6月11日
サパの旅のメインは、日曜日だけに開かれる、バックハーサンデーマーケットをのぞいてみること。
農作物を売り買いしたり、友達に会うために、夜明け前に出発して、いくつもの山をこえて、長い道のりを歩いてやってくる山岳民族の衣装が美しいという。
市場とその周辺には、野菜や、日用品、民族衣装、家畜までが売っている。
しかし、ここにくるまでが遠い。
ホテルから、山を下ってからまた、山を登っていく山奥で、4時間。
途中の道が舗装していなくて、かなりの雨が降ったものだから、泥道にはまって車がうまく動かない。
でこぼこ道で、ひどく揺れて、胃がひっくりかえりそうになる程です。
やっと着いても、降雨のあとで、地面はグショグショ、せっかくのきれいな衣装も、足元がドロドロでひどいものでした。
しかし、お昼近くになって、やっと足元がよくなったときは、もうこのマーケットも帰り支度の時間になってきたようです。
このマーケット、本来は、若い子たちの出会いの場でもあり、思いっきりおしゃれをした男女が集う場所でもあったみたいだけど、観光客が押し寄せてきて、ひそやかな時間をもてなくなってきているらしいです。
ここでも、男性は、市場の中では仕事がないので、食べ物屋で、飲み食いをして待っているのは、ハノイと同じ雰囲気です。
娘の髪飾りを買ってつける姿は、どこの親子も一緒。
やさしげなお母さんの顔が素敵です。
子供の衣装もきれいで可愛い。
この髪飾り、4万ドン(280円)とかいっていました。
周辺に続く山並みの奥深く、田んぼもない、山の斜面にはとうもろこしだけが植えられている、そんな寒村ばかりが連なっているところで暮らし続けている彼らには、特別に澄んだ空気と、他と変わらぬ笑顔があるようです。
近代化の波はすぐそこまで来ているというのに、いまだに続いている、変わらない彼らの生活に、真実驚きを隠しきれませんでした。