ピーター・エヴァンス目当ての2枚。
チャン+エヴァンス+ブランカート+ウォルター『CRYPTOCRYSTALLINE』(ug Explode、2013年)は、エヴァンスのトランペット1管とピアノトリオによるオーソドックスに見える編成だが、4人ともそれぞれ異なる方向をきりりと睨んで走りまくる。『Pulverize the Sound』(Relative Pitch Records、2015年)はさらにハチャメチャ。エヴァンス、ティム・ダール、マイク・プライドのトリオであり、もはや遠慮なく、みんなやりたい放題のドヤ顔。一歩踏み外せばギャグバンドである。
しかし、中央集権やジャズという権力を平然と無視し、解体してみせる者がエヴァンスたちである。もう、素知らぬ顔で技を繰り出しまくる時空間が愉しくて仕方ないのだ。
Charity Chan (p)
Peter Evans (tp)
Tom Blancarte (b)
Weasel Walter (ds)
Peter Evans (tp)
Tim Dahl (b)
Mike Pride (ds, perc, glockenspiel, nose whistle)
●参照 ピーター・エヴァンス
ピーター・エヴァンス『Destiation: Void』(2013年)
ピーター・エヴァンス『Ghosts』(2011年)
ピーター・エヴァンス『Live in Lisbon』(2009年)
『Rocket Science』(2012年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Mechanical Malfunction』(2012年)
ウィーゼル・ウォルター+メアリー・ハルヴァーソン+ピーター・エヴァンス『Electric Fruit』(2009年)
MOPDtK『Blue』(2014年)
MOPDtK『The Coimbra Concert』(2010年)
MOPDtK『Forty Fort』(2008-09年)
オッキュン・リー『Noisy Love Songs』(2011年)