂小学校を

卒業後東京教育大付属中・高、東京大学法学部を卒業、

大蔵省に入省。女性初の主計局の主計官に就任、

主に防衛関係の予算を担当した。2005年9月、いわゆる小泉チルドレンとして

静岡7区から衆議院選挙に初当選。その後次の選挙で落選

2010年参議員議員選挙で自民党公認で比例区で党内トップで当選した。

氏はさいたま市出身という縁でちょくちょくお会いすることがある

とてもチャーミングでエネルギッシュな政治家であり、日本にとって必要な人だと思う。

当日、会場で安倍総理のメッセージ公開第1号としてDVDが紹介された。

というのは片山さつきが東京を出る直前にこのDVDが完成し

渡されたばかりのデキタテのホヤホヤだからとジョークを込めて言っていた。

講師の松尾豊氏は1997年東大工学部電子情報工学科卒業後、

同大学院、スタンフォード大学客員研究員、2007年から東大技術経営

戦略専攻の准教授に就任。昨年からは日本ディープラーニング協会を

設立し理事長に成っている。人工知能、ディープラーニング、Webマイニングを

専門とし、数々の賞を受賞している。又各省庁の審議会の委員を務められ

各企業から相談も多数あり、松尾研究室からは将来有望な若手人材を

多く輩出している。正に日本で最先端の注目の人物だ。

テーマがテーマだけに本人はなるべく分かり易くと言いながら

専門用語が並び細かい所はチンプンカンプンだが、大枠の本質論は

「AIとはそういうことなのか」と理解できた素晴らしい講義であった。

ではその骨子を分かる範囲でアップしてみます。

・AIは第1次ブーム(推論・探索)第2次ブーム(知識表現)そして

2010からの第3次ブーム(機械学習・ディープラーニング)の流れがあった。

・AI(人工知能)という言葉で指すものは

イ IT系・・・従来からあるIT技術の擬人化

ロ マシンラーニング系・・・機械学習や自然言語 処理を中心とする技術

ハ ディープラーニング系・・・眼の技術、画像処理と機械・ロボットの融合

・デイープラーニングとは入力を出力に写像するために

簡単な関数の組合せで表現力の高い関数(深い関数)を作り

そのパラメータをデータから推定する方法。

途中の段階には入力を変換した特徴量が学習されている。

・ディープラーニング革命とは「認識」・・・画像認識ができる。

このことはコンピューターができて以来初めて。→「運動の習熟」・・・

ロボット・機械に熟練した動きができる→「言葉の意味理解」・・・文の意味が分かる。

文と映像の相互交換ができる。

・画像認識で2015年2月に人間の精度を超えた。

・ディープラーニングとはインターネット、トランジスタ、エンジン

電気などに匹敵する数十年に一度の技術でこれは革命といっていい。

・深い関数を使える効果は視覚に一番顕著。これによって眼を持った

機械が誕生する。眼の誕生によって機械・ロボットの世界でのカンブリア爆発が起こる。

・目が見えることによって既存産業の発展、特に農業、建設

食品加工、組み立て加工の分野で成果が現れた。

機械・ロボットのカンブリア爆発。

・ディープラーニング目の技術はベンチャー中心。新技術を学んだ

若い人が戦力となる。20代が最強。

・1998年のインターネットと今のディープラーニングの状況は同じ。

インターネット→検索やEC、トランジスタ→ラジオやテレビ、エンジン→車

ではディープラーニングとは?

・一見してITや人口知能と遠そうに見える労働集約的な産業こそ

大きな改革がある。最終的に、人の感性に訴えかけるような

種皮をグローバルに提供するプレイヤーが巨大になる。

・日本の問題点は大きく3つ

① 古い ディープラーニング(2012年以降急速に進展)についていけてない。

人工知能への投資と言いつつ、結局昔ながらの分野への投資になっている。

アカデミアの大御所が分かっていない。ITベンターも新しい技術についていけてない。

② 遅い 製造業はチャンスが大きいが、大企業は軒並み

意思決定できていない。消極的全張り、AIの部署を作る、

AIベンチャーへの投資、シリコンバレーに人を送る、etcを薄くやる。

③ 人への投資になっていない

若くて優秀な人の争奪戦ということが分かっていない。

大学等での人材育成も時代に追いついていない。

結局最後スーパーコンピューターを買っている。

・10年~20年で日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で

代替可能に。新しい仕事が出てくる。

・低付加価値のサービスは機械化・ロボット化。

高付加価値のサービスは人間が行なう。

コミュニケーション力や人間力、教養は時代を越えて重要。


パーソナリティ 大野勢太郎

2018-07-24 09:07:04 | レポ

今年の当社安全大会の記念講演はFMナックファイブ等の

ラジオパーソナリティーとして活躍している大野勢太郎氏に

来ていただいた。氏は昭和22年4月生まれの東京都出身。

早稲田大学政治経済学部卒業後、文化放送アナウンサーとして

放送キャリアをスタート。昭和63年文化放送を退職し、

代表を務める「サンズトラスト」、現在レディオパワープロジェクトを創立。

NACK5を中心に、古巣の文化放送にも多く出演している。

現在はNACK5で土曜日、8:00~「大野勢太郎の楽園ラジオ~

パワー全開!!」のパーソナリティを務めている。

又彩の国さいたま魅力づくり推進協議会委員、

さいたま市サッカーのまちづくり推進協議会委員としても活躍している。

この日の講演テーマは会場の雰囲気、特に年配者と目が合って

大野勢太郎氏の放送人人生の中で古い時代の

話をすることに決めたと言っていた。(本当は人生後半のサッカー

浦和レッズの話を聞きたかったのだが。)

氏の夢は深夜放送をやりたかった。しかし文化放送には

先輩のみのもんた氏が居た。元来、スポーツは全く興味が無かったが、

スポーツアナが足りないのでやらないかと言われて

その道に入った。スポーツは一年中何かがある。

そして休みが無い。スポーツ現場で何か楽しいことがないか。

2月に入るとプロ野球のキャンプが始まる。

長嶋茂雄と直接話せたり、荒川コーチから王貞治の一本足打法の

決めた方などが聞け、その雰囲気の中に居るのが楽しかった。

ヤクルトスワローズのキャンプはヤクルトが飲み放題だった。

入社5年過ぎてデスクから中継アナをやらないかと言われ

どんなスポーツかと聞いたら競馬だった。親からは競馬、競輪には

手を出すなと言われてきたが、仕事とあきらめた。

この世界はすごいブラック、このままではへたなアナウンサーで

終わってしまうと思っていたら、運が良く、明け4歳の

ハイセーコーと出会った。弥生賞から菊花賞まで大野でいくと決まり

目標ができハイセーコーとともに過ごした。

次に文化放送で考えられない新しい編成プロジェクトが生まれた。

それは絶対的なNHKに対抗した大相撲放送だった。

実は相撲は好きだった。相撲界はとても閉鎖的な所で

いわゆる囲みはベテラン記者の独占。そこでどうしようか考え、

その当時まだ脚光を浴び出す前の北の湖につき、

顔を覚えてもらうまで繰り返し通った。北の湖はまだ20歳の小結。

優しく受けれてくれた。そんな時ヤクルトファンの北の湖から

ヤクルトの若松選手と会いたいと言われたのでセットをした。

その日北の湖は現なま100万を持参して銀座クラブに行った。

手取り27~28万のサラリーマンアナウンサーから見れば

一晩で使え切れない金額で銀座のクラブへ。

そこで3万円レミーマルタンのボトルをオーダー。

その午前4時まで叙々苑で付き人と焼肉をもうたくさんと言うほど食べた。

そこで大野氏一生悔まれるスクープを取ってしまった。

悪魔のささやき、功名心で日刊スポーツの向こうを張って

テープを流してしまった。これで一切取材お断り。

とうとう北の湖理事長が死ぬまでディレクターのせいになってしまった。

もし北の湖親方が生きていれば日馬富士の事件は

違う展開になっていたかもしれない。

一流の人は人の倍練習努力している。

次は長嶋茂雄のエピソード。

一時の長嶋は極度のスランプに成った。

それを見ていたニッポン放送の深澤弘氏が

好調の時よりバットのグリップがちょっと下がっているとアドバイス。

その日は快音が鳴った。

すると長嶋は深澤を呼んで試合後、田園調布の自宅に来るように要請。

深夜の0時から午前1時まで庭のケージでバッティング練習。

「わかった」と一言。「深チャンボールは片づけておいて」と

言って寝室に行ってしまった。

それ以降長嶋と深澤は永遠のつながりとなった。


西宏章慶應義塾大学理工学部教授

2018-04-14 06:34:46 | レポ

「スマートシティの展望と地域社会のありかた」というテーマで

慶應義塾大学の西宏章教授の講演を聞いてきた。

氏は1994年3月慶大理工学部で電気工学科を卒業後、

1996年から3年間、日本学術振興会特別研究員、

1999年から3年間、技術研究組合新情報処理開発機構

並列分散システムアーキテクチャつくば研究所勤務、

2002年から1年間、㈱日立製作所に勤務、2007年4月から

慶大教授(理工学部システムデザイン工学科)、

国立情報研究所客員教授を勤めている。

教授は最初に情報についての歴史についてパワーポイントで

説明した。通信システムの20年、ネットワークの20年、

センシンクシステムの20年、インフラの20年(エネルギーを例に)

についてだ。今回の講演は、コテコテのアナログ人間の

私にとっては難解なものであった。

IoT、フォグ・エッジ、クラウンドなど、様々な用語が

生まれていく中で、我々の生活をより豊かにする新しいサービスが

次々に生み出されている。この動きは世界における

産業の在り方、ライフスタイルを大きく変革し、

世界時価総額ランキングのトップ5位は全て米国IT企業が占めている。

この流れの行く先として、また、新たなサービスやインフラが

求められる先としてスマートシティが注目されている。

このスマートシティについて、何が新しいのか?

その定義は何か?どのような経緯で発展してきたか?

その功罪は?などを踏まえながら、浦和美園における

スマートシティプロジェクトとその展望、さらにその他の事例、

将来像などについて教授は話された。

エッジ・フォグコンピュティングについて

スマートインフラについて

2ヶ所のパワーポイントスクリーンを見ながら

講演を聞く会場風景

スマートシティ・コミュニティについて

重要な視点(実施関係、取り組み)と落とし穴。

そして世界が注目!スマートシティさいたまモデル

 

 


野球評論家 権藤 博氏

2018-03-27 06:18:11 | レポ

「教えない教え―勝てる組織と人材活用の秘訣」というタイトルで

元プロ野球選手・監督の権藤博氏の講演を聞いてきた。

氏は昭和13年、佐賀県鳥梄高から社会人のブリジストンタイヤを経て

中日ドラゴンズ入団。69試合に登板し、429回3分の1を投げ、

35勝19敗、防御率1.70、310奪三振の驚異的な記録を残した。

35勝は新人での日本プロ野球最多勝記録で、最多勝、

新人王、沢村賞、最優秀投手賞、最優秀防御率、最多奪三振、

ベストナインとタイトルを総なめにした。連日の登板で

「権藤、権藤、雨、権藤」のフレーズが生まれた。

68年に引退、後日中日、近鉄、ダイエー(現ソフトバンク)のコーチに就任、

98年横浜ベイスターズ監督に就任し、38年ぶりのリーグ優勝を

もたらし、西武を下し日本一になった。2017年ワールド・ベースボール

クラシック(WBC)で「侍ジャパン」の投手コーチを務めた。

氏は選手の独自性を尊重し、自分で考えさせるコーチングを信条とし、

多くの選手を育てた。きっかけは米国での経験

「上手に教えたとしても、無理やり教わったことは忘れてしまう」という一言。

教えすぎの弊害は社員教育の場でも共通する所がある。

そして氏は具体的なエピソードをいくつも話をしてくれた。

(1) 日本ハムに入団した清宮幸太郎は大学へ行って

プロに入らない方が良かった。プロのコーチは成程なーと

いうことをどうしても教えたがる。高校卒だとかえってそれが迷いになってしまうから。

(2) WBC大会で小久保監督は優勝しても祝勝のビールも

飲めない程、疲れ切っていた。

(3) 憧れの長嶋茂雄との対決はなにがなんでも三振をとってやろうと

対決したが打ち込まれてしまった。打撃フォームを

崩しながらヒットにしてしまう天性のすごさがあった。

(4) その長嶋督時代に、ピッチ交代を告げに行く間に、

当初と考えが変わり(あるいは間違って?)想定外の選手が

アナウンスされた。それ以来ブルペンの投手は練習靴から

いつ呼ばれるか分からないと考えスパイクに履き替え

ウェイティングしていた。長嶋さんは別格の人だ。

(5) 王貞治さんは長嶋さんとは真逆の人で優勝して

夜半まで祝勝会した翌早朝にも約束事の返事をくれる位、律儀な人だ。

権藤氏はどちらかというと話はあまり上手でない。

そこで途中から権藤氏と親しい篠山正幸日経編集委員が

参加して質疑応答スタイルで講演は進められた。

権藤氏曰く、監督業は外野手出身者の方が向いている。

ピッチャー近くにいる内野手はなんだかんだ投手に話しかける。

その点外野手は投手まで遠い為我慢する。

そして成るようにしか成らんと思う様になる。

この気持ちが監督業には大切だ。


ジャーナリスト 富坂 聰氏

2018-03-16 06:29:50 | レポ

昨年10月の中国共産党大会で習近平総書記による

二期目の政権がスタートした中国。混沌とする東アジア情勢に

おける中国の現状は?「文芸春秋」「週刊文春」「週刊ポスト」など

様々な雑誌メディアへの執筆のほか、テレビ各局の

コメンテーターとしても大活躍中の富坂氏に「日本人の知らない

中国の現実」と題して切り口のちょっと違う解説をしてもらった。

氏は1964年(昭和39年)愛知県生まれ。80年単身

台湾に渡り、中国語を学習。その後、中国留学し、

北京語言学院を経て北京大学中文系に進む。

88年同校中退。帰国後「週刊ポスト」記者。94年第1回

21世紀国際ノンフィクション大賞を受賞し、作家活動に入る。

97年より「週刊文春」記者、2002年に再び独立。

14年より拓殖大学教授に就任。

・中国は奥深い国で政治分析は大変難しい。日本の報道は巨大な

建物をペンライトで見ている様なものだ。中国の実態は

関ヶ原の戦い前夜に似ている。

・習近平が登場して別の国に成った程変わった。賄賂の摘発で

一皮むけた。一日880人の処分のペースで今も続いている。

2014年11月からキャンペーンがスタート。これは究極のポピュリズムだ。

1つの事例を挙げると小さな市役所の課長が自宅に現金で

34億円隠していると通報があった。この摘発は金額が小さい為

全国ニュースには成らなかったが、違うことから全国紙で報道された。

それは札束がうどん粉病になった(実は古くて白カビがはえていた)という話題性で。

・都市の人は不動産などで大金持に、田舎の人は何も無いという

すさまじい格差が生まれた。胡錦濤時代これを放置していたら

共産党は崩壊という亡党亡国論の危機が生まれた。

・そこで習近平は国を集中治療室に入れた。そしてオールドエコノミーが

衰退し、(過剰生産)ニューエコノミーが凄まじい勢いで勃興した。

例えばスマホ決済革命。今中国の人は小銭1つ持っていかない。

1人当りの生産性が上がり、ライフスタイルは変わった。

これからすべてのものが変わってくる。

・氏はなかなか良いネーミングが見つからないが、とりあえず

「海老名・本厚木問題」と言っているが、なまじ有るからつらい。

本厚木は刷新されなかったから、海老名に流れは変わってしまった。

・これは20万円のEV自動車の新車だ。非正規の車ですごい売れ行き。

EV自動車メーカーは今15社認可され、46社の認可待ちの

非正規メーカーがある。中国はとにかくまずやる。

問題が起きたら修正する。とにかくスピードが日本と比べて

桁違いに速い。中国からインドヨーロッパまでの一帯一路

政策はこのスピードで実行されている。

・もう一つの注目は雄安新区の大開発計画。深圳、上海の開発に

比べて北には大きな開発が無かった。貧しい省の河北省、

北京天津エリアの開発計画で北京冬季オリンピックを

利用して実行する。中国の世界的企業170社の本社機能を

ここに強制的に移動させる。そしてアメリカのワシントン・ニューヨークの

関係のように北京・雄安関係を造り上げる。

日本の政治家は未来を語っていないので、日本の若者は迷っている。

しかし中国の若者は迷っていない。この5年で日本は沈んでしまう。

前へ進まない。中国のアリババ社の創業者ジャック・マーは

「30年後にはAIで息子の仕事は無くなってしまう。

知識は意味が無くなり、遊びの中での知恵が大切になる。」

と言っている。それに対する備えを中国はやっているが日本はやっていない。

これから負けていく日本を考えると、今迄と逆で日本は

中国が開発したものをパクる。果実に成ったものをもらう時代が来ると思う。


薬師寺副執事長 大谷徹奘

2018-02-27 08:04:29 | レポ

「幸せの条件」という演題で法相宗大本山薬師寺副執事長、

大谷徹奘氏の法話を久し振りに聞いてきた。氏は全国各地で

「心を耕そう」をスローガンに、年間400回を超える法話で

大人気の僧侶で、勇気と希望を与える心の仕組みについて

ユーモアたっぷりにやさしく丁寧に語ってくれた。

氏は1963年に東京都江東区にある浄土宗の重願寺住職、

大谷旭雄の二男として生まれた。芝学園高等学校在学中の

17歳の時、故高田好胤薬師寺和上に師事、薬師寺の僧侶になる。

龍谷大学文学部仏教学科を卒業、同大学院修士課程を修了。

2003年薬師寺執事。2017年6月より現職に就いている。

大谷徹弉氏との出会いはかなり古く遡り、当社の安全大会、

ロータリークラブの市民講演会にも来ていただいた。

薬師寺へお伺いした時も、執務室まで案内をいただき、

様々な話をさせていただいた。正に大谷徹弉氏とは

氏曰く「よっぽどの縁」をいただいていると勝手に思っている。

心のしくみ

氏は心、生き方についての法話をしている。

心は何からできているのか?が仏教の基本的考え方だという。

心は一番扱いずらいもの。心の在り方が分かっていないから。

まず仏教用語でいう「験(しるし)」というのが大事。

験を付けていくのが人生。人によってすべて験が違う。

自分=我は無くならない。(自分の過去経験)

我の出し方が問題なのだ。人生でもらってはいけないのは「孤立」と

師匠の高田好胤から教えられた。孤立は自分だけが

正しいという「独善」と我が強い「傲慢」から生まれる。

「孤立」した人は話を聞かない。人と人の間には(人間)あこがれの

和が大切。これを「調和」(和をととのえる)と言う。仲よしが一番。

仏教では「和を以て貴し」と言う。変なプライドはトラブルのもと。

人間「謙虚」であると和が整ってくる。キリスト教は人の為に

自分を犠牲にするが仏教では犠牲ということは出てこない。

これが「共栄」だ。氏がもがきにもがき、苦しんで得た結論は、聞く事。

聞いていると黙って全てが入ってくる。「聴話」をすると今まで

持っていなかった体験をする。それが新しい価値観となって

新たな思いが生まれる。豊かな考え方が生まれ

新たな生き方につながる。これが大谷徹奘の心のしくみだ。

日本人は和の民族であるのに我の民族になってきた。

これは身内の中が調っていないから。素直に人と向き合うことが大切だ。

仏教の般若心経にはすごいことが書かれてある。

「色即是空、空即是色」このことは簡単に言えばプロでも分からない。

それよりも第1行目の頭3文字にすべてが書いてある。

「観自在」。自分の有り様でどうにでもなる。人間には

目、鼻、耳、口、皮膚の五感、5つのアンテナがある。

しかし、これは表向きで、心の我がある。すべては自分の在り方次第で決まる。

大事なのはその「気づき」だ。今の我は自分で選んだのではないか

という気づきだ。仏教は頭ではなく、毛穴で学ぶものだ。

氏は昨日は北海道明日は金沢へ法話に行くという。北海道から

埼玉の途中で事故があれば来られなかったし、

皆さんも、急に用ができればここに来られなかった人もいた。

だから命と命の出会いには命懸けで向き合うと言って同じ目線に立つためステージから下りた。

・薬師寺とはどんなお寺か?21年前から東京のサラリーマンに

「お寺」と聞いてどんなイメージを持つか?アンケートをとった。1番はお墓、2番は葬儀だった。

しかし薬師寺はお墓も無く、葬儀もやらない。

亡くなった人を対象にしていない。仏教には縁という考えがあり、

良縁と悪縁とがある。間違いを良い方向に向けていくのが

坊主の仕事。是非幸せになってほしいとの信念で話をしている。

そして最後に大谷氏は「よっぽどの縁」という事を強調していた。

与えられた縁を育てることがとても生きる上で大切だと言っていた。


政治ジャーナリスト 泉宏 氏

2018-02-09 06:48:42 | レポ

内外情勢調査会1月例会で政治ジャーナリスト泉 宏氏の

講演を聞いて来た。演題は「新年政局展望=三選、改憲、

アベノミクス・・・難題に直面する安倍一強政権=」

氏は昭和24年生まれで早稲田大学を卒業し、時事通信社入社。

首相官邸記者クラブの田中角栄首相番として、

政治記者生活スタート。1998年政治部長、2006年時事通信社

取締役編集担当。2009年から現職についている。

氏は永田町・霞ヶ関で政治を見続けて40年以上、

24人の総理大臣を直接取材し、自民党総裁ら歴代幹部との親交も深い。

泉氏は数十年、永田町をウロチョロした経験から

安倍一強政権の今後と憲法改正、そして次の総理を

狙う人々などについて、裏情報を交えながら分かり易く話してくれた。

・196回通常国会での安倍の施政方針演説は今迄とは違っていた。

これまでは安倍のキャッチフレーズを繰り返し言うのだが、

今回は全く無く総花的で平板だった。

最後に国のかたち(理想)として憲法改正にふれただけで

小沢一郎曰く姑息、枝野幸男曰くせこいと言わしめた。

・安倍は自信満々、ヤル気充分で「2020年日本の新しい

時代の始まり」と言い、その最大の前提は9月の自民党

総裁選で勝つこと。総理が外遊する時、同行記者団に

内政懇談と称してリップサービスをする慣例があり、

バルト3国へ行っている最中に出馬表明を緑が深くなる頃といったとか。

・3年前に総裁選の投票方式が変わった。安倍曰く

「自民党には人材がいる。閣内にあろうがなかろうが

ドンドン挑戦してほしい。」この言葉の裏には深い読みがある。

泉氏の観測では50%超で安倍。

・安倍の対抗馬は石破茂氏・野田聖子氏・岸田文雄氏・

河野太郎氏・小泉進次郎氏がいる。

・石破氏は良い人だが目が暗い。下から見上げるような

目つきは損している。安倍が飽きられたり、疲れてくるとチャンスが出てくる。

・歌のうまい野田聖子氏は石破と競合して難しい。

もし岸田氏が出馬したら安倍は野田に出ろと言う。

・決定的要素は岸田がどうするかだ?この方は大変良い方、

柔らかい方で宮沢家一族の人。安倍の外交方針を

キチンと実行してきた。安倍が辞める時は岸田を推す。

宏池会は闘うか否か、どちらが得か迷っている。

毎日新聞は「次の次に次は無い」と書いている。

麻生太郎氏は岸田がでるなら止めない。

しかし出る以上は2位以内に成れヨと言っている。

・菅官房長官はキングメーカー的存在になりつつある。

氏は選挙区の関係で河野太郎にこだわっている。

河野は外相に専念するだろう。

・小泉進次郎は選挙運動の神経がすごい。人の名前は

絶対間違えない。演説ではご当地ネタを入れる。すさまじい努力だ。

昨年の選挙でもすぐ近くで枝野立憲民主党代表が

演説している時、「今隣で枝野さんが演説しています。

皆さん聞きましょう」と言った。これはすごい事だ。

父親の小泉純一郎はアンチ派だったが、

小泉進次郎は王道を歩いている。

・次に憲法改正の話に成った。今後の政治日程の中で

憲法改正手続きの解説があった。安倍政権のレガシーは憲法改正だ。

現天皇は改正憲法の公布をしたくないようだ。

日程としては今年年末発議 来年春国民投票

・安倍政権のレガシーは他に消費税上げ、デフレ脱却

そしてアベノミクスをどうするのか。北朝鮮、中国とのリスク。トランプ政権との関係。

・安倍晋三はこれから体力、気力、レガシーをどうコントロールしていくのか?