うてん通の可笑白草紙

江戸時代。日本語にはこんな素敵な表現が合った。知らなかった言葉や切ない思いが満載の時代小説です。

心中しぐれ吉原

2015年04月26日 | 山本兼一
 2014年10月発行

 山本氏の死後発刊された恋愛時代小説。
 
第一章 疼き
第二章 痛み
第三章 裏切り
第四章 棄捐令(きえんれい)
第五章 極楽の村
第六章 激痛
第七章 人間界
終 章 甘露のしぐれ 長編


 蔵前の札差・大口屋の分店の主・文七の女房・みつが、出会い茶屋で若い役者と心中した。
 惚れ合って夫婦になったみつが、ほかの男と心中するなんて信じられない。無理心中で殺されたのだ。
 文七は、おみつが殺されたと固く信じ、事件を知る人たちの口書きを集める。
 その後、瀬川(お蝶)を身請けし、隠居生活を始めるが、賊に押込まれ大怪我を負ってしまう。また、お蝶も花魁時代の馴染みに襲われ…二人の選んだ結末は…。

 この物語はサスペンスに男女の思いを絡めた恋愛時代小説。どうにも山本氏らしくない一冊に思えた。

主要登場人物
 大口屋文七...蔵前・札差・大口屋の分店の主 
 坂倉屋平十郎...蔵前・札差の主
 瀬川(お蝶)...吉原松葉屋の花魁




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