鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

2015.元旦のあいさつ

2015-01-01 05:46:25 | Weblog

 昨年は渡辺崋山の『游相日記』の世界を味わうべく、麹町、赤坂御門から大山街道を綾瀬市小園、相模川を渡って厚木市内、そして伊勢原市の大山の麓まで歩きました。

 大山街道(赤坂道)を歩くのは初めての体験でした。

 私鉄沿線は、大規模な宅地開発が行われ、かつて崋山が歩いた「旧道」はいたるところで寸断され、かつての雰囲気を残すところはごくわずかでした。

 しかし崋山の息遣いや周囲へのまなざしを追体験し、あるいは出会った人々や景観との親密な語らいを想起しながら歩を進めていくことは、わくわくするような楽しい体験でした。

 振り返れば、崋山の「四州真景」の旅(利根川に沿って潮来・銚子へと赴いた旅)を歩いてたどって以来、そのようなわくわくするような体験を、ずっと重ねてきてはや4年余りになりました。

 崋山の旅日記はまだ残っているのですが、今年はその残りの旅の世界をゆっくりと歩いてみるとともに、今までの崋山の旅について調べたことや考えたことをまとめていきたいと考えています。

 また私が住んでいる神奈川県を中心とした地域の「古道」についても、現在との200年ほどの歴史の隔たりを意識しながら、これからの未来を私なりに見据えて、じっくりと歩いてみたいと考えています。

 今までのような定期的で連続した取材旅行の報告は、なかなかできなくなりますが、機会があれば、不連続的ではあるものの取材旅行の報告を今後もしていこうと思っていますので、ぜひ、目を通して頂けるとうれしいです。

      写真:恋路ヶ浜、伊良湖岬、そして神島の遠望

                                             

              鮎川 俊介



最新の画像もっと見る

コメントを投稿