<読書メモ 2016年4月 ③>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。
『1985年の奇跡』五十嵐貴久
1985年当時、私はまだ4歳だったけれど、
当時の文化風俗というのはなんとなくわかるもので。
その時代性ににやにやする。
おニャン子見たいから16時に部活終了するとか、
校則がきつくてすぐ退学させられるとか言っている一方で、
ふつーにマックで煙草吸ってる危機感の薄さとか、
のんびりしてるなあと。
野球のことはまったくわからないけど、
ずばぬけたエースがひとりいるだけで強豪校に勝てるものなのだろうか。
でも全体を通しておもしろく読めた。
昔『リカ』(女ストーカーの怖い話し)を読んだときは、
この作者の作品をまた読もうとは思わなかったけどなあ。
作品の幅が広い人だな。
(1985年、高校の弱小野球部が甲子園出場を目指す青春小説。
あれ?サンデーで連載していた漫画かな?
というどこかで見た設定ですが、
1985年の文化風俗が細かく描かれていて
一定の世代にはたまらないエピソードてんこ盛りです。
登場人物たちの成長物語としても、とても良い。
安心して読める一冊。
ちなみに、この作者の<青春三部作>と呼ばれているのが、
『1985年の奇跡』『2005年のロケット・ボーイズ』
『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』
ついでにノンシリーズで『安政五年の大脱走』というのもある。
年号+名詞のタイトルが好きなのかな?
もしくは大江健三郎の『万延元年のフットボール』を意識してるのかな?
さらに、本当にどうでもいい豆知識ですが、
大江健三郎オマージュで、筒井康隆が『万延元年のラグビー』という
クソみたいな短編も書いてます笑
読むと全員「クソがっ!!!」と叫ぶこと必至の筒井節炸裂系のやつ。
誰かに怒られたら良いと思います笑)
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。
『1985年の奇跡』五十嵐貴久
1985年当時、私はまだ4歳だったけれど、
当時の文化風俗というのはなんとなくわかるもので。
その時代性ににやにやする。
おニャン子見たいから16時に部活終了するとか、
校則がきつくてすぐ退学させられるとか言っている一方で、
ふつーにマックで煙草吸ってる危機感の薄さとか、
のんびりしてるなあと。
野球のことはまったくわからないけど、
ずばぬけたエースがひとりいるだけで強豪校に勝てるものなのだろうか。
でも全体を通しておもしろく読めた。
昔『リカ』(女ストーカーの怖い話し)を読んだときは、
この作者の作品をまた読もうとは思わなかったけどなあ。
作品の幅が広い人だな。
(1985年、高校の弱小野球部が甲子園出場を目指す青春小説。
あれ?サンデーで連載していた漫画かな?
というどこかで見た設定ですが、
1985年の文化風俗が細かく描かれていて
一定の世代にはたまらないエピソードてんこ盛りです。
登場人物たちの成長物語としても、とても良い。
安心して読める一冊。
ちなみに、この作者の<青春三部作>と呼ばれているのが、
『1985年の奇跡』『2005年のロケット・ボーイズ』
『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』
ついでにノンシリーズで『安政五年の大脱走』というのもある。
年号+名詞のタイトルが好きなのかな?
もしくは大江健三郎の『万延元年のフットボール』を意識してるのかな?
さらに、本当にどうでもいい豆知識ですが、
大江健三郎オマージュで、筒井康隆が『万延元年のラグビー』という
クソみたいな短編も書いてます笑
読むと全員「クソがっ!!!」と叫ぶこと必至の筒井節炸裂系のやつ。
誰かに怒られたら良いと思います笑)