スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

松尾 豊 東京大学准教授

2018-10-20 05:51:04 | レポ

先般の第4次安倍内閣の改造内閣において、内閣府特命担当大臣

(地方創生、規制改革、男女共同参画担当)として

初入閣した片山さつき参議員の政経セミナーin埼玉でいわゆる

目から鱗が落ちる講義を聞いてきた。講師は東京大学准教授の

松尾豊氏。テーマは「人工知能は人間を超えるか・・・ディープラーニングの

先にあるもの」簡単に言うとAIとは何か?です。

片山さつき議員は1959年(昭和34年)5月9日、旧浦和市神明で

生まれた。父は宇都宮大学教授で数学者であった。旧浦和市立高砂小学校を

卒業後東京教育大付属中・高、東京大学法学部を卒業、

大蔵省に入省。女性初の主計局の主計官に就任、

主に防衛関係の予算を担当した。2005年9月、いわゆる小泉チルドレンとして

静岡7区から衆議院選挙に初当選。その後次の選挙で落選

2010年参議員議員選挙で自民党公認で比例区で党内トップで当選した。

氏はさいたま市出身という縁でちょくちょくお会いすることがある

とてもチャーミングでエネルギッシュな政治家であり、日本にとって必要な人だと思う。

当日、会場で安倍総理のメッセージ公開第1号としてDVDが紹介された。

というのは片山さつきが東京を出る直前にこのDVDが完成し

渡されたばかりのデキタテのホヤホヤだからとジョークを込めて言っていた。

講師の松尾豊氏は1997年東大工学部電子情報工学科卒業後、

同大学院、スタンフォード大学客員研究員、2007年から東大技術経営

戦略専攻の准教授に就任。昨年からは日本ディープラーニング協会を

設立し理事長に成っている。人工知能、ディープラーニング、Webマイニングを

専門とし、数々の賞を受賞している。又各省庁の審議会の委員を務められ

各企業から相談も多数あり、松尾研究室からは将来有望な若手人材を

多く輩出している。正に日本で最先端の注目の人物だ。

テーマがテーマだけに本人はなるべく分かり易くと言いながら

専門用語が並び細かい所はチンプンカンプンだが、大枠の本質論は

「AIとはそういうことなのか」と理解できた素晴らしい講義であった。

ではその骨子を分かる範囲でアップしてみます。

・AIは第1次ブーム(推論・探索)第2次ブーム(知識表現)そして

2010からの第3次ブーム(機械学習・ディープラーニング)の流れがあった。

・AI(人工知能)という言葉で指すものは

イ IT系・・・従来からあるIT技術の擬人化

ロ マシンラーニング系・・・機械学習や自然言語 処理を中心とする技術

ハ ディープラーニング系・・・眼の技術、画像処理と機械・ロボットの融合

・デイープラーニングとは入力を出力に写像するために

簡単な関数の組合せで表現力の高い関数(深い関数)を作り

そのパラメータをデータから推定する方法。

途中の段階には入力を変換した特徴量が学習されている。

・ディープラーニング革命とは「認識」・・・画像認識ができる。

このことはコンピューターができて以来初めて。→「運動の習熟」・・・

ロボット・機械に熟練した動きができる→「言葉の意味理解」・・・文の意味が分かる。

文と映像の相互交換ができる。

・画像認識で2015年2月に人間の精度を超えた。

・ディープラーニングとはインターネット、トランジスタ、エンジン

電気などに匹敵する数十年に一度の技術でこれは革命といっていい。

・深い関数を使える効果は視覚に一番顕著。これによって眼を持った

機械が誕生する。眼の誕生によって機械・ロボットの世界でのカンブリア爆発が起こる。

・目が見えることによって既存産業の発展、特に農業、建設

食品加工、組み立て加工の分野で成果が現れた。

機械・ロボットのカンブリア爆発。

・ディープラーニング目の技術はベンチャー中心。新技術を学んだ

若い人が戦力となる。20代が最強。

・1998年のインターネットと今のディープラーニングの状況は同じ。

インターネット→検索やEC、トランジスタ→ラジオやテレビ、エンジン→車

ではディープラーニングとは?

・一見してITや人口知能と遠そうに見える労働集約的な産業こそ

大きな改革がある。最終的に、人の感性に訴えかけるような

種皮をグローバルに提供するプレイヤーが巨大になる。

・日本の問題点は大きく3つ

① 古い ディープラーニング(2012年以降急速に進展)についていけてない。

人工知能への投資と言いつつ、結局昔ながらの分野への投資になっている。

アカデミアの大御所が分かっていない。ITベンターも新しい技術についていけてない。

② 遅い 製造業はチャンスが大きいが、大企業は軒並み

意思決定できていない。消極的全張り、AIの部署を作る、

AIベンチャーへの投資、シリコンバレーに人を送る、etcを薄くやる。

③ 人への投資になっていない

若くて優秀な人の争奪戦ということが分かっていない。

大学等での人材育成も時代に追いついていない。

結局最後スーパーコンピューターを買っている。

・10年~20年で日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で

代替可能に。新しい仕事が出てくる。

・低付加価値のサービスは機械化・ロボット化。

高付加価値のサービスは人間が行なう。

コミュニケーション力や人間力、教養は時代を越えて重要。


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