10月1日 はれ 29℃
カンボジアのアンコールワットに行ったのは数年前のこと、ここ好きだなあとかすかに思っていた。
先週、「アンコールワットとハノイの旅」という旅行社の企画でやってきた日本からの友達と、ノイバイ空港で合流して一緒にいってきた。
カンボジアの気候は雨季、にもかかわらず日本人、中国人、韓国人、いろいろな国籍の人が同乗した満席の飛行機の降り立ったシュムリアップは雨の夜だった、蒸し暑い。
翌日は雨がぱらぱらふったりやんだりの空模様だけど、おおきな雨にもあうことなく、
静かにたたずむ女神 や、 クメールのほほえみの仏像
巨木におおいつくされた寺院
1000年近くもの間密林の中で静かに眠っていた遺跡群
この中に包み込まれるような空気感がすき
夜中の猛烈な豪雨だから日の出は絶対に見ることができないとわかっていて、暗闇の石畳の水たまりで足をぬらしながら
向かったアンコールワットのたたずまい。
雨季のシーズンにも関わらず、ものすごい観光客であふれていたが、大きな自然と、空につきさすようにそびえる木々たちに人声は飲みこまれ、静寂は広がる。
この静寂はたんに静かというものでなく、圧倒的な年月の積み重ねによってゆるがぬものとなっている世界のもたらすものと思われる。
たくさんの時間をここで過したい、もっとゆっくりと女神たちと向き合いたいと思うが、いかんせん、暑さと、言葉の関係でガイドさんにつれてゆかれるまま、あれやこれやの遺跡と向き合い、なにがなにだかわからなくなってしまう。
帰ってきてもう一度、あの世界に包まれたいと、願う自分がいる。