テレビで世界史の番組を見た。イギリスの産業革命は、蒸気機関の発明で機関車ができ鉄道が敷かれ、交通が便利になり、、繊維を織る機械ができた。イギリスはアフリカ西部に銃や、兵器を売り、黒人を奴隷にしてカリブ海に送り、砂糖などをイギリスに運ぶ三角貿易で巨大な利益を得て、世界の海を支配する大英帝国が築かれた。工業労働者は劣悪な住居や労働環境で長時間働かされた。朝食は砂糖が入った紅茶１杯だったという。労働者は平均寿命２０歳ぐらいで死んでいった。不潔な環境で伝染病が蔓延した。資本家、経営者と労働者が対立して、労働者が主権を取ろうとする社会主義や、共産主義が生まれた。資本家、経営者は労働環境を良くして、福祉国家を作って共産主義化を防ごうとした。
テレビで、オバマ大統領再選後のアメリカの話を見た。アメリカの歴史を見ると、中部から荒っぽいけんかに強い大統領が多く輩出しているという。オバマ氏の母も中部のカンザス州の出身だ。南部はイングランド南部の出身者で農業で白人奴隷を使う社会だったが、黒人奴隷に変わっていった。東部はイギリスのピューリタンが移住し、工業社会になり、アメリカの理念となった自由主義で奴隷がいなかった。奴隷制をめぐって南北が対立し、南北戦争が起き６２万人の死者が出た。アメリカの歴史上最大の死者数だったという。現在の政治状況は共和党は経営者や、富裕層が支持し福祉のない小さな政府で、富裕層の減税をする政策で、民主党は組合員や労働者が支持し、福祉を増やし、富裕層に増税する政策だ。大統領は民主党で、議会の下院は共和党で五分五分の情勢になっている。世界に影響を与えるアメリカの政策がどうなるか注目される。
テレビの国会の党首討論で、共産党がリストラされ会社の建物から閉めだされる社員が多いことを問題にした。電気メーカーは不況で、数千人のリストラ解雇が行われているが、予告などがある。日本IBMでは夕方に突然解雇を告げられて、５時には荷物をまとめる暇もなく追い出されるという。半年間人事担当に辞めろと脅されている人もいる。訴訟になっている人もいるという。不況でリストラが普通になり、閉めだしてしまう荒っぽい手口が増えているようだ。