小学校のころから、
本を読むのが好きでした。
家の本棚に、文学全集が並んでいる家だったので、
必然的に本を手にする機会も多く、
特に女流作家と呼ばれる方の本は、片っ端から読みました。
作文も好きだったので、
いつか「物書き」になりたいという夢も持っていました。
特に、
樋口一葉、与謝野晶子、林芙美子、宇野千代、田村俊子、岡本かの子、そして瀬戸内晴美など、
愛や恋に生きた作家の生き方や作品にだいぶハマり、妄想しました。
さまざまな社会の矛盾や、
「自分を大切に自由に生きること」
「自由に語れる平和の大切さ」について考え、学んだのは、
作品を通じてだったなあと思います。
中でも、瀬戸内晴美さんは、
岩手県平泉町の中尊寺で得度されたこと、
二戸市天台寺の住職をされたことなど、 ふるさと岩手県とのつながりもあり、
その生き方、発することばに深く共感しながら、
おとなになってからも、
連載記事やコラムを読み続けていました。
99歳という年齢からも、
いつかは亡くなられることは覚悟しながら、
でもこれほど物事の本質を捉え、
自分のことばで、
平和へのアピールの発信力もある方はそうそういないという思いもあり、
少しでも長く生き、発信し続けてほしいと思っていたので、
「その日」が来てしまったことは、悲しいということばでは表せないくらい、悲しく、
また、
これからの日本への不安も大きいです。
自分の気持ちを大切にしていいこと。
戦争に加担してはいけないこと。
自分の胸にだけではなく、
広げていく使命を受け継がなくてはいけないと思います。
↑1番最近に買った本。95歳の作品です。