四谷三丁目のCON TON TON VIVO(2025/4/27、マチネ)。
Stafford Hunter (tb, 法螺貝)
Akihito Obama 小濱明人 (尺八)
Kohsetsu Imanishi 今西紅雪 (箏)
Eugene Okano 岡野 勇仁 (p)
ちょうど10年前にNYのSMOKEで観て以来のスタッフォード・ハンター氏。そのときオリン・エヴァンスのCaptain Black Big Bandで吹いていた。それを氏に言うと、昨日の早大ハイソサエティ・オーケストラとの共演でもキャプテンブラックの曲を演ったんだ、と。
したがって実力は折り紙付きだけれど、ここまで技術と音楽の幅広さをみせてくれるとは驚きだった。なんと法螺貝の2本同時吹きまで平然と行ってみせる。日本の音楽にも詳しく、<東京音頭>を提案したのはハンターさんだとのこと。メンバーの音はすばらしく併存しており、尺八とトロンボーンの音色がポルタメントで変化することもその要因のひとつかもしれないと思った。箏は調弦によって柔軟に音色を変化させうるし、弓を使って全体の融合にひと役買っていた。ピアノはモーダルに攻めてサウンドの推進力となり、拡がりにも大きく貢献した。
選曲の驚きはマッコイ・タイナー(<Fly with the Wind>、<Contemplation>)。たんなる素材ではなく、マッコイ自身も箏を使っているし(それだけでなく『Sahara』のジャケットでは膝の上に小さい箏を置いている)、アメリカのジャズ世界からの拡張を指向した人だった。今日の演奏でも異文化の出逢いにとどまらず聴きごたえがあった。
Captain Black Big Band (2015/3/30, SMOKE)
Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, XF60mmF2.4
●スタッフォード・ハンター
オリン・エヴァンスのCaptain Black Big Band @Smoke(2015年)
●今西紅雪
今西紅雪+細井徳太郎@千駄木bar isshee(2025年)
今西紅雪+蒼波花音+河崎純@神保町月花舎(2025年)
インプロヴァイザーの立脚地 vol.26 今西紅雪(JazzTokyo)(2024年)
ヨルダン・コストフの2023年冬のツアー(2023年)
山内桂+今西紅雪@不動前Permian(2023年)
「響む 其の六」@東北沢OTOOTO(2023年)
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪(JazzTokyo)(2023年)
フェルナンド・カブサッキ+今西紅雪@神谷町光明寺(2023年)
Entropic Hop/日本ツアー・関東の陣(JazzTokyo)(2023年)
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪@東北沢OTOOTO(2023年)
蓮根魂@なってるハウス(2022年)
障子の穴 vol.4@ZIMAGINE(2020年)
トム・ブランカート+ルイーズ・ジェンセン+今西紅雪+田中悠美子@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
今西紅雪+S.スワーミナータン@葛西レカ(2019年)
August Moon@浜町August Moon Cafe(2019年)
障子の穴 vol.2@ZIMAGINE(2019年)
今西紅雪「SOUND QUEST 2019 〜谺スル家〜」@千住仲町の家(2019年)
タリバム!+今西紅雪@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)(2018年)