日本人だけでなく、世界中の人にとって、
今日も、8月9日も、
「忘れてはいけない日」です。
「核兵器」という、あってはならないモノを作り出してしまった人類が、
それを「使ってはいけない」モノと心に刻む証明になるのが、
8月6日と9日の2回に渡る原爆の投下です。
一瞬でたくさんの命が奪われ、
77年たった今も、
生きぬいてきた方や家族を苦しめ続けている現実を、
私たちは、本当は1日たりとも忘れてはいけないはずです。
現実には、
1年のほとんどは日常の中で深く考えことなく暮らしてしまっているのですが、
せめて、その当日、
せめて、8月15日までの2週間だけでも、
80年前に日本が突き進んでしまった「戦争」の終わり方の悲惨さを思い描き、
「2度と戦争をする国になってはいけない」
ことを、一人ひとりが心に誓う日であってほしいと願います。
夜、
NHKの番組「原爆が奪った"未来"〜中学生8千人・生と死の記録〜」を見ました。
空襲による家屋の延焼を防ぐために、
軍の会議で、
広島市街地の木造家屋を取り壊すことが決定されました。
その作業に動員されたのが、
市内8千人の中学1年生だったそうです。
まだあどけない子どもたちが、
国のために、暑い中、早朝からの重労働につき、
被爆し、爆風を浴び、その日のうちに6千人の子どもたちが亡くなったそうです。
やけどを負いながら、奇跡的に一命をとりとめた同級生や、
遺体を探し続けた家族を見てきたきょうだいたちへのインタビューを、
つらい気持ちで聞きました。
「戦争」は、
兵士だけが体験することではなく、
国民すべてを巻き込んでいくことを、
あらためて考えさせられます。
ニュースでは、
昨年亡くなられた坪井直さんの、
在りし日の力強いアピールが報じられていました。
ノーモア ヒロシマ
ノーモア ナガサキ
ノーモア ヒバクシャ
この思いに応えるためにも、
「戦争をしない国」でありたい。
そのために、
抗戦力を持たないことを明記する日本国憲法九条は、
大きな意味があります。
この憲法を守ることが、
戦争で命を落としたたくさんの方々への鎮魂と、
子どもたちの未来を守るおとなの責任だと思っています。
子どもたちの未来を守るおとなの責任だと思っています。
写真は、市役所ロビーの「大阪大空襲」の体験画展。