毎年、毎日のように通っていた、
自宅敷地内にある、独立した小さな部屋に引きこもる高校生が、
「岸和田子どもえんげき祭」。
コロナ禍の中、昨年は中止でしたが、
今年はさまざまな困難はあったと思いますが、
開催されました。
20数年前は娘たちを引き連れて→いっしょに行く子の数が減り→ときには1人で→ときには夫と2人で→近年は孫たちと……と我が家の歴史でもあります。
初めて通い始めた20数年前は、
まだ浪切ホールがなく、南海春木駅にあるマドカホールが会場でした。
さまざまな思いが巡りながら、
今年は何かと細切れの用事が入り、
今日が初めて&1回だけの参加でした。
出かけるときは1人でしたが、
会場に着くと、
友人おやこや顔見知りがいっぱいで、
常連には「アットホームなえんげき祭」なところが、
毎年行きたくなる魅力の1つなのだと感じました。
観た作品は名古屋の「劇団うりんこ」さんの「クローゼットQ」。
自宅敷地内にある、独立した小さな部屋に引きこもる高校生が、
あそびに来た友人と、
嵐の一夜に体験する、不思議な展開のストーリーでした。
まったく別の世界で別の生活をする人と人が、
ちょっとしたできごとでつながる可能性があること、
「コミュニケーションを断つために、ことばの通じない仕事場にする」一方で、
「理解しようと思えば、ことばは違っても状況や気持ちは通じる」場面があって、
あきらめずに「理解しよう」「つながろう」と思う気持ちの大切さが伝わりました。
舞台後、
出演者への質問コーナーがあったり、
新しい試みが、さすがでした。
いつでも、
気づき、学ぶ機会をくれる舞台に感謝しながら帰りました。