スミダマンのほのぼの奮戦記

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天野篤順天堂大学附属医院院長

2019-02-20 06:49:42 | レポ

天皇陛下の心臓手術を執刀して有名な天野篤順天堂大学医学部心臓

血管外科教授、医学部附属順天堂医院院長の講演を聞いた。

氏は埼玉県との係わりが深い。昭和30年に蓮田市で生まれ、

埼玉大学附属中、浦和高校を卒業して日本大学医学部へ。

冠動脈バイパス手術の専門医として年間500件の手術を98%成功させてきた。

1985年 亀田総合病院心臓血管外科研修医

1991年 新東京病院心臓血管外科科長 部長昇格

2002年 順天堂医学部心臓血管外科教授に就任

2012年 天皇の狭心症冠動脈バイパス手術執刀

異例の東京大学、順天堂大学合同チームの一員

因みに2013年心臓移植手術を受けたマウスにオペラを聞かせた効果を

評価したことでイグノーベル賞医学賞を受賞した。

今回の演題は「心臓外科ひとすじ外科医の道をひた走る」だ。

現在院長を務めている順天堂病院は1051床+30床。

7,500人以上の患者さんがいる。全国には大学附属病院が

81ヶ所あるが、順天堂がダントツ1位。2、3位が無くて4位が慶応大だ。

患者の高度な安全を維持する高機能さは本院としは日本唯一だ。

私の生死観について語った。その話の中で父親の心臓手術を

助手として参加したが人工弁の装着ミスで死亡させてしまった。

現在でもこの人工弁を形見として保有しているというエピソードを話された。

この記事は子供向けのものか?ひらながが多く漢字にはルビが表示してある。

それによると「手術の前には、何度も手術の様子を思い浮かべて

細かく対応の確認をします。こうすると、手術中に何かあっても

次の方法が思い浮かぶので、落ち着いて行動ができます。」

最高の手術とは患者がそれを忘れてしまう程の手術と言っていた。

共同通信のインタビューでの記事。2月の手術から2ヶ月

「陛下が5月に英国を訪問され、健康上の問題も無く、

飛行機で日本に降り立たれれば、自分の中では手術の成功を

実感するのだと思う。」氏は心臓手術を5000例以上は必要で

日本では10人も居ないと言っていた。

そのレベルになると患者とは戦友になるとも言っていた。

・1人の医師を育てるのに6年間で1億6,000万円位かかる。

現在の医学教育はコストがかかっていることを教えていない。

・手術はチーム医療が大事。PDCAのAが大事。

そして天野教授の心情も赤裸々に吐露した。

社会への恩返しが出来ているのか?自分のあきらめない心の分析も・・・。


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