スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

ノンフィクション作家・評論家  塩田 潮

2021-01-15 06:36:17 | レポ

塩田潮氏は1946年(昭和21年)生まれ、高知県出身。

70年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。

月刊「文藝春秋」記者などを経て、83年に独立してノンフィクション作家に。

同年「霞が関が震えた日」で第5回講談社ノンフィクション賞を受賞した。

この日の講演の演題は「2021年の菅政権の行方」です。

菅首相のイメージは臨時、代打、一年限定といったもの。

又、地味、女房役、華がないが失言が一回もなく、安定感・信頼感があり、

田中角栄以来のたたき上げという人気もあって歴史4位の高い支持率でスタートした。

しかし、菅流のやり方、考え方が国民に浸透しないと低迷内閣になるだろう。

一方、突然の辞意表明した安倍晋三総理は氏曰く、ヤル気をなくした、憲法改正はあきらめたと。

菅総理の素顔の特色は、秋田県出身で初、無派閥出身、又、戦後以降、

佐藤栄作、小渕恵三に続いてのノンアルコール首相、

海部俊樹以来の大都市選挙区(横浜)出身の首相とか。なるほど!

又、経歴については菅は東京には何かあるのではと秋田から出てきた。

法政大時代はノンポリ。しかし何もなかった。

選挙運動で感動、生きる道を見つけた。

法政時代に中村梅吉に相談して横浜出身の小此木彦三郎代議士を紹介受け秘書に。

その時代の一番うれしかったことは秘書になったこと。

辛かったことは秋田との訣別だなと。

その後、一年生議員時代に梶山静六から、

自分の思いを強く持って自己実現をすること、官僚には騙されるなと教わった。

2002年に自民党総務会で北朝鮮万景峰号の政策で安倍晋三と出会った。

2005年、総務副大臣の時、竹中平蔵大臣と一緒になり、

総務省内部全部は菅さんにお願いしますと言われ、原型が出来あがった。

すごい統率力と地頭の良さを発揮した。

菅は基本、構造改革路線。

外交・マクロ経済政策は安倍路線の継承。

ポイントポイントは人にヒアリングをし、お手本は小泉流。

菅と小泉は似ている所があり、究極の自由人、しがらみを嫌う。

小泉は1点突破で全面にだが菅は一部体質転換して全体体質へ。

過去に(2016年10月)北朝鮮のミサイル予告があった時、

防衛省はどうしても間に合わないと言ったのに対し菅はなんとしても間に合わせろとの指導力を発揮。

これが菅流の神髄だ。

菅の政策実行はミクロに切り込む。

安倍のアベノミクスはマクロでは成功したがミクロでうまくいかなかった。

それは霞ヶ関はミクロ政策の牙域で政治には触れさせたくない。

このタテ割りの日本型社会主義に菅は介入、切り込もうとしている。

政と官の攻防戦の中でミクロ政策だけで良いのか?新しい所得政策は?

マクロ政策については学識、知見が不足している。

広げる努力が必要などの課題がある。

又、菅の政治志向は国益に関しては一切妥協しない。

人事権を持ってコントロールする。

権力闘争では生き抜く、生き残るという生命力がすごい。

そして約束を守る、裏切らない、徹底して尽くす。

弱点としては国家観などのグランドデザインが見られない。

民意との結託を図る等がある。

野党に関しては新党合流してもブームは起きない。

なぜか?思惑が見抜かれている。

この合流は選挙互助会だからだ。

最大の懸念は55年体勢を崩した努力が水の泡になってしまうこと。

新しい55年体制は、理念、路線の明確な旗がある事。

日本の将来像を持っている人を得ること。

そして大きな仕掛け、提案能力、攻撃力の矢を持つことだ。

 


大野元裕 埼玉県知事

2020-12-15 06:25:08 | レポ

昨年8月26日に埼玉県知事選挙に勝利した大野元裕(もとひろ)知事の講演を聞いてきた。

知事は第61代目で昭和38年11月12日生、57歳。

出身地は川口市で祖父は元川口市長の大野元美氏。

主な経歴は外交官、中東調査会研究員、参議院議員、内閣府大臣政務官、防衛大臣政務官など。

座右の銘は「立国に公にあらず私なり」 福沢諭吉。

趣味は音楽、落語、漫才、映画鑑賞。

性格はフランクだが、堅物に見られがち。

学生時代(慶応大)に打ち込んだことはアメフト、水泳、柔道、音楽バンド。

尚、知事はライオンズクラブで史上最年少のガバナーを務めた。

知事に就任して怒涛の毎日、あっという間の一年間であったと言う。

CSF(豚熱 令和元年9月~)、令和元年東日本台風(令和元年10月)、

新型コロナウイルス感染症(令和2年1月~)の発生により、危機管理の対応を余儀なくされた。

知事曰く「やりたいことができず、やらなければならないことに追われた」と。

この間うれしかったことは昨年行われたラグビーワールドカップ2019埼玉・熊谷開催の成功だとか。

この講演会は内外情勢調査会埼玉県内4支部合同懇談会で令和2年10月30日(金)に行われた。

講演のタイトルは「未来に向けた埼玉県づくり ~コロナ禍のもとで~」。

新知事には今後もコロナ禍の難局を乗り切る手腕に期待がかかっている。

話のテーマは大きく2つ。

新型コロナウイルスとの闘いと日本一暮らしやすい埼玉県の実現へだ。

講演はパワーポイントで行われた。

前半の新型コロナウイルスとの闘い(10月30日時点迄)では東京都と埼玉県の陽性者の比較、

PCR検査等の現状、陽性率の推移、陽性者数と退院・療養終了者数の推移(日別・累計)、

新たな病床確保計画、病床使用率の推移、次のインフルエンザ流行期に備えた体制整備について、

インフルエンザワクチン接種補助事業の実施について、

感染リスクの高い集団でのPCR等の検査対象の拡大、「疑い患者」の円滑な救急搬送受け入れ態勢の構築、

コロナ対策チーム(CDVMAT)の概要、家庭・職場・学校などにおける感染予防対策の研修計画、

県と国、両方のアプリの活用、彩の国「新しい生活様式」安心宣言、

強い経済の構築に向けた埼玉県戦略会議、中小企業に対する資金繰り支援、

中小企業・個人事業主等への支援、GoToキャンペーンについて、

とくとく埼玉!観光応援キャンペーン、埼玉農産物エールキャンペーン等々詳しく話された。

話を聞いた印象はクリアーな説明で頭の回転が速い知事だということ。

講演は次のテーマ「日本一暮らしやすい埼玉の実現へ」行政のデジタル化と埼玉県DXに移った。

世界的な行政のデジタル化の動向、日本における行政のデジタル化の動向、

本県のデジタル化の推進デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、

本県のDX実現に向けた取り組みの方向性。

今回の講演で最も興味、関心のあるテーマ「埼玉版スーパー・シティプロジェクトの考え方」。

持続可能な都市構造への転換としてのコンパクトなまちづくり。

コンパクトシティとは生活サービス機能と居住を集約・誘導し、人口を集積して密度の経済を発揮する。

そこにまちづくりと連携した公共交通ネットワークの再構築を行うことによって

今後も都市を継続可能にしていく。

コンパクトシティ化による効果として

イ、生活利便性の維持向上等

ロ、地域経済の活性化

ハ、行政コストの削減

ニ、地球環境への負荷の軽減

などが挙げられる。

そしてコンパクトシティの3つの視点として

イ、コンパクト(コンパクトで暮らしやすいまち)

ロ、スマート(AI、IOJ、5Gを活用した利便性の高いまち)

ハ、レジリエント(災害に強くエネルギーが途絶えない安全・安心なまち)

2021年、埼玉県は誕生150周年を迎える。

その節目の年に埼玉に関わる全ての方とともに、埼玉県を知り、見つめ直し、

その魅力を県内外に伝え、そして未来へと繋いでいく。

「知る」・・・特設WEBサイトによる情報発信、公式SNSによる情報発信

「祝う」・・・ロゴ&キャッチコピーの決定、1年前イベントの開催

「伝える」・・・PR動画の製作、PRポスター&リーフレットの作成

これからも「県民本位、県民が主語の県政」を全力で推進していきます。

・県民目線で県民の声を実現する「現場主義」の徹底

・これまでの経験を生かした「経営感覚」に基づく施策の推進

 


東京大学史科編纂所 山本博文教授

2020-04-14 06:18:18 | レポ

ちょっと時間が経過いたしましたが2月12日(木)内外情勢調査会の例会で

東京大学史科編纂所の山本博文教授の講演を聞いてきました。

実はこの時間の経過が思わぬ出来事につながるとはその時は思いもしなかった。

その結末については後程、記載いたします。

演題は「忠臣蔵の決算書に見る武家の暮らし」

山本博文教授はNHK・Eテレ「知恵泉」NHK「ラジオ深夜便」など

テレビ・ラジオにも数多く出演している方で、昨年ヒットした映画「決算 忠臣蔵」は

氏の著書「忠臣蔵の決算書」を原作としたものです。

豊臣政権から江戸時代の政治や武士社会を中心に研究しており、

武家の暮らしを分かりやすく解説してくれました。

氏は1957年(昭和32年)生まれ、岡山県出身。

80年東京大学文学部国史学専修過程卒業。

82年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。

92年「幕藩制の成立と近世の国制」で文学博士号取得。

専門は日本近世史。

92年「江戸お留守居役の日記」(読売新聞社)により第40回日本エッセイストクラブ賞受賞。

山本教授に敬意を表して当日講演のパワーポイント原稿全てをアップいたしました。

関心をお持ちの方は是非通して御一読いただければ、今亡き先生の遺志がお伝わりすると思います。

3月30日の朝、何気なく朝刊に目を通していたら、山本先生の訃報の記事が飛び込んできた。

わずか1ヶ月半前に元気で講演をしていた方が死亡記事で出会う。

なんということでしょう。

先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 


南 官杓 駐日韓国大使

2020-02-27 06:49:28 | レポ

大分前になるが駐日韓国大使「南 官杓(ナム  グァンピョ)」氏の話を聞いてきた。

演題は「韓日関係、過去を越え未来へ」。

元徴用工問題などで戦後最悪と言われるほど冷え込んだ日韓関係。

歴史認識をめぐる対立が通商貿易をめぐる対立、

そして安保対立にまで発展し、未だ打開の糸口は見えない。

積み重なる相互不信を解くために、日韓双方は何をなすべきか。

外交の最前線で日本と向き合う南大使の思いのうちを聞いてきた。

南 官杓大使は1957年(昭和32年)釜山生まれ。

京畿高等学校を卒業後、ソウル大学法学部を卒業。

ジョンズ・ホプキンス大学大学院の国際政治学修士課程修了。

78年に外交官試験に合格し、81年12月に外務部(現在の外交部)に入職。

2011年よりハンガリー、15年よりスウェーデンの特命全権大使を務め、

19年5月から駐日大使に着任した。

30年ほど前の日本駐在時「親しみ以上の思いが残った」と述懐。

2019年5月の着任時には韓国への否定的な認識の強さに驚いたと明かした。

その上で、両国関係は現在、困難な状況にあるが、

長い友好の歴史の経験が未来に前向きな期待を抱かせてくれると強調。

強制徴用問題やGSOMIAについては、

両国の立場を尊重しつつ解決策を探っていくべきとの立場を詳解し、

解決できると信じていると力説した。

又、未来を担う青少年交流の拡大の必要性をも訴えた。

第2部は南大使と慶応大学小此木政夫名誉教授との対談となった。

当然互々2人の通訳を通じての対談形式だが、

この2人の若い女性の通訳の有能さにも興味が引かれた。

小此木政夫慶応大学名誉教授は1945年(昭和20年)生まれ。

専門は朝鮮半島政治論・国際政治論。

69年に慶応大学法学部政治学科を卒業。

72~74年に延世大学大学院研究生。

81~82年にハワイ大学客員研究生、ジョージ・ワシントン大学客員研究員。

慶応大学法学部助教授、教授、法学部長。

現在、韓国朝鮮学会初代会長、日韓共同研究フォーラム日本側座長、

日韓歴史共同委員会日本側幹事などを務める。

両国関係の懸案については、一番効果的なのは両国の首脳会談と強調。

強制徴用問題は韓国や日本のどちらかが譲歩・妥協するのではなく、

両国政府が一緒になって当事者たちを満足させられる、

お互いの立場を守ることができる解決策を探っていくために努力していこう。

そして現在は問題解決の過程にある。

両国関係において大事なことは国民の相互意識で、

国民の意思は政治という船を浮かばせる海だと思う。

この日の内外情勢調査会全国大会も日韓関係が最悪の中での関心の高さから

満員の参加者で会場が埋まっていた。

 

 

 


柯 隆 東京財団主席研究員

2020-01-18 07:13:01 | レポ

「米中の対立と日中関係の新展開 -米中関係の行方と中国経済の課題-」と題して、

東京財団主席研究員の柯隆氏の講演を聞いてきた。

米中貿易摩擦、香港問題など、中国をめぐる状勢は先の読めない状況が続いている。

中国の現地事情に精通されている柯隆氏に

メディアでは掲載されない中国情報を話していただいた。

氏は1963年、中華人民共和国・江蘇省南京市生まれ。

88年来日、愛知大学法経学部入学、92年同大卒業。

94年名古屋大学大学院修士課程修了(経済学修士号取得)。

長銀総合研究所国際調査部研究員(98年まで)。

98~2006年富士通総研経済研究所主任研究員、06より同主席研究員を経て現職。

氏は最初に香港問題について語った。

香港問題をどのように見たら良いのか?

香港は暴力的な国際都市になってしまったのか?

運命は1984年12月19日に決まってしまった。

英国のサッチャー首相が中国の1国2制度を受け入れ、

50年間変わらないという香港基本法を認めてしまったからだ。

本当は英国の連邦にすべきだった。

これで香港の中国化は避けられなくなった。

そして、今迄の国際金融センターにはもうなれない。

金融に精通するエリートは他の国へ移民してしまった。

東京は日本語だしハンコの習慣があってセンターには成りきれない。

漁夫の利はシンガポールが得ることになる。

これからの香港は不安定になる。

又、氏は本当の話として中国人は中華街が無い、

香辛料の強いインドカレーが食べられない(半分国家機密)為

インドには行かないとも言っていた。

次に米中簡易戦争についても語った。

トランプと習近平は暫定的合意に持っていきたい。

習近平はすごく悩んでいると思う。

貿易対立の本丸はハイテク5Gだ。

因みに道路に例えれば4Kは1車線の高速道路、

5Gは100車線の高速道路みたいなものだ。

中国はほぼ5Gはほぼ完成しているのでペンタゴンの暗号が解読される恐れがある。

日本はポスト5G、アメリカは6Gの企画をしている。

今の中国では何が起きているのか?

経済はものすごく低迷している。

あらゆる産業はゼロあるいはマイナス成長かもしれない。

中国の財政は財源が枯渇しつつある。

税収が延びない。国民の納税意識が上がらない。

なぜ上がらないのか?

共産党幹部は巨額のワイロをもらい、所得調査ができていない。

ITはアメリカも韓国、中国、日本も進んでいるが決算方法は違う。

アメリカはクレジットカードでキャッシュは使わなくなった。

日本人は現金愛用、中国はスマホ決済だ。

クレジットカードは信用カードなのに中国では現金は40%ニセ札。

信じていたものが失われたため、信用は無い。

昔の中国は古典文化を信じていたが文化大革命により破壊された。

例えば儒教の聖地では孔子の頭蓋骨を掘りかえしてしまった。

その掘りかえした紅衛兵が今の指導者に成っている。

今迄の中国の40年間は良かったが、現在は谷間の中、閉塞感が漂っている。

今の中国は信用が崩された社会でこれは時限爆弾だ。

強い国の定義は3つ備える事だ。

①中国の経済力は弱い所もある。底辺の力を強化するのに50年はかかる。

技術力のベース科学にはあと100年かかる。

因みに日本には戦前からの蓄積がある。

②軍事力は最適化していないと国が崩壊する。

③最も重要なのは文化力、文明の力だ。

文化、文明はアイデンティティだ。

日本は昔、唐王朝西安(長安)に遣唐使を送っていた。

その中国が今、日本の文化を楽しみにしている。

自由のない所に文化は起きない。

中国では今、グーグルが使えない。

統制力強化は文化力ではない。

中国は謙虚に成ることが苦手だ。

以上を考えると中国は強国になれないのでは。

 

 

 

では日本は中国人とどう向き合ったら良いのか?

結論は向き合わない方が良い。

そして氏は日本の若者に対して言及した。

日本の若者は動物園の動物。

中国の若者はサファリパークの動物。

このままでは日本人は中国人に食べられてしまう。

日本の国力強化は人材育成だ。

もう一度デザインを仕直した方が良い。

 


ジェフ・バーグラント京都外国語大学教授

2019-07-24 06:04:13 | レポ

日本での生活がまもなく50年を迎えるジェフ・バーグラント氏は

1949年(昭和24年)米国サウスダコタ州生まれ。

70年にカールトン大学を卒業し、同志社髙校に就職。

92年から大手前女子学園教授、

98年から帝塚山学院大学人間文化学部教授、

08年から京都外国語大学グローバル観光学科教授を務めている。

演題は「日本から文化力~遠くから見たNIPPON、

日本から見た世界~」。

講演では、流ちょうな「京ことば」で私たちが

いつの間にか忘れてしまった日本独特の生活文化、

心の豊かさなどを、ユーモアたっぷりに語ってくれた。

NHK「キラッと生きる」で10年間司会を務めてきたが、

国と国とはベースに価値観、

その先にその国の常識、そしてビヘイビアがある。

たとえば日韓の間にはちゃわんの持ち方、

箸が木と鉄の違いなど、その国の背景がある。

外国人にとってはうなぎは蛇と一緒の国もある。

バーグラントさんは20才で日本に来て

初めて傘をさしたそうだ。

アメリカ・サウスダコタ州は雨が降らないからだそうだ。

初めて覚えた日本語は「ベタベタ」。

京都の夏の陽気がそのことを言わせた。

日本は受信力のある受信者文化の国。

とてもおだやかな国だ。

英語圏の国は発信者責任型文化。

アップルの創始者のスティーブ・ジョブズは

一番尊敬する国は日本だと言った。

国連の明石康氏、緒方貞子氏は

人の気持ちを読みとって(受信力)平和を作った。

根回し上手ということ。

1%でもできると思うのがトランプ大統領。

日本人は99%できると思ってもできないと考える。

トランプはこれ程、受信力のない人だ。

中国人は家族を出すと共感する国民性がある。

中国は発信型文化だ。

喉が渇くと取りに行くのが中国人。

東日本大震災を見ても日本人は

水をもらうのに整然と並ぶ。

発信型の人はゲストに何ができますか?と

ゲストに選択させる。

日本人はホストがゲストの気持ちを読みとって

さりげなく出す人間関係文化の国民だ。

空気がおいしいという言うのは日本人の感覚だ。

世界の人達は日本人のことがわからない。

世界は発信型が主流だ。

おもてなしは素顔でやってほしい。

相手を認めながら自分で認める。

世界が平和になるにはこういった日本人の価値観、

ビヘイビアが重大だ。

ラグビーワールドカップ、

東京オリンピック・パラリンピックはチャンスだ。

 


黒田東彦 日本銀行総裁 PARTⅡ

2019-06-13 05:26:41 | レポ

内外情勢調査会5月の全国懇談会に

黒田日銀総裁の講演を聞きに行って来ました。

今回で6年振り2回目(2013-8-5付ブログ参照)です。

総裁の経歴はその時のブログに記載してありますので参照してください。

アベノミクスのけん引役として「異次元の金融緩和」に

踏み切って6年、マイナス金利の適用から3年。

2%の物価上昇目標はいまだ実現できず、

長引く低金利環境で地方銀行の経営体力が低下するなど

大規模緩和の副作用も無視できなくなりつつあります。

副作用にどんな手当を施し、物価目標達成と

異次元緩和の出口への道筋をどう描くのか聞いて来ました。

演題 「最近の金融経済情勢と金融対策運営」。

総裁は現在のきわめて低い金利水準が

2020年春以降も続く可能性を示唆した。

目標とする年2%の物価上昇率の達成に向け、

強力な金融緩和を続けていく考えを強調した。

日銀は4月の決定会合で超低金利を

「当分の間、少なくとも2020年春頃まで」続けると決めた。

総裁は情勢次第では、この期間を超えて、

現在の低金利を維持する可能性が十分あると述べた。

国内経済については21年度まで拡大基調が続くと話していた。

戦後最長とも言われる景気拡大で、

外的なショックに対する経済の頑健性が着実に

強まっているとの見解も示した。

米国で話題になっている、財政赤字を容認する

「現代金融理論」(MMT)に対し、

極端な主張で米国の学会などでも広くは

受け入れられていないと指摘した。

MMTの考え方は必ず髙インフレをもたらし、

経済に大ダメージを与えるというのが

歴史の教訓との懸念を示した。

この日も約1,400名の参加者がおり、あの超広い

グランドプリンスホテル新髙輪「飛天」の間が満席に成っていた。

この様に全国から多勢の会員が参加する中で

同じテーブルに後から東京の知人が座っていたのには驚いた。

講演後もしばらく世論話をして別れた。

講演後、質疑応答タイムに入り時事通信社の

経済部長さんからきわどい質問も含めて

時機にあった的確な質問があった。

金融政策で「当面の間」という時期の解釈の件、

10年後の地方銀行のビジネスモデルの件、

不動産融資の件、財政再建の件、

日銀と日本政府との関係の件、

そして最後に日銀総裁の資質の件。

それに対する総裁の答えは決して失言をせず、冷静に答えていて、

いかにも頭脳明晰といった印象を改めて感じた。

この日も前回よりは少なかったが報道陣が取材に来ていた。

内外情勢調査会全国懇談会の講師は毎回大物著名人が呼ばれ、

時にはTV、新聞などで報道される。

この日の発言も翌日の新聞に記事になっていた。


武内英樹映画監督

2019-06-08 05:42:29 | レポ

武内監督は今や埼玉県にとっては注目中の大注目の映画監督。

大ヒットになった映画「翔んで埼玉」の監督だ。

この日のインタビューで

「まさかここまで当たるとは思わなかった。」

と言っていた。

因みにゴールデンウィークの段階で興業収入は36億円だとか。

氏は52才で日本のテレビドラマの

出演プロデューサー、映画監督、CMディレクター。

千葉県出身で早稲田大学卒。

その後フジテレビに入社し、

みにくいアヒルの子を初演出した。

映画では3本目の作品

「テルマエ・ロマエ」「テルマエ・ロマエⅡ」で

マイムービー賞を受賞した。

大学在学中には東京ディズニーランドでアルバイトをし、

「ジャングルクルーズ」のスキッパー(船員)役を

担当していたというエピソードがある。

市内の須原屋書店には「翔んで埼玉」のコーナーがあった。

この映画の原作は30年前に発売された

魔夜峰央の日本漫画作品。

未完の漫画作品で所沢市に転居後、

自分が住んでいる埼玉県を

「おちょくる面白さ」を狙ったものだ。

この作品でよく「ディスる」という言葉が出てきて、

初めてこの単語を知った。

因みに1980年代タモリが埼玉県をもじった造語

「ダサイ」を考案した時期とダブる。

今年2月22日公開され今日まで埼玉県民から

本作品に対するクレームはまだ無いそうだ。

上田埼玉県知事も

「悪名は無名に勝る」と言って歓迎しているようだ。

主演は二階堂ふみとGACKTのダブルキャスト。

埼玉を強烈にディスる衝撃的内容で

空前絶後のディスり合戦が繰り広げられている。

映画の中で埼玉ポーズが出てくる。

両手をクロスさせシラコバトの羽と

埼玉の玉を組み合わせたもので、

これがヒットするといいナーと思った。

ここで埼玉をディスるフレーズをいくつか紹介します。

・埼玉県人にはそこら辺の草でも食わせておけ!

埼玉県民ならそれで治る。

・あなたが埼玉県民でもいい!あなたについて行きたい!

・サイタマラリアだ。

・ああいやだ!埼玉なんて言っている所で口が埼玉になるわ!

・埼玉もやっぱり日曜日かな?

・埼玉から東京へ行くには通行手形が必要なのです。

・三越は東京都民の行く所だ。

埼玉県民は星友(せいゆう)へ行け!

氏曰く「新しいコメディをやりたいと思い、

青山で漫画を見ていて翔んで埼玉をみつけた。」

先日、北イタリアのウディネの

映画祭で上映され大ウケした。

世界には埼玉みたいな街が多くあり共感できる。

因みにこの映画の収入の27%が埼玉県で、製作費は3億円。

 

 


真田幸光愛知淑徳大学教授

2019-04-06 05:56:14 | レポ

海外のビジネス事情と経済の動向に精通し、足で歩いて

集めた豊富な現地情報をもとに講演する真田幸光氏の話を聞いて来た。

演題は「世界経済と日本」氏の略歴は1957年(昭和32年)生まれ

慶大法卒。東京銀行入行、ドレスナー銀行東京支店金融融資部長

愛知淑徳大学ビジネス学部長17年4月から現職。

又、氏は真田幸村の実兄、真田信之の直系子孫だ。

専門の本論に入る前に真田家について語った。この方は慶大野球部で

地声が大きくマイクを使わず会場を歩きながら講演したのには驚いた。

真田信幸から14代、今は魂しか残っていない。

その魂は「死まで生きよ!生に固執し、生き延びなければいけない」だ。

①慎重に考える。その為に情報を集め現状を分析する。

クルミをコリコリするのは心を落ち着かせる為。

②決断をしろ。そうしなければ先に進めない。

③実行しよう。

④そして責任を取れ

真田家は徳川家を意識して口伝で伝えることが多かった。

情報を集める為、山伏を派遣したのが真田十勇士に成った。

・米中問題は覇権争い。ポイントは制宙権。宇宙を制するものが世界を制する。

米国はこれを共同で中国は単独で実行している。

キーワードは知的財産権で中国を叩く。米国は絶対に勝てる勝負に出た。

戦術を立ててフロントに貿易摩擦を出した。

関税引き上げ、為替、など痛めつけることが出来る所まで痛めつける。

トランプはビジネスのことは分かっている。

ファーウェCFO逮捕は血祭りにあげ、世界に知らしめた。

国際情勢は今ヨーロッパに目が移っている。イギリスのBREXIT問題。

フランスの黄色いベスト革命。これの特徴は主導者がよく分からない。

要求が良くわからない。既得権益層に起こっている。

ドイツはメルケルの掌握力が落ちている。EUメリットがあるのかという

庶民の声が広がっている。イタリアはポピュリズム主導の流れだ。

皆ガタガタでEUは守られるのか。ユーロはどうなるのか。

マーケットが心配し始めている。

・その後、株、為替、金利、原油、成長率の話があり、

日本経済はこの国際情勢を考えると今後横ばいか厳しく推移すると氏は予測した。


高濱正伸花まる学習塾代表

2019-03-19 06:30:15 | レポ

さいたま市浦和区倫理法人会主催による講演会に誘われて

行って来た。講師は花まる学習会代表NPO法人子育て応援隊

むぎぐみ理事長の高濱正伸氏。講演テーマは「メシが食える大人に

育てる一社会法人教育がこれで分かる!」。

子供の教育と社員教育は相通じるものがあった。

高濱正伸代表は昭和34年熊本県人吉市に生まれる。

熊本県立熊本高校卒業後、東京大学農学部卒、同大学院農学系

研究科修士課程修了、算数オリンピック委員会理事。

著書としては、ロングセラー「伸び続ける子が育つおかあさんの習慣」

「小3までに育てたい算数脳」「わが子をメシが食える大人に育てる」

「算数脳パズルなぞペー」など多数。

1993年「この国は自立できない大人を量産している」という

問題意識から「メシが食える大人に育てる」という理念のもと

「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾

「花まる学習会」を設立。1995年進学塾「スクールFC」を設立。

チラシなし、口コミだけで母親たちが場所探しから

会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だったが

会員数は23年目で2万人を超えた。

主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは

大変好評で延べ5万人を引率した実績がある。

各地で精力的に行なっている。保護者などを対象にした

講演会の参加者は年間3万人を越え、毎回キャンセル待ちが

出る程盛況。障がい児の学習指導や青年期の引きこもりなどの

相談も一貫して受け続け、現在は独立した専門の

NPO法人「子育て応援隊むぎぐみ」として運営している。

2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校

「武雄花まる学園」の運営にかかわり、

市内の公立小学校全11校に拡大されることが決定した。

・最初に自分の生い立ちについて話をした。開業医の長男として

生まれたが、病人の前に居るのが嫌で医師の道を選ばず

教育の世界でメチャ幸せな人生を好きなようにやってきた。

・多くの教育現場を見てきて、幼児期と思春期には落とし穴がある。

良い子が危ない。与えられた価値はダメだ。

・自分の体験から、褒めることがプラスのマジック

教育の要諦は全員にえこひいきすること。

・離婚の原因は常識と常識のぶつかり合い。

恋はマジック しつけが壁になっている。

・日本はうまくいっていない。本質を見失っている。この国は

責任逃れ、母親はイライラしている。親を変えないと無理だ。

・見えないものが見えてくる見える力、補助線が浮かんでくる。

サッカーのパスコースが見えてくるのと同じ。やり続けることが大事。

・外遊びこそ重要。命のリレー、生命力を作る。

・高濱家はウソをつかないことが信念の家

・教育で三角形の下の部分は基盤力、規範、体力、上の部分を

花まる学習会で人間力、感性を作っていく。

思春期の師匠になる。そしてイモムシから蝶々へ。

高濱代表は情熱家で説得力がすごい。話の中に引き込んでいく

魅力がある。やはり、教育現場(学習塾)に居続けたのが

バックボーンに成っているのだろう。